プープー星人のブログ一覧

昔、昔の話です。

まだソフトドリンクなんてジャンルが無かった昭和のあの頃。子供の飲み物は大雑把にコーラとファンタとサイダー位の括りしかありませんでした。ペットボトルなんてまだ有りません、みんな瓶です。

金を持って無い子供の我々は、駄菓子屋で怪しげな10円ジュースを買うのがやっと。35円もするコカ・コーラは夢のまた夢でした。

そんなボンビーチャイルドの救世主！が「チェリオ」です。何しろ、30円で296ミリリットルの量の多さが最大の魅力！コカ・コーラは190しか無かったんですから…。10円ずつ出して回し飲みです。

しかも王冠のウラを捲ると当たりがあったりして、少年達の絶大な支持を得ておりました。

今やもうあんまり無いのかな…。学校の側に必ずコバンザメ的に存在してた文具店でも、チェリオ扱ってたりしてたんです。

ある日、チェリオを飲みに行ったその店。先客がいまして、チェリオを買ってました。すると王冠を抜いた店のオバハン、「見てやるよ」と言うと王冠を取り上げてウラを勝手に捲ってしまったのです。

え～。当たりかどうか見るのも密かに楽しみやん。と思いつつも所詮他人の事だし…。


でも、見えちゃったんですよ。その王冠のウラの当たりの文字が…。

オバハンはあっけらかんと「あ、ハズレだね…。」と…。買ったそいつも何の疑いも持たず…終了。

子供だった私はオバハンに何も言えず。。

ただただ、大人への不信感だけが残ったのでした・・・。


今でもコイツのテールランプを見ると、何故かチェリオの瓶と共にあの時を思い出します。


あん時、私が突っ込んだらあのオバハン、何て言ったんだろうか？