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2011年05月14日 イイね!

TCUロギング

TCUロギング以前のブログ「Experimental Logger Definition」でTCUのロギングがうまくできなかったわけだが、今回は成功した。

何が原因だったかというと、JARファイルをTCU用のものに入れ替えていなかったことが原因だった。
また、今回は既存のロガー定義ファイルを修正したりせず、TCU用のロガー定義ファイルをそのまま使用した。


今回ロギングできた項目を簡単にまとめてみた。

Drivers Control Center Differential (DCCD) Mode (raw ecu value)


DCCDがオートモードの時に整数が表示される。
値は下記のとおり。

   1: Auto -
   2: 標準
   3: Auto +


Drivers Control Center Differential (DCCD) Torque Allocation (raw ecu value)


DCCDがマニュアルモードの時に整数が表示される。
値は1からロック状態の6まで。


Center Differential Real Current (A) & Center Differential Indicate Current (A)

センターデフの配分掛け率だと思うのだが、単位がAとなっているので本当のところはよく分からず。

Currentの方がRealより低い値を示していたが、差は0.05程度である。
また、DCCDがマニュアルで6(ロック状態)だと、3.XXくらいの値を示し、オートだと1.XX台の値だった。


Lateral G (m/s2)

これは車軸の加速度だと思うのだが、データを見ると違うように思える。

車両が動いていると、だいたい276.98という値を記録していた。中間の値がないみたいで、値は270付近と、たまに1から10程度を記録していた。


Steering Angle Sensor (degrees)

ステアリングの回転角度だと思うのだが、最大で65280というよく分からない値を示していた。もしかすると定義ファイルの計算式に誤りがあるのかもしれない。


Yaw Rate (degrees/s)

ヨーレートという名前からして、タイヤを右または左に首を振った時の回転速度のことだと思う。
データから推測すると49が安定状態らしいのだが、Lateral G と同じように値は大きく分けて2種類が記録されており、49から46と、0から7までだった。
これも中間の値がないようだが、もしかすると街乗りだったからかもしれない。


Wheel Speed (kph)

これは単純に各タイヤの速度のことである。
街乗りだったので各タイヤのスピード差はほとんどなかった。
ワインディングやサーキットのコーナーであれば、各タイヤの速度差は結構出ると思う。


以上の項目が自分のGRBで取得できたTCUデータだが、一体このデータをどう活用したらいいのかが正直なところ分からない。

データを元に行列計算でもさせて走行シュミレーションでもやれば、車両の挙動や運動性能なんかを分析できるかもしれないけど、私には絶対無理である(笑)

とりあえずGRBでもTCUのロギングは可能だったという報告にしておきたい。


ところで、AT乗りの方は、ATFの油温やロックアップの比率などが見れるかもしれないので1度試してみる価値はあるかもしれないと思いますよ。

最後にTCUのロギング方法をまとめてみましたので参考になれば幸いです。
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TCUロギングは、RomRaiderのバージョンがRC7でないと使えないので注意してください。

【準備編】
1. RomRaiderのWebサイトから下記の2つのZIPファイルをダウンロードし、デスクトップ等の適当な場所に解凍します。

   logger.zip
   RomRaider_TCU_Test.zip



2. RomRaiderのフォルダ内にある下記のファイルを別なフィル名にリネームするか、別なフォルダへ移動します。

   logger.dtd
   logger.xml
   RomRaider.jar


※私の場合、「logger.dtd」と「RomRaider.jar」は上書きしても大丈夫でした。


3. 解凍したファイルから次のファイルをRomRaiderのフォルダへ移動します。

   logger.dtd
   logger_v34.xml
   RomRaider.jar


※ logger.zip内にある「logger.xml」は使用しません。


4. 下記のファイルをリネームしたら準備完了です。

   logger_v34.xml ⇒ logger.xml


【操作方法】
1. 車両とOpenPortケーブルを接続し、Romraiderロガーを起動します。
2. メニューバーの下にあるTCUにチェックを入れると、TCU関連の項目のみが表示されますので、必要な項目にチェックを入れてロギングします。

※ ECUの項目とTCUの項目は同時にロギングできません。
Posted at 2011/05/14 23:07:51 | コメント(5) | トラックバック(0) | ECU関連 | クルマ

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