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2012年06月06日

カウンタック プロトティーポLP500 製作!-1

カウンタック プロトティーポLP500 製作!-1 いよいよ「ノスタルジックカー・ミーティング2012」の開催が迫ってきました。
慌しさもいよいよピークに達しつつあり、本当はブログなど書いている暇は無いのですが、あんまり嬉しかったのでつい書いています。

私のクルマにおけるフェイバリットは、カウンタックの祖とも言うべきプロトタイプのLP500(Longitudinale Posteriore 500)なのですが、そのLP500(イタリア式に発音すると、「エル・ピッ チンクエチェント」)が姿を現してきたからです。
私の究極の夢はその失われてしまったLP500を現代に復元することなのですが、とりあえず1/12スケールのダイキャスト模型で形になりつつあるので嬉しくなっている訳です。
1/43スケールのフルスクラッチモデルや1/24サイズのプラモデルをカスタマイズしたものは見かけますが、1/12スケールという大き目のサイズは珍しいのではないでしょうか。









もともとCOUNTACHは、日本に紹介される時点でカウンタックという呼称にされてしまいましたが、そもそもベルトーネのスタジオで完成した時、このクルマにまだ名前は付いていなかったのです。
これ以降の話は過去に多く語られているので省略しますが・・・

■ジュネーブショーに出品前と思われる画像ですが、まだLamborghiniのエンブレムしか付いていません



■ジュネーブショーの会場に展示された時には既に車名の「countach」ロゴが入っています



70年代初頭、日本のジャーナリズムでは英語読みにした方が理解しやすかったからでしょう。
このあたりの経緯はジャーナリストの明嵐正彦さんが詳しく語っておられますが、正しくは「クンタッチ」が正解です。
この呼び名は私が直接イタリアでパオロ・スタンツァーニさんやスガルツィさんから聞いているので間違いありません。
ものの本にはカンタッチとかクッゥ~ンタッチとかクンタッシュと書いてある場合がありますが、クンタッチが正しいのです。
ただフェルッチョのムゼオに居た物販のオジサンの一人はコンタッチと言っているように聞こえたので、北イタリアの方言であるこの言葉は、地域や個人によって少し違う可能性はあります。

ま、その辺はどうでも良いのですが、LP500を個人的に最も気に入っている点はそのスタイルなのです。
特に斜め後方から見たリアビューが特に気に入っていて、まるでバターの塊を温めたナイフで一気に切り取ったようなラインは見事としか言いようがありません!
デザインテーマは「プロペラの捩じれ」だったそうですが、正に神がかり的なガンディーニの感性と言えるのではないでしょうか!?



■個人的にはこの角度からの眺めが最高です



もともとLP500には後のLP400に付けられた無粋なエアダクトがありませんが、純粋なプロトタイプであるLP500はこの三次元のラインを芸術のレベルにまで押し上げています。
個人的には美の極みだと思いますし、当時の日本はおろか世界中の誰もがなし得なかったデザインでしょう。

もっともクンタッチの原型といえる'68年のトリノ・ショーでデビューしたベルトーネのショーカー「カラボ」で、既に直線的なウェッジシェイプの修練は済んでいたと考えられるので、ガンディーニにとっては二番煎じを避ける為の方策であった可能性も考えられるのですが・・・。

'70年のトリノ・ショーでお披露目されたストラトス・ゼロで、実用性を無視したウェッジ・シェイプの可能性を突き詰めたガンディーニは、'71年発表のこのLP500によって芸術性と実用性のバランスを図ったのかも知れないと私は考えています。

最近ベルトーネから発表されたストラトス・ゼロのオマージュとも言うべきモデルは、現ベルトーネのチーフ・スタイリスト、マイケル・ロビンソンの手になりますが、ガンディーニの作品に遠く及ばないと思えるのは私だけでしょうか?
一昨年彼と話したときストラトス・ゼロへの熱い思いを語り、そのゼロを見てデザイナーを志したとマイケルは話していましたが、世の多くの事例が示すとおり、彼もまたガンディーニのフォロワーの一人に過ぎないのかも知れません。

とりあえずは細かいウンチクは捨てて、完成したときの姿を想像して一人悦に入っています。
いい歳をしてバカですよね!(笑)

ブログ一覧 | カウンタック プロトティーポLP500 | クルマ
Posted at 2012/06/06 21:20:58

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この記事へのコメント

2012年6月6日 21:32
プロトタイプって格好良いですよね~ 時と共にオーバーフェンダーやウイングが付いてきて、せっかくのデザインが台無しになっているように感じます。
コメントへの返答
2012年6月6日 22:45
個人的にはLP500がBest Oneなのです。
私も余計な付加物は好みません。

LP500の贅肉を削ぎ落とした彫刻のようなフォルムは、人類の遺産として永遠に語り継がれるのではないでしょうか?

ダ・ヴィンチやラファエロを生んだかの国の遺伝子は、ガンディーニに間違いなく受け継がれていたのですね・・・。
2012年6月6日 21:41
まさにこれこそ完成形と思うんです。後は何もいらないって感じで。これを眺めてるだけで赤ワイン2本目に入れますよ♪(それこそ「つまみ」はいらない!)そして最後に・・・「人生やり直せるなら、こっちを作るんだった・・・」と悔むのでした(笑)。裏付けのある確かな情報は「nobu」さんならではの説得力です。またひとつ平らな脳みそにシワができました!
コメントへの返答
2012年6月6日 22:52
なにを仰るんですか!
黒ガルNSXさんのワンオフ・スーパーカーこそ唯一無二の存在です。

世界に唯一つしかない「クルマ」、これぞ究極の自動車芸術ではありませんか!!

奥様を取り替えられないように(ウン!)、我が道を突き進んでください!
2012年6月6日 22:25
プロトタイプ、全然違うね!
ストレートで、大胆で、キレがイイなぁ~

後ろからの眺め、ストラトスと通じるデザインなんだ!って感じました。
同じデザイナーの同時期の作品なんだから、当たり前ですかね。
先週、古くからの友人のストラトスをタップリと眺めたんで、よりリアルに感じました。

このクルマを超えた『乗り物』としてのデザイン、強烈だな~ ^^v

このまんまでデビューしてたら...
僕のクルマの好み、ちょっと変わっていたのかも?な~んて... ^^
コメントへの返答
2012年6月6日 23:10
そうなんです、意外と気がつきませんが、LP500とLP400は全くの別物です。

ドアの寸法やホイールアーチや、サイドシルの厚みなど外見上だけでも相当に違います。
第一骨格そのものが違っていて、LP500は鋼板で作られたモノコック(Egベイにはサブフレームが見て取れるので、セミ・モノコックと呼ぶべきかもしれませんが)構造なんですから!

必要悪と分かっていても、不恰好なエアダクトやNACAダクトが無かったらと思わずにはいられません!

LP500はストラトス・ゼロと並んで、人類が生み出した乗り物としての「究極のカタチ」なのだと思います。
2012年6月7日 0:02
いつも文面からほとばしる迫力に圧倒されます。
この1/18って一般発売されるんですか?
コメントへの返答
2012年6月13日 21:30
どうもありがとうございます。
私はMekさんのお心遣いにいつも感謝しています。

この1/12モデルは今年の秋、ロッソ・マルモリーニより発売予定です!(な~んて冗談ですよ!)

どこのメーカーも大きいサイズのLP500を発売してくれないから皆さん自分で作るんですから(笑)
2012年6月7日 7:42
まいどです~手(パー)わーい(嬉しい顔)
深い考察、ありがとうございますグッド(上向き矢印)
シンプルだけど、考え抜かれた面構成が、きれいですねぴかぴか(新しい)
市販化に向けて、ダクトが開けられたり、鋼管フレームになったりとしたようですが、やはり、オリジナルデザインの秀逸さが、際立ってますねほっとした顔
コメントへの返答
2012年6月8日 11:17
ビッザリーニが設計した古いV12を積まなくてはならなかった為、後ろ姿はやや腰高な印象ですが、それをガンディーニは逆手にとってこのフォルムを生み出しています。

天才とはそういう才能を生まれながらに持っているのでしょうね。

住み込み同然にランボルギーニに入社したパガーニが、後に改修したアニバーサリーと比べると、面の美しさが際立っています。

私にはクンタッチが生産を終え、ディアブロに引き継がれる寸前、ランボルギーニ社の計らいでガンディーニにプレゼントされるはずだったアニバーサリーを受け取らなかった彼の気持ちが分かるような気がします。

おそらく彼にとってのクンタッチは、このLP500しか有り得なかったのだと思います。


2012年6月7日 9:53
ダイキャストボディー都は凄いですね! ラインがキチンと出ますね。

しかも1/8はビッグですし 目嵐さんですか・・懐かしいお名前 彼は元気しております?

良い歳でばかですね~  如何も馬鹿が世を作るみたいですよ(良い意味で)

チョット前イタリアの友人の処で、4ドアーか4人乗りか?忘れましたけど作っていると言っていました。
何か凄くエッジが利いていてけがをしそうとも言っていました。
コメントへの返答
2012年6月7日 22:16
ありがとうございます。
専門の方にそういっていただけると、大変嬉しく思います。
ただ製作しているのは私の知人なので、彼にも伝えておきます。

明嵐さんとは電話でお話したことがあるだけなので最近のことはよくわかりませんが、JLOCの幹部であることは間違いないと思います。

そのイタリアで作っているという車はLP500のことですか?
2012年6月7日 19:49
未塗装でもいイイです。ください! 笑 
コメントへの返答
2012年6月7日 22:19
今は難しいですが、将来1/1のLP500が完成したらお譲りします!

ただ永遠に出来上がらない可能性も高いのですが・・・・(笑)
2013年8月6日 16:59
アニバーサリーのデザインは、カウンタックの本来の美しいラインをめちゃめちゃにしちゃってるね。
俺なんかあのごてごてトラックみたいなエアロ見ると怒りを覚えるんだ。
コメントへの返答
2013年8月6日 18:27
的確なコメントありがとうございます。
またポン次郎さんのご意見にも同感です。

アニバーサリーは、直進性など車としての進化は正常に行われましたが、デザイン面での進化は上手くいかなかったようですね!

この辺が当時のパガーニの限界だったのでしょう。

プロフィール

「Rebirth! COUNTACH LP500 Plototipo http://cvw.jp/b/615290/42421877/
何シテル?   01/18 16:36
nobuです。よろしくお願いします。 '76年式308GTB(ファイバー)/'78年式ロータス・エスプリS1/ '75メラクSS(レストア中)/'73年式...
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