今、素人、プロ問わず一番盛り上がってる(と思われる)箱車の熱いイベント。
今回は1年前からそれなりに計画的に進めてきた。(つもり)
ざっくりまとめるとこんな感じ。
■車両セットアップ(FL5)
・とにかく走って車両やコースに慣れること
まだまだ満足なタイムは出せてないけども、まずは慣れる事を目的として
菅生、鈴鹿、富士、筑波、と 遠征含め かなり走り倒した。
・まだデリバリーや解析が完全に進んでない車なので出来る事は自分でやる(カスタマイズ)
とにかくこれが一番辛かった。何せ試したくてもパーツを変えたくても理想のアイテムが少ない&値段が高い&どこまでいけるのか、試せるのかわからない。
純正脚+ちょい手を加えたくらいで295/30R18や295/35R18が入るの?当たらないの?ミタイナ。
またそれぞれの部品が高すぎる+納期もまずまず。無駄な買い物を避けたいのは誰もが同じ想いだとは思うが、その中で最善のチョイスはどれか?滅茶苦茶悩んだ。
SNS時代故かもしれないけど、他人に頼りすぎてるムーヴを見かけ、表向きには言って来なかったけど とても気持ちのいいものではなかった。
自分がやってないことや自分の目で見てない他人の情報を鵜呑みにして「○○は○○をやってる」と言ったり「○○試した事ないけど、買っちゃいましょう!」みたいな発言。
他人を煽るだけ煽って、自分の財布を傷めず他人をダシに使うのはよくないと思う。
インセットいくつですか?そのタイヤ入るんですか?みたいな。そんなの定規当てればわかるじゃん?どのくらいストロークするか目分量でわかるじゃん?え?そのタイヤサイズ入るんですか?みたいな質問も多かった。当たり前の事だけど試せばわかる。試さない人には何もわからないし、何をしたらどうなるか?考えればわかること。
あとよくあるのが、無理矢理入れる為にキャンバー付けたり車高下げたりする行為。
走らせて楽しむ車がベースなのに走行性能を犠牲にするのは違うと思う。
・色々手を加えたけど、ワンオフパーツなし、誰でも手に入れられる&実現できるスペック、純正マフラー、ラジアルタイヤで2秒台、あわよくば1秒台と考えていた。
→実現出来ていないがセクターベストを繋ぐと1秒台に入れる所までは出たので、あとは何度も走って試し、己の精度を上げるのみ。
・FL5のデモカーを持つショップへの相談
車両をセットアップしていく中で、自分だけでは限界があるので各イベントへ積極的に足を運び、セットアップの方向性やキーとなる部分がどこなのか?色々質問した事もあった。その節は大変お世話になりました。>Spoon様、J'sRacing様
■走行関連
・SL練習(ソロ)
→必ず一人でやって、全てをメモ取りする。ウォーマーに使う時間、エア設定(冷間、温間)、発電機の特性やウォーマーを外してから車体にタイヤを装着してジャッキダウンするまでのお作法等&使用時間など。もちろんの事ながら荷物の積み下ろしや発電機の燃料消費時間などもメモしておく。最初から他人の手伝いがあると自分自身の置かれてる環境や手持ちのアイテムでの課題を認識し辛いため、必ず一人でやること。
・ライセンス枠でウォーマー利用練習(SL)
いつどんな環境でも他人に頼らず一人で実施できる事が大事。
・走行会エントリー(SL走行練習)
最高の環境で走る為には普通の走行枠では無理がある為、必ずSLが試せる走行枠で走る。
各サーキットのライセンス枠でウォーマーを使うとペースの上がらない車両とブッキングしてしまう可能性があるので推奨しない。
タイヤの装着+走り出しが出来た段階でひとまずスタートラインに並べているので、あとはアウトラップでしっかり車両のコンディションを把握してブレーキを温めて限られた計測周or時間でフルパフォーマンスで走る。
・ドクマムシ走行会でSLアタック→ベストタイム出し(2回テスト実施済み)
1回はウォーマーなし。1回はウォーマーありで実施。
ウォーマーを用いた走行は4回実施したが自分の成功率は3/4 1回ポカミスで全く出走出来なかった。本番への練習だったのでそこまで痛手は無かったが、そんな事があるんだ。と勉強になった。
・イベント本番に向けたサポートリクエスト
自分1人で出走準備した所から、最悪サポーターは一人居れば何とかなる。と思っていたが、今回はサポートを二人にお願いする事に。>R大佐さん、(大)さん、改めて感謝です。
出走前の作業時の注意点などは個別でまとめていたので、大きなトラブルも無し。
→イベント全体、車両のこと、持参物、注意点、その他もろもろ

