車好きにとって、オイル選びは楽しいこでもあり、また悩ましいことじゃないかと思っている。悩ましいこととは、オイルによるエンジン・フィーリングの違いだと思っている。いわゆる「オイルが固い」とか「オイルが柔らかい」ということである。
オイル交換をする時に、どんな情報を元にオイルを購入しているのだろうか。たぶん多くの人がブランド名や人のインプレッション、また店員の話などで判断しているのではないかと思う。自分も昔はそれらの情報を頼りにしてオイルを入れていた。でも、そういった情報を頼りにして入れてみると、エンジン・フィーリングがイマイチだったことがよくあった。エンジンが重く感じたり、高速巡航していると、すぐにエンジンがたれてくるような感じになったりなどだ。もちろん、エンジン形式や住んでいる場所、それに走るフィールド等によって感じ方も変わってくるが。
5年くらい前に、石油会社の研究所に勤めている友人にオイル選びの話をしてみた。そうしたら彼曰く、選定方法の1つとして「動粘度」と「粘度指数」を参考にしてみたらどうかと言われた。
それは、入れているオイル、もしくは入れようとするオイルの「動粘度」と「粘度指数」を調べて、それを1つの参考値(基準値)とするというものだ。その値を元にフィーリングを予測するのである。ご存知のようにオイル缶には、通常10W-50とか、0W-40等のSAE粘度分類が表示してある。しかし、SAE粘度分類が同じなのにエンジン・フィーリングが違うという体験をした人もいると思う。それはこの動粘度や粘度指数が異なるからである。最近は、動粘度と粘度指数をWebに公開しているメーカーも多くあるし、掲載していなくてもメーカーに尋ねれば教えてくれるはずである。
今回、自分のレガシィに入れたオイルの「動粘度」と「粘度指数」を掲載しておく。数値の見方だが、簡単に説明すると次のようになる。
動粘度は、オイルの粘り具合のことである。つまり数値が高いということは、単純に粘りがあるということになる。ちなみに水の粘度は1cStである。一方、粘度指数は、数値が大きいほど温度による粘度変化が小さくなる。つまり粘度特性の優劣を判断する値となる。
フィーリングは、数値だけで決められないアナログな世界だが、このような目安があっても良いんじゃないかと思っている。
elf Les Pleiades
10W-50
動粘度(cSt)
40℃ 119.4
100℃ 17.5
粘度指数 162
elf Excellium F1
10W-50
動粘度(cSt)
40℃ 132.8
100℃ 18.5
粘度指数 157
Gulf FLAT 4&6
5W-50
動粘度(cSt)
40℃ 98.23
100℃ 18.67
粘度指数 212
ゼロスポーツ
ZERO SP チタニウムR
10W-50
動粘度(cSt)
40℃ 108.2
100℃ 17.25
粘度指数 175
ZERO SP チタニウムTB
10W-40
動粘度(cSt)
40℃ 98.66
100℃ 15.21
粘度指数 163
BPカストロール
BPレーシングガンマ
5W-50
動粘度(cSt)
40℃ 106.5
100℃ 17.3
粘度指数 183
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車全般 | クルマ
Posted at
2008/01/26 18:28:41