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流浪人ぽんぽこのブログ一覧

2020年11月14日 イイね!

電動メタルトップ化に因る重量変化

前回のブログにも書いた、前軸重量配分の調査。
何とか3種類の車についてdataを集める事が出来ましたので、結果を報告します。

対象車は以下の3種。

まずはマイクラ
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Aセグメントに属し、3代目となるK12型は2002年に発売。
C+Cは2005年に欧州で発売され、日本には2007年モデルが輸入されています。
電動ルーフの架装はドイツのKarmann社で、ルーフとリヤウィンドウを二つ折りにして格納する方式です。
(yogao-Rさん。また動画お借りします。)


Karmann社はBeetle type1をベースとしたKarmann Ghiaでも有名な老舗のコーチビルダーで、Mercedes CLKやVolkswagen Beetle等のオープンモデルも数多く手掛けていましたが、2009年に破産を発表。
ドイツの工場はValmetに、日産栃木工場内でInfiniti G37Sや370Z(フェアレディZ)向けの屋根を生産していた部門は、Magna Steyrに引き継がれていった様です。


次に206
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Bセグメントに属し、205の後継として1998年に発売。
CCは2000年に欧州で発売され、日本では2001年より発売。
電動ルーフの架装はフランスのHeuliez社で、こちらもルーフとリヤウィンドウを二つ折りにして格納する方式です。


Heuliez社はコンバーチブルやステーションワゴンといったニッチ市場向けの少量生産車を専門とする会社。
206CCのヒットを受けて電動ルーフに活路を見出そうとした様で、サンルーフ付の試作車を発表したり、Deflectopなる清流機能の特許を取ったりと意欲的な動きをしていましたが、その後が続かずで2013年に会社が清算されています。
(写真はこちらより拝借)
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実は2002年のパリサロンで初お目見えしたマイクラC+Cのコンセプトモデルは、電動ルーフがHeuliez製で、ルーフ部をリヤウィンドウに重ねてから格納する方式でした。
(写真はこちらより拝借)
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最後は207
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206の後継として2006年4月に発売。
CCはステーションワゴンのSWと共に同年12月発売となっており、207開発当初からCCモデルが検討されていた様です。
電動ルーフはPeugeot内製で、やはりルーフとリヤウィンドウを二つ折りにして格納する方式です。


同じような成り立ちの車にはコルトCZCってのもあります。
日本にも数台存在する様ですが、お目にかかる事は難しいでしょうね。


Karmann、Heuliez、Peugeot内製と製造会社は異なるものの、ルーフの格納方式は同じ。
比較対象としては悪くありません。
まずは、それぞれの前軸重量比率を比較します。
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何れもCC化する事で前軸重量比率が低下していますが、それは想定内の事。
問題はその変化量の違い。
206及び207は3%程度の変化であるのに対し、マイクラは5%以上の変化が生じています。

詳細を確認する為、まずは前軸のみの比較をしてみます。
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206及び207が40kg増であるのに対し、マイクラは100kg増になっています。
これは、マイクラのエンジンがCR12⇒HR16に変更されている事の影響でしょう。
(206及び207は共に1.6L NA)
これだけを見ると、CC化に因る前軸重量比率不足になる筈が無いのだが・・・・

そして、後軸の比較。
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マイクラ、ATで170kg増、MTで150kg増と、206と比べると100kg近くも重量増が嵩んでいます。
これだけ重くなったら、リヤ荷重が増えるのも当然の事。
MTとATで重量増に違いが出たのは、ベース車の違いに因るものでしょう。
12SRはベース車に対してリヤ周りの補強等が施されています。
3Drと5Drの違い含めて、20kg程度の差があったという事でしょうね。

何故マイクラをCC化した際の重量増が、206や207に対して大きいのか?
可能性の一つは、Karmannの制作したルーフ開閉機構の重さがHeuliezやPeugeotよりも重たいという事。
もう一つは、ボディの補強等に因る重量増が大きいという事。
こればっかりは、車をバラバラにして比較してみないと判りませんね。

ボディに関しては、一つ判った事が有ります。
マイクラはCC化に因り全長が85mm伸びていますが、206及び207は同寸です。
全長増は屋根を格納するスペースを確保すべく、リヤオーバハングが伸ばされています。
当然、これに因る重量増ってのはあるんでしょうけど、それでもねぇ・・・・
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マイクラの全長増に因り206とはほぼ同寸に。
エンジンも共に1.6L NAという事で、ガチ比較をしてみます。
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結果は、前軸は206の方が40kg重く、後軸はマイクラの方が40kg重い。
206のエンジンが鋳鉄ブロックなのに対してマイクラのはアルミブロック。
電動ルーフユニットはKarmannの方が重い。
こんな感じでしょうかね。
Posted at 2020/11/14 16:39:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | オープンカー | 日記

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