いよいよ卒業検定の日がやってきました。
しかし朝、家の外を見るとどしゃぶりの雨。ToT
ちなみにこれまでの教習はすべて晴れだったので、はじめての雨になります。急制動、大丈夫かなぁ…。
教習所に着くと、今日検定を受ける人が掲示板に張り出されていて、指定された教室で待ちます。その日の検定受験者は大型2人、中型4人、小型1人の7人でした。順番にゼッケンが渡され、僕は最後でした。
本日検定を行う人から、検定についての説明があります。検定は100点満点からの減点法で、70点以上が合格となります。しかし、転倒したり、一本橋から落ちたり、パイロンを倒したりすると一発で不合格となります。一本橋などは既定の時間以上で渡らないといけませんが、落ちてしまうと不合格なので多少早くなっても渡り切った方がいいと言われました。
あと、今日検定を行うコースは1コースと発表されました。2コースはあまり練習していなかったので良かった。
一通り説明が終わると、教習コースの方に移動し、一番の人から順に準備をしてスタート地点に行きました。僕は最後なのでコースを確認しながら検定の様子を見ていました。4番目の人が始まるくらいまで見ていましたが、皆さん特に失敗と思われるようなところはなく、順調に進んでいきました。そして、そろそろかなーと準備を始め、スタート地点に移動しました。そのとき5番目の人が走っていましたが、途中でスタート地点に帰ってきました。なんでも一本橋で落下したそうで、検定中止となってしまいました。その人は教習のときに見かけたことがあって、一本橋を何度も練習されてたんですが、失敗してしまったんですね。僕も一本橋が苦手なので急に不安になりました。
そしていよいよ僕の番になりました。
ここからは検定のコース順に説明していきます。
※検定のコース図があるのでアップしたいのですが、無許可であげると問題がありそうなのでやめておきます。
【検定開始~発車】
準備体操をして体をほぐし、ヘルメット・グローブ・プロテクターなどがしっかり付いているかチェックします。
まずは「ならし走行」がありますので、バイクに乗ってコースの1/4くらいを回って戻ってきます。
検定の人から「それでは開始してください。」と言われたら手をあげて開始の合図をします。ここからが採点開始です。
後方確認をしてブレーキを握り、スタンドを戻してバイクに乗りこみます。次にバックミラーを合わせます。これは仮に合っていても手をつける必要があるそうです。そして、エンジンをかけて右ウィンカーを出し、後方確認をして発車です。
【信号~車線変更】
スタートして右に曲がるといきなり信号があります。青の場合は左右を確認しながら進み、黄・赤の場合は停止線の少し前で止まります。そして青になったら左右を確認して進みます。
信号の先のT字路で右折なので、ウィンカーを出して後方確認し、車線の右側によってから右折します。この進路変更のウィンカーは3秒以上前から出さないと減点されます。
【坂道発進】
坂道の中間で停止します。後方確認をし、バイクが後退しないよう注意しながら発進します。
僕はATでエンストの心配がないので、左ブレーキを使いながらゆっくり発進すれば特に問題ありません。
【直線】
コース外周の直線に入ります。
アクセルを吹かし、40km/hまでスピードをあげます。スピードが足りないと減点です。すぐに右カーブが来ますので、ブレーキを3回くらいにわけて握り、20km/hくらいまでスピードを落として曲がります。
【踏切~見通しの悪い交差点】
踏切は一発不合格が多い、要注意地点です。
まず停止線の50cmくらい前で完全に停止します。はみ出したら検定終了です。左右を確認し、ゆっくりと発進します。踏切内で停止すると検定終了です。
見通しの悪い交差点は、「止まれ」の標識がありませんが、停止して足をつきながらゆっくり曲がって構いません。大型の人はここで転倒する人が多かったです。
【左カーブ】
外周を左回りに進みます。
左回りする際にはカーブの内側1m以内を回らないと減点となります。これがなかなか難しいです。
【障害物(止まっている車)】
道路上に車が止まっている状況で、パイロンが置いてあります。
3秒前から右ウィンカーを出し、後方確認をして進路変更します。車をよける場合はドアが開くことを想定して1m以上離れてよける必要があります。このコースでは1m間隔をあけると対向車線にはみ出さないといけないので、対向車がいる場合は止まって待ちます。
車線変更したらすぐに左ウィンカーを出して3秒待ってから、後方確認、進路変更します。
【一本橋】
幅50cm、高さ10cmくらいの鉄でできた橋があり、この上を規定時間以上(大型10秒、中型7秒、小型5秒)で通過します。
僕がもっとも苦手としてたところです。落下したことはありませんが、ふらつくことが多く、いつもびくびくして渡ってました。
スクーターは特にバランスが取りにくく、ハンドルを左右にゆすると安定すると言われました。たしかに安定しますが、スタート直後から安定するまでが難しいです。
停止線で止まって、後方確認後にスタートします。
今回もふらふらしましたが、なんとか落下せずに通過することができました。ホッ。
【波状路】※大型のみ
大型の場合、次に波状路があります。
道路上に高さ10cmくらいの棒のようなものが不定間隔で置いてあり、その上を通過します。
教習のときに一度通ってみましたが、思ったより難しく、足をついてしまいました。スクーターの場合、立ち上がって重心を下げることができないので、難しいようです。
【スラローム】※中型・大型のみ
一定間隔で置いてあるパイロンを左右に避けながら、規定時間内に通過します。
小型はありません。
【S字】
幅1mくらいで両側にパイロンが置かれた道路があり、S字になっています。
パイロンを倒すとアウトです。たしか、足をついてもいけなかったと思います。
小型の場合は楽勝です。
【急制動】
一定のスピード(大型・中型は40km/h、小型は30km/h)からブレーキを掛け、規定距離以内で停止します。
今回は雨なので規定距離がやや長くなります。
初めての雨で緊張しましたが、緩めのブレーキで問題なく止まれました。
ロックしたり転倒したりするとアウトです。
【クランク】
S字と似ていますが、コーナーが直角になっています。
ここもパイロンを倒さないように通過します。
大型は難しそうですが、小型は問題ないでしょう。
【ゴール~降車】
スタート地点に帰ってきます。
停止線に前輪を合わせ(前後50cm以内を超えると減点)、エンジンを停止します。
後方確認をして降車し、スタンドを降ろしてハンドルを左に切り、バイクを安定させてから手を離します。ここでバイクが倒れたりすると検定終了です。
最後に手をあげて終了となります。ここまでが採点範囲です。
走行が終わると検定者のところに行き、名前を言って今回の走行についての話を聞きます。
教官「どうでした?」
僕 「一本橋でふらっとなって危なかったです。」
教官「ちょっと足が開いてましたね。あと、進路変更で後方確認する際にちょっと曲がってました。」
僕 「気を付けてたんですが、曲がってましたか…。」
あとは特になく、戻ってロビーのところで待つように言われました。まだ合否はわかりません。
ロビーには検定を受けた人のうち6人の人が居ました。一本橋で落下した人だけ居ませんでした。
そこに別の教官がやってきて、「ここに居る人たちは合格です。おめでとうございます。」と言われました。
とりあえず嬉しいというかホッとしましたね。
そのあと、別の教室に移動して卒業証明書を受け取り、免許取得方法についての説明を聞きました。
これで長かったような短かったような教習所生活が終わりです。
教習は小型一人で恥ずかしいというのはありましたが、バイクを運転するのは楽しくて、教官の話も為になり、来てよかったです。原付の免許は普通自動車免許についてきますが、ちゃんとこういう教習をやった方がいいんじゃないかなと思います。
続く…
※次の「免許受取編」で最後となります。