ポルシェのクレストの真ん中に位置する馬の上には、本社の所在する地名が…
ポルシェの社員は、シュツットガルトと言う地名をどのように感じているのだろう…
日本のものづくり企業の中でシンボルマークの中に所在地の地名を高らかに謳っているところってあるのかなぁ…
日本人の大好きなライカと言うカメラメーカー
あらゆる製品にしつこいくらい付いてくる「ウェッツラー」
画像は廉価版のライカCLですが、ボディにもレンズにもLEITZ WETZLARと言う文字が見えます。
LEITZは社名、エルンスト・ライツ社のこと。今はライカカメラ社ですが、当初は創業者の名前だったわけで、ポルシェと同じです。
WETZLARは地名、フランクフルトの近郊にあるライツ社(今はライカ社)のある地方都市の名前です。
ライカM3のボディ上面には、例の筆記体でのLeicaのロゴがあって、その下にERNST LEITZ GMBH WETZLAR GERMANYと刻印されます。
レンズやアクセサリーだとスペースの問題もあるので、少し省略してLEITZ WETZLARになったりしますが、やはりウェッツラーは省略されない…
実は、ライカカメラ社の本社は、1988年にウェッツラー近郊のゾルムスと言う町に移転していたのですね。
その間、律儀にもライカの製品からはウェッツラーと言う名前は消えていました。
それが、2014年、エルンスト・ライツ社発祥の地であるウェッツラーへと戻ってきたわけです。
ヴェッツラーの郊外には、ライカカメラ社の社屋やライツカフェなどがある「ライツパーク」があり、ライカファンの聖地となっています。
ウェッツラーの復活を、世界のライカ人類は、諸手を上げて大歓迎しました。
ほら…
これは現行のデジタルモデルのM10-Pですが、ウェッツラーの刻印が復活しています。
どうせならM3と同じ筆記体でのLeicaのロゴの下にERNST LEITZ GMBH WETZLAR GERMANYにすればいいのに、社名は変わっているので、LEICA CAMERA WETZLAR GERMANYとなっていて、このへんも律儀なんですよね。
ウェッツラーは小さな町のようですが、ゲーテの作品の舞台となった町として、ライカのある町として知られているのですが、ウェッツラーもシュツットガルトも当然ながら行ったことがあるわけではなく…
ネットで見ることのできる今は幸せですね。
Posted at 2020/04/25 22:28:34 | |
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