
今回も足セッティングの話!
なのですが……何とアクセラではない、ましてFCでもない。
って、前回のブログの最後に既に車種書いてましたがスズキのラパン、現行型のHE33S!
ちなみにオーナーさんは、これまでこの

マツダスピードアクセラに乗っていましたが、その後乗り換えまして。
今回はラパンという事でアクセラではないけども、足セッティングに少し携わりました。
とはいえ基本的にオーナーさんが分解交換する感じであって、自分は実際車高調の暫定セット値だとかを物測って決める役みたいなところ。
最初に完全ノーマルの状態で一度運転させてもらいましたが、車重の軽さもあって気持ちよくヒラヒラ走ってくれる!
思ったよりも大分軽快で走りやすく、これはなかなかドライブが楽しい感じの仕上がり。
しかしラパン…軽自動車の足を車高調にとなるとそもそもで車重が軽い事もあり、単純車高下げてバネレート上げてーの方向は難しくなるよなぁ…と考えつつ今回も

各部品の採寸しながらやっていきます。
どんな車だろうとやることは一緒。
まずは数字から詰めて行き、現車チェックして修正を繰り返す。
初回とか勘で組むこともあるけど、基本的には採寸して物を見て考えて設定していきます。
こうするとこういう挙動に変化するみたいなのがBLアクセラでは分かっていますが、ラパンだとこの辺はまずは数字決めて走って確認して、しかないですね。
今回はリア車高設定を全下げのシート抜き状態にしたリアの車高に合わせて、フロントの車高をまずは決めてみる事に。
リアダンパーはアