おとん@ワイドのブログ一覧

今年最後のエントリーです。
タイトルの「すべての人に移動の自由を」何を唐突にと思ってるかた、これは今回トヨタ自動車から発売された「シー・ポッド」のコンセプトです。
それどころか、去年発表されたトヨタ自動車がモビリティカンパニーとして生まれ変わるためのプロジェクトの一つです。
ちょっと長い話しですが、想うことあってブログにしてみました。

私がコムスと出会ったのは長く同居している義母の普段の買い物に使う原付バイクの代替え移動手段を探していた最中でした。
原付で買い物に行ったスーパーで立ちゴケして身動きが出来なくなっていた所を、色々な方に助けて貰ったそうです。

昔は町内会の運動会でも走り回っていたのに、一気に老けたなぁと、代わりに車と言ってもその時家にある車は「ハイエース・ワイド」長く車を運転する事もなかった義母にとってあんな大きな車、運転する気力も無いし、そもそもペダルに足も届きません。
そこで色々探してた時に目についた乗り物が「コムス」でした。
「コムス」に乗るようになってから家族も安心しました。
昔自動車に引っ掛けられて転んだ事もある義母には少なくとも原付よりは安全な乗り物であったと思います。

片道15kmほどある病院へも「コムス」で1人で通い、近所のスーパーへの買い出しも、銀行や郵便局へも1人で進んで行ってました。
そんな義母も心臓を患い、肺も患い入退院も繰り返し「コムス」すらあまり運転しない様になりました。
と言うより、もし運転中に何かあった場合、たとえ「コムス」であっても危険な乗り物に違いありません。
そんな義母のために次に探して乗っていた乗り物は電動車椅子「WHILL」でした。

どんなに体が弱っても外に出かけたい気持ちは変わりません。
病院への通院は私たち家族が変わる変わる休みをとって送り迎えしたりしてましたが、日々の生活、スーパーに行くための足が電動車椅子でした。

そんな義母ですが先日亡くなりました。
前日まで悪いなりにも元気だったのですが急な事だったので、まだ病院に入院してるかの様な感じです。
入院しがちだったのですが、最後に家に帰れたのがせめてもの救いでした。

あんまりしんみりした話しをするのも何ですので、本題をば・・・
今回「シー・ボッド」のHPを見ると「すべての人に移動の自由を」のキーワードがあります。

なぜトヨタがこの様な超小型車を発売したのか、立ち乗り型のEVや電動車椅子を発表したのか、昨今の高齢者による移動手段の確保の問題、「乗らせなかったらいい」と言うのは簡単ですが、家族が送り迎えする事の大変さは身に染みてわかってますし、多分そんな事言ってる人は当事者でない事は分かってます。

過疎地域の公共交通機関も満足に用意されていない所もたくさんあります。
レベル5の自動運転なんてまだ先の話、ならばせめて、安全に簡単に移動できる手段を用意するのが現状出来る具体策ではないでしょうか？
それでも「安全性が〜」と言う方は現在できる今まで述べた対案を出さないと、説得力が無いし、私も対案は考えられません。

「すべての人に移動の自由を」

簡単なようで、とても難しい。

昔から超小型車のカテゴリーの乗り物は「スズキ・ツイン」だったり、「スマート」だったり色々な車が生まれては消えていきました。
ほぼ趣味の世界の乗り物です。

ただ今回は、世界的なEV化の流れや超高齢化社会など社会環境の変化によって、これまでと違い、様々なメーカーが、官庁が取り組んでいます。
次の大きな流れは多分レベル5の自動運転が普及し出した時、それまでは様々な超小型モビリティが移動の自由を担って行く気がします。
もっとたくさんの人に移動の自由を、願ってやみません。

今までは「コムス」をオススメしてましたが、今後は「シー・ポッド」をオススメする事でしょう。でも「コムス」はイロモノ車としてオススメするかも知れません。
だって乗ってて楽しいから。

主人が居なくなったコムスは私が使って行くことになってます。
原付と同じぐらいの維持費ですので、故障して直すのにめちゃくちゃお金がかからない限り処分する事はないでしょう。
そもそも気に入って乗ってますし。

来年も気持ちを切り替え色々情報発信出来たらと思います。😃
良かったら「いいね👍」して下さい。
来年、いい年になるように

12/25の発表でトヨタ自動車から超小型車が発売されました。

トヨタ自動車　シー・ポッド

価格は165万円の「X」グレードの標準車と、クーラーとシートヒーターが装備されている172万円の2つのグレード構成で、まぁ普通に考えたら172万円の「G」グレードを選択するかと思います。
価格的に色々意見があると思うのですが、私的には「よく頑張った」と思います。

去年の10月に発表された時のみんからのブログはこちら
トヨタの2人乗り超小型EVをみて思う事

こちらにこの超小型車に思った事は書いているのですが、この時予想した価格が補助金込で150万円ならと書いたので、まぁ偶然の一致かピッタリ賞でした。
※補助が一般向けで22万円だそうです。
東京では小池知事がEV車に関して普及したいらしいのでもうちょっと補助金でるかもしれませんね。

安全装備を見てもプリクラッシュセーフティー、踏み間違い防止のインテリジェンスクリアランスソナーもエアバッグも付いててんこ盛りです。
一応リチウムイオン電池で150km走るという事で、コムスの3倍近い走行距離数です。
ミニカー規格で一番高いであろう「BIRO」は最低でも220万円ぐらいするので、内容考えても納得の価格です。

去年の10月に発表されたそのまんま出て来たので、全然驚きは無いのですが、一般販売は2022年頃という事で、一般道を走るのはもう1年以上先になってしまいました。

トヨタの充電サポートを使えば普通充電し放題で月1100円なんでお買い物先でミドリの象さんマークの充電器があれば買い物途中で充電も可能です。
超立派なシティコミューターです。100V充電しかできないコムス乗りから見たらなんと素晴らしい事か・・・

まぁ一般の方々は
１．「こんなの全然ダメじゃん、最高時速60km/hで距離150kmしか走れんじゃん」
２．「事故にあったらどうすんの、走る棺桶じゃん」
３．「冬暖房無かったら寒くてしょうがないじゃん」
の３つぐらいの印象で
「こんなの誰が買うんだよ」
になるんですけど、最近アップルが電気自動車を2024年にも生産するという話が出てきましたが、今回の超小型車がトヨタ製じゃなくアップルから発売されてたら同じ価格でも多分世間様はきっと
「革新的な電気自動車が発売された！」と騒ぐんでしょうね、イメージなんてそんなもんですよ。

スーパーでコムスなんて乗ってるヘンテコな人に頑張って「これどこで売ってるんですか？」って聞いてくる人が一定数ある事を考えたらそれなりに需要はあるし、今まで欲しくとも無かった商品がやっと発売されたとは思いますけどね。
シー・ポッドのHPに書いてます「すべての人に移動の自由を」の意味をわからない人はこの車がなぜ発売されたかわからないかも知れません。

この車、以前のブログトヨタの2人乗り超小型EVをみて思う事
でもツラツラ書いているのですが設計思想の筋が一本綺麗に通ってて気持ちいぐらいです。
無駄な所が一つもない「究極の断捨離カー」です。

トヨタさんワークマンのように、コムスのみんカラユーザー向けに試乗会しませんか？
愛知ぐらいなら頑張って行きますよ。
誘ってください。
ココには無料で布教活動してくれる人が沢山いると思うのですが、如何でしょうか？