カーボンの板を作ってみます。
これまでにも何回かカーボンの板を作ったことがありますが、
せっかくですので今回は途中の画像も撮って見ましたので
紹介したいと思います。
作るのは単なる板ですが、加工して使う分には何かと便利だと思います。
ちなみにウェットカーボンですね。ていうかボクはウェットしか作れません。
でもドライカーボンに比べて加工がしやすい(らしい)のもDIY向きですよね。
適材適所ってことで。
ネタ的には1行で終わってしまうんですが、
それじゃヒマつぶしになんないですよね?
なもんで、ここはひとつ、誰でもカーボン板がつくれるぜ、的な
感じで細かく紹介してみようと思います。
(思うだけなんでわかりやすいかは別ですよ。人生そんなに甘くない)
それでは材料とか道具などから紹介してみよーと思います。
まずは型になる板。作りたいサイズの平らな板を型にします。
ネットを見てると金属板やガラス板を使う場合もあるみたいですね。
ボクはFRPで型を作りました。
え?そのFRP板はどうやって作ったのかって?
もちろん別のFRPの板を型にして作りました。
まさに卵が先かひよこが先か、とゆー話ですね。
ってのは冗談です。
えっとですね。コンパネにパテとか塗ってマスターを作りました。
これでわかってもらえますか?
わかんない?
そうですか・・・
そうですよね・・・
じゃ、次。
カーボンクロス。
カーボンの布ですね。通販でGETできます。
1m幅のものを切り売りしてるとこが多いですね。
1m×1mで¥8,000-位が相場なのかな?
カーボンクロスってのは要するにカーボンの糸でつくった布です。
その織り方による見た目の違いがあります。
平織りとか綾織りってのがそれです。
織り方が違えば値段も変わるようです。
目の細かさなんかも選べるお店もあるみたいです。
どーでもいい話ですが、綾織りの方が見た目にカッコよくて、
平織りの方が若干ですが強度があります。
どっちを選べばいいかわかんないって人。
コイン投げて裏/表で決めてください。
次。
ガラスマットとFRP用の樹脂と樹脂の硬化剤。
ガラスマットは厚みと強度の確保のために使います。
ガラスマットにも色々種類があるので、慣れてきたら
使い勝手の違いで好きなのを選べばいいと思います。
初めてなの・・・って人はとりあえず#450(よんひゃくごじゅーばんって読みます)ってのを選べば無難です。
樹脂はピンきりです。
クルマのエンジンオイルと一緒でいろんなグレードや品質のものがあります。
コレってのが無い場合はとりあえず一番安いのを買ってみるといいと思います。
必ずしも高いのが使いやすいってわけじゃないんですよね~
もちろんセットで硬化剤も必要ですね。
次、あと・・他には何かいるかな?
ってそうそう、ゲルコートですね。
ゲルコートにも色々種類があるんで、「クリアゲルコート」ってのを
用意します。
このゲルコートは表面の膜になるものですね。
ゲルコートも使うときに硬化剤が必要ですが、樹脂用のものを
そのまま使えます。
そのほか使うもの、説明がメンドイので列挙しますと、
紙コップ、割りバシ、ハケ、スポイト、ゴム手袋、離型用ワックス
ってかんじですか。
なるべく使い捨てできるものでそろえると良いですね。
んじゃ、いよいよ作り方の紹介です。
まず、型になる板、これにワックスかけてください。
1回じゃ多分、不十分です。
2回でもダメ。
何回もかけたほうが身のためですよ。
このワックスがけのことを離型処理(りけいしょり)って言うんですけど
まぁ、こんな用語なんてどうでもいいですね。
ただし、離型処理にはワックス以外にもいくつかあるってのは
知っておいた方がいいです。たぶん。
ということで、ワックスが終わったら、型にクリアゲルコートを塗ります。
ハケでね。
もちろん硬化剤入れてから塗るんですよ。
用意した紙コップと割りバシとゴム手はココで使っといてください。
で、なんていうかこう、薄~く伸ばすんですが・・・
おそらくムラムラになります。
でも。
なるべくムラにならないように塗れるようにがんばってくださいね。
どーしてもムラになるのがいや!という人向けには、
スプレーガンで吹くという方法もありますが、デメリットも多いんで、
ここではオススメしません。
ボンネットとかやる人向けと思って、ガンのことは今スグ忘れてください。
次。
しばらくするとゲルコートが固まりますね。
え?固まらない?
一晩放置してもダメっすか?
じゃ、あきらめてください。
固まった人だけ次に進んでください。
カーボンクロスを型にあわせてカットします。
切るのはハサミでいいんですが、注意がひとつ。
切断するラインには、あらかじめマスキングテープを
貼って置いてください。そうすると布がホツれてきません。
たぶんカーボンクロスを切り売りしてもらったら同じように
切断ラインにマスキングテープが貼ってあるはずなので、
それを参考にするといいと思います。
更に、同じ大きさのガラスマットを切っておきます。
2枚あればいいんじゃないかと思います。
作りたいカーボン板の厚みによってガラスマットの枚数を変えます。
で、樹脂に硬化剤を混ぜます。
作る量は慣れてくると感覚でわかってきますが、最初は
検討がつかないと思いますので、参考までに50センチ四方のカーボン板の場合、
樹脂は500グラム程度必要だと思ってください。
ガラスマットの枚数などにより、変化しますので、あくまでも参考程度にしてください。
で、樹脂を作ったらゲルを塗った型にカーボンクロスを置いて
樹脂をハケでペタペタ。
固まる前に、その上にガラスマットを1枚置いてまた樹脂をペタペタ。
さらにもう1枚ガラスマットを置いてペタペタします。
まだ樹脂が固まってなければ脱泡ローラーなるもので、
泡をよ~く抜くといいと思いますが、まぁ、ローラーが
なければハケでがんばって見てください。
泡だらけの板ができること間違いなしですが、多少の泡は
気にしないってのも手だと思いますよ。
はい。
あとはしばらく放置すると樹脂が固まりますね。
念のため一晩以上置いたほうがいいと思います。
で、固まったらヘラとかで型から引っぺがして出来上がりですね。
周囲にガラスマットのモサモサとかがあるので、適宜カットしてください。
切断にはサンダーがあると便利ですね。サンダーの刃はFRP用ってのが
ありますのでそういうのを使うといいと思います。
ちなみに完成したトコの画像は無いです。
だってまだ硬化待ちで、型から引っこ抜いてないから。
あとは・・表面を足付けしてクリアスプレーとかして使えば
いいんじゃないかな。(投げやり)
どうでしょうか。
文章だとダラダラ長くてめんどくさそーに見えますが
実際やってみると以外と単純な作業なので拍子ぬけします。
たぶん。
といったところで今日のブログはココまでですね。
おしまい。
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Posted at
2011/08/18 00:35:03