
2016年10月17日、あっという間に釣行最終日の三日目となりました。ここまで厳しい釣果ですが、泣いても笑っても今日が最後になります。今日は雲があるものの天気は大丈夫そうなので、海側に出てリーフでのキャスティング&ジギングをする予定です。
6時の待ち合わせでToddが今年就航したばかりの新型ボートで現れました。沖は少し風と波があるので、船はバンバン跳ねるよとのことだったのですがさすがの新型艇は、かなりのスピードで進んでもしぶきが船内に入ってくることはなく快適でした。
狙うポイントはヒンチンブルック島の南にいくつかある島の外洋側ということで、40分ほど走り続け、島と島の間を通り抜けるときに前方でスパニッシュマッカレル(サワラ)がポーンと大ジャンプしました。船を停めてポッパーで狙いますが、私の持ち込んだムラポッパーでは小さ過ぎたのか、30cmはあろうかというオーストラリア製の巨大なポッパーにすぐに変えることになりましたが、キャストしてもうまく飛ばないし、方向のコントロールもうまくいかず、なかなか思い通りに投げられません。着水したら、思いっきり引いて大きな水しぶきを上げさせるのですが、力が必要で結構疲れます。ここではヒットがなく、すぐにポイント移動となりました。
本命ポイントのグレートパーム島の沖に着きました。ここは島からかなり沖まで岩場がずっと続いていて、巨大なGTが回遊してくるそうです。相変わらずキャストに苦戦しながらも続けていると、突然水面が割れてゴンゴンとバイト。すかさず何度も合わせましたが、のせきれず逃げられました。いいサイズのGTだったみたいです。
その後反応がなく、あと15分ほど狙ったらジギングのポイントに移動しようということになったのですが、突然まわりでボイルが発生。俄然やる気になって、キャストにも熱が入ります。するとフローティングミノーで狙っていたToddにヒット。まずまずのサイズのキメジでした。マグロ狙えるのかとますますやる気になりますが、ポッパーには反応しません。それではとフローティングミノーに変えてやると、ドーンと水面が割れ、大きな魚が追いかけてはくるのが見えるのですが、のらない、食わない・・・
それではとToddがジグヘッドとイワシカラーのワームを貸してくれました。ルアーが軽くなったので飛距離が落ちましたが、なんとかボイルの進行方向の前にキャストすると、水中で魚がギラッと光ってガツンとヒット。夢中で何度も合わせてフッキングさせると、魚が突進して、ドラグがジージー鳴ります。なんとかいなしながらキャッチしたのは、マッカレルツナ(スマガツオ)でした。
さらに続いてもう一匹マッカレルツナをキャッチできました。
だんだんとボイルも落ち着き始め、最後にもう一度だけGTを狙ってみようとポッパーで攻めましたがヒットはなく、巨大GTをゲットすることはできませんでした。
次はジギングをしてみようとリーフの沖合まで移動します。また結構な時間走り、かなりの沖合まできましたが、水深は40mほどだそうです。マイクロジギングだということで、Toddにタックルを借りたのですが、ライトタックルのような細いロッドに60gの赤白ジグがついています。これを底まで沈めて高速でしゃくってくると、すぐヒット。ロッドが細い分、引きは強烈に伝わってきて楽しいのですが、なかなかラインが巻き取れません。しかもロッドを立てすぎると折れるから注意しろと言われてポンピングにも慎重になり、取り込みにはかなり時間がかかりました。ようやくあがってきたのはかなりいいサイズのティーリーフトレバリーでした。
続いてジグを落として2,3回しゃくるとまたヒット。しかしこいつが根がかりかと思うほど重量感があり、ラインを少し巻くだけでも一苦労です。Toddが言うには巨大コッドだろうとのことですが、なんとか姿を見たいところです。しかし、ファイトに時間がかかり過ぎたせいか、ふっと軽くなり、ルアーを回収するとフックを結んでいた編み込みの太い紐がプッツリと切れていました。次にかかった奴もでかくて、こいつもフックの紐を引きちぎっていきました。フックを付け替えて狙うと、今度はしっかりキャッチでき、上がってきたのはブラッジャートレバリーでした。
さらにもう一匹追加しましたが、ロッドが細くて取り込みに時間がかかるので、自分のジギングタックルで攻めてみました。まずは昨年も効果のあったエビングで狙ってみます。やはりすぐにヒット。しかしファイト中にラインブレイク。再度エビングで狙いますが、すぐにラインブレイク。どうも魚影が濃すぎてエビングではファイト中にジグの方にも食いついてくるので負荷がかかりすぎてラインが切れてしまうようです。反応はいいのですが、エビングは早々にあきらめました。
次はシマノの弁天スライダーを試してみました。ジグとは少し違った感じでいけるかもと思って購入したルアーです。するとこれでもすぐヒット。でも今までの強烈な引きではなくて、妙に軽くて、かなり小さい魚のようです。上がってきたのは見たことない黒っぽい魚で、Toddが「ステッカーフィッシュだ。この吸盤でサメなんかに貼りつくんだ。」というので、ああコバンザメなのかと正体が分かったのですが、その吸盤を見てびっくり。人が踏んづけた足跡にしか見えない・・・

そして次に強烈な引きで、取り込みに時間がかかって上がってきたのは、ブラッジャートレバリーでした。こいつは丸々太っていて、写真を撮るために持ち上げている間も腕がプルプルしてしまいました。
弁天スライダーを落とし込むとフォール中にもぞもぞするなと思ったら、ふっと軽くなり、100lbのリーダーが切られていました。スパニッシュマッカレルの仕業らしいです。
次はサンスイで処分品として安く売っていたジグですがそのリアルさが気に入って購入したやつで挑戦してみました。これも連続ヒットで、ティーリーフトレバリー、ブラッジャートレバリー、ゴールドスポットトレバリー、ブラッジャートレバリーと釣り上げ、ルアーはなんでも食ってくるんじゃないかと思うほど、ワンキャストワンフィッシュ状態。



最後にはフックがのばされ、先端がへし折られていました。
ジギングもたっぷり堪能できたし、帰りはまた延々とボートを走らせるので、ちょっと早めの終了となりました。
結果、この日は、
・マッカレルツナ 2匹
・ティーリーフトレバリー 2匹
・ゴールドスポットトレバリー 1匹
・ブラッジャートレバリー 5匹
・ステッカーフィッシュ 1匹
と、巨大GTは釣ることができませんでしたが、強烈な引きを堪能できた一日でした。
部屋に戻ってコインランドリーで洗濯をし、隣町のInghamまでドライブしてお土産を買って、夕食はスパニッシュマッカレルを食べて荷造りして就寝しました。
翌朝、夜明け前に部屋を発って3時間ほどドライブをしてケアンズ空港へ。今回のレンタカーの走行距離は、666.8kmでした。飛行機の機材トラブルで出発が遅れましたが、その日の夜8時過ぎに日本に帰ってきました。
今回、満月大潮のタイミングを狙った釣行でしたが、天候不順に泣かされて、かってないほど厳しい釣果となってしまいました。なんと今回バラマンディを釣り上げることができていません。巨大GTと合わせて来年の宿題がまたできてしまいました。
Posted at 2016/11/05 22:09:00 | |
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釣り | 日記