最近暑い。
カプチーノはエアコン不調、アパートにはエアコンレスという”漢”仕様の毎日です。
暑いときこそ辛いもの食べて汗かいたりする”漢”な暮らしをしている人も多いと聞きますので、自分も負けてられん!と思い、あえて小難しいことを考えて知恵熱を出すことにしました。
自分がこれまで、軽耐久レースで乗ってきた車両は、C系アルト、JA4トゥディ、L700ミラ、ビートってところです。
私が参戦しているサーキットでも、ご多聞に漏れずトゥディは速くて、トゥディ(MTREC)エンジン搭載クラスが専用に設けられるほど。
私は、トゥディに関しては、Mトレ、非Mトレどちらも参戦経験がありますが、どちらも速かった記憶しかないです。逆に、トゥディ以外に乗った時は、その異常な速さに驚愕します。
そうなると、速さの秘密は何なのか改めて考えてみたいと思ったわけです。
これまでは、速さの要因はエンジンのパワフルさにつきると思っていました。
ですが、直近のビートでの参戦経験から、Mトレエンジンでも以外にタイムが伸びない印象があります。ってことはホンダエンジンのパワーだけじゃないのかな?と思い始めました。
んで、最近まったく別件で、ロードスター等の開発者である貴島氏の動的感性工学の記事を読むことがありました。その内容を要約すると、「パッケージングは車のDNAであり、先天的な資質は、後天的な努力を覆すことはできない。」的なことが書かれていました。
生まれながらの天才は、努力しなくても活躍できちゃうようです。
先天的なパッケージングのひとつに”寸法、重量”という記載がありましたので、そこからトゥディの速さについて探ってみたいと思います。
各軸の慣性モーメントは、専門的な自動車工学的に計算すると「各重量物の慣性モーメントを別々に計算して、その総和を求める。」必要があるそうですが、簡易な近似式が紹介されており、以外と外さない良い値がでるということでしたので、ネット上で諸元表をアサって、計算してみました。
車種選択は最近でもサーキット走ってそうな軽自動車です。
青□がJA4トゥデイ、カプチーノは前期、ミラはL700S、アルトはHA23です。
どのグラフも点が左にいくほどエライわけでありまして、
・モーメントが小さい=ピッチ、ロール等が小さい。ヨーが立ちやすく向きを変えやすい。
となります。
ロール軸以外は、トゥディは優秀な値だということがわかりました。
でも、成績の悪いロールモーメントでもビートと同等程度、ヨーモーメントは最良、ピッチモーメントはカプチーノと同等程度の値を示しています。
ちなみに、計算式を見ると、
・どの軸も、重量は効く
後部座席等があるトゥディは、ビートやカプチーノよりも軽量化する余地が大きいと思われるわけで、
トゥディのレース仕様車は、ビート等よりも更に軽量に仕上げられていると考えると、全ての軸が最良の値に近いところまでいくかもしれません。
アレ!?軽量化という後天的な才能も効くのかw
生まれながらの天才は、努力をしてさらに才能が花開くわけねw
それと、改めて見返すと、L700やHA23の新規格車は、車体が多少大きくなるので、不利になるのは当然となりますね。
旧規格車がいまでもサーキットでハバを効かせてるのは、こういうことなのかもムムム
もうちょっと知恵熱を出さねば暑さに勝てませんので、引き続き
次のグラフは、全長とホイールベースの比率を計算したもの、これは、点が左にいくほど、オーバーハングの短い車ということになります。
出た!トゥディが最良値を示しております。
逆にカプチーノが悪い方向に飛び抜けているのはおいといて(爆
トゥディはホイールベースを長くとった設計なのは周知ですが、ここに明らかな事実がありますね。
ところで、基本的な特性として、ホイールベースが長くなると、
・旋回半径が大きくなり小回りがきかない≒曲がりにくい
・直進安定性が高い
となるはずですが、チョットマッテお兄さん!
先ほどの、ヨーモーメントのグラフを見ると、トゥディは最良値でした。
ってことは、ホイールベースが長くなるネガな部分は、モーメントを小さくすることで打ち消してるんじゃないの!
そりゃ速いわ。
何を目的でレースをやるのかっていう話になってきますが、レースで勝ちたかったら、素性の良い車両を選ばないといけないね。
って話でした。
ちなみに貴島氏も車種選びの際には、こういった諸元を計算して選ぶと面白いよ的なこともおっしゃってました。
いや~何か逆に熱くなったわ草
Posted at 2018/07/28 21:19:55 | |
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