2012年11月04日
仕事が忙しくてぜんぜん手が付けられなかったD型スペCのECU解析。
今日やっと時間が取れたので解析しようと思ったら、もうRomRaiderで公開されていた。
早速DLして見てみたのだが、メインとなるマップはだいたい正しく表示さるものの、いくつかのテーブルでは大きさの指定が間違っていたり、まだ解析されていない項目もあった。それでもこの程度ならECUチューニングすることは十分可能だと思う。
肝心の中身の方だが、D型のスペCは、C型のスペCと同じようだ。
ところで、C型から気になっていたのが「Primary Open Loop Fueling」のテーブル群。
C型とD型の定義では、次のような順番で5つのテーブル名で設定されている。
「Primary Open Loop Fueling (KCA Additive B Low)」
「Primary Open Loop Fueling (KCA Additive B High)」
「Primary Open Loop Fueling (Failsafe) 」
「Primary Open Loop Fueling (KCA Alternate Mode)」
「Primary Open Loop Fueling (Failsafe) (KCA Alternate Mode)」
上記のように5つもテーブルが存在するのだが、実際のデータは通常版とフェールセーフ版の2つだけだ。
通常版のテーブルは今回も変化はなし。B型と比較しても2800rpmの高負荷側がちょっと変わっているくらいだ。
ちなみに公開されている定義では、LowとHighの読み出しアドレスが同じになっているが、これは明らかに間違い。Lowのアドレスにプラス22Cしたものが正しいアドレスになる。
さて、ここからが本題。
「新たな燃調テーブルを発見」で、燃調テーブルは5つ存在し、その中の1つは非常に薄い燃調テーブルが存在すると報告したことがある。しかし、C型とD型のスペCには、そのような燃調テーブルは存在しないのである。
その時のテーブルをD型の定義に合わせてみると次のようになった。
「Primary Open Loop Fueling (KCA Additive B Low) 」
通常版のテーブル。
「Primary Open Loop Fueling (KCA Additive B High) 」
値は上記のものより濃い。自分はフェールセーフとして定義していたもの。
「Primary Open Loop Fueling (Failsafe) 」
「新たな燃調テーブルを発見」で報告したとんでもなく薄い燃調テーブル。
「Primary Open Loop Fueling (KCA Alternate Mode) 」
「Primary Open Loop Fueling (Failsafe) (KCA Alternate Mode) 」
この2つのテーブルに関しては、最初の (KCA Additive B Low) と同じ値のもの。
最初に見た時は、テーブル名と違うデータが表示されたので、アドレスの割り当てが間違っているのかと思ったくらいだ。しかし、各テーブルのアドレス間隔などを調べてみたがやっぱり問題なし。
このようなことから、B型ではテーブルの順番が違うのではないかと思う。それにしても薄い燃調テーブルの存在がまた気になってくる。
Posted at 2012/11/04 20:02:17 | |
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