久々のECUネタである。理解しているようで理解していないAF Leraningを再復習したいと思う。
まず自分の理解しているAF Learningの基礎から…
1. AF Leraning #1は、AF correction #1を基にパターン化したものである。(フロントO2センサーからのフィードバックを元にしている)
2. AF Correctionは、Close Loop(CL)のみで動作し、一方AF Learningは「AF Leraning #1 Airflow Ranges」のOpen Loop(OL)で使用される。つまり、OLの時はAF Correctionの値は"0"になる。
3. AF Learningの値は、エアフロー流量によって「AF Leraning #1 Airflow Ranges」(AーB, B-C, C-D, D)で区分された4つのセルにそれぞれ記憶される。ポイントは、例えばAF LeraningのD(ノーマルは40g/s以上)のセル値が0.5%であれば、エアフローの流量が50g/sであろうと100g/sであろうと0.5%のプラス補正がされるということである。
エアフローの論理値は(エンジン負荷×回転数)/ 60で求めることができる。それを計算したものが画像の表だ。A-Bの範囲は青色で色分けした部分になり、B-Cは空色、C-Dの値は黄色、Dは赤色にそれぞれ相当する。
表を見れば一目瞭然だが、Dの影響する範囲は広く、OLで使用される範囲がほとんどである。言い換えれば、Dの値が"0"であれば、AF Learningの補正は入らずに燃調マップの値をそのまま読むことになる。
進めて考えると「AF Leraning #1 Airflow Ranges」の閾値を変えれば、Dの範囲をさらに広がるということもできる。
また「MAF Sensor Scaling」の値を変更することで、AF Learning #Dの範囲を変えるというのも可能だと思う。もちろんエアクリーナーを剥き出し型に交換していたら、「MAF Sensor Scaling」と「MAF Limit」は見直しておかないと駄目だが。
さて、ここで2つの疑問だ。
1. AF Leraning #1はAF correction #1を基にパターン化するということだが、どうやってパターン化しているのだろうか?
2. AF LeraningのDの値の変化である。表のようにCLで使われるような領域にはほとんど入っていない。つまり学習が完了する(IAMが最大値の1)と変化しないのではないかと思うのである。
1は分からなくていいとしても、2は結構重要だと思っている。Dの値を変化させるにはECUリセットなのか、それとも別な方法で解決できるものなのだろうか。
もし知っている人がいれば、是非教えて欲しい。
Posted at 2008/08/31 16:18:49 | |
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