細かく書いたので20ページ以上あったが、その2ページを抜粋。

必要なものや何があるか?が分かっている方がお互いがやりやすい。
本来であれば本番に向けてサポーターと一緒に練習すべきだが、自分自身はソロで着脱を行った結果の癖を把握し、対策もそれなりに用意していた事もあり、”何とかなる”という自信があったので、そこまで実施しなかった。
ウォーマー取り外し→出走まで時間ギリギリは全く攻めない。一人でチンタラやって約11分で完了。作業に関わる時間は人それぞれ変わると思う。
余裕が無くなると作業ミスを起こしやすい事は充分理解していたので、とにかく安定志向で進めた。
■機材準備
・ウォーマー+発電機+断熱目的の毛布等の準備。
→出来れば10-11月には全て物が手元にある状態が望ましい。自分は1月から現物利用でテスト開始して何とか間に合ったがギリギリだった。
・全ての荷物を自車に積み込めるか?確認。
当たり前の事ながら全ての荷物を自分で運ぶ必要がある。
もし運べない場合は何かしらを切り詰める(=諦める)か、誰かに頼りっぱなしにならなければならないが、他人を頼りっぱなしはそれなりに負荷が大きいので、まずは全て自分自身で完結する事を目指すのがいいと思います。
発電機、ウォーマーはそれなりに大きいし、四輪持ち上げたままにするにはスロープやウマも必要・・・となってくると箱の大きさはマジで重要です。
最悪、2ドアな車の場合は現地までアタックタイヤ自走で来なければいけない可能性も。色々な事を考えて臨機応変に挑めると良いでしょう。
・ウォーマーや発電機は他人を充てにしてはいけない。
タイヤサイズ(特にインチ違い)によって全く使えない可能性がある。自分はFL5の18インチ(295/35R18、255/40R18が使えるサイズ)を購入したが、FD2の225/45R17で使おうとしたら外径が異なり過ぎてスカスカでうまく使えなかった。大は小を兼ねる。とはならない。運よく借りれたとしてもウォーマー(熱線)を壊してしまう可能性もあるので、無理に使わないこと。
・タイヤカス対策準備(マルチツール)
SLで走るならタイヤも一番良い状態にしておきたい。1回の走行会でSL2回練習するならインターバル(=間の休憩時間)でタイヤのカス取りを終わらせておきたいところ。実際問題、小一時間のインターバルではそこまで無理なので、出来る事としては1本目で使ったタイヤにウォーマーをかけて再度暖めるくらい。
普通のスポ車では2セットの発電機+ウォーマー運用は運搬含めて考えるとまずソロでは不可能なので、1セット+ソロ運用で出来る限界値を狙う感じ。
・本番で使用するタイヤでの練習(3セット)
→練習で2セット利用、本番で1セット利用
サポート次第だが本番用もタイヤホイールが2セットあると当日の作業が無くて済むのでとても良い。
自分自身は12-2月までに3セット用いたが、本番用に新品卸すなら4セットくらいあった方がいいかもしれない。
■余談
ちょうど1年前くらいに納車されたFL5
Attack筑波2024で某氏に言われたこと「あれ?今日はシビック(FL5)で来てないの?」
冗談半分で言われていた事は充分理解している・・・しかし。
あれ?Attack筑波2024にはFK2、FK8、FL5が居ない・・・
これはもしかして・・・来シーズンもFK/FLは出場者が居ないのでは?
そんな事が頭を過りながら「今後のタイム次第で出場するかどうか考えよう」なんて思った2024年の2月。
慣らしを早々に終わらせ、サーキットも走らせた。
FL5の持つ高いポテンシャルに可能性を感じていたが、FL5のデリバリーが思ったほど進んでなかった事や、情報が極端に少ない現状に嫌気がさしながら考えられる事を少しずつトライアンドエラーを繰り返した。
自分の中では未改造に近い仕様(ブレーキパッドCC-Rg、タイヤA052/265/35R18)で走られていた まつFL5さんのタイム(1分3秒3)を1秒以上上回ることを目標にしていた。
先駆者のタイムが出ている中で同じような仕様で同じような走らせて、「勝った」「負けた」と言っても面白みが無いと思った事と後発故「少しでも変えて行ける部品は変えて行こう」とタイムに直結しそうな部品を変えて挑戦する事に。
めちゃくちゃお金と時間と知恵を使ったけども、やる気があれば1年足らずでもラジアルタイヤでココまでタイムが出せるFL5のパフォーマンスは素晴らしいと思う。
今後走られる方は 是非、参考にしてほしい。オフ会もいいけど、世界最高峰のパフォーマンスを持つFF車を走らせる楽しみ方も体感頂ければと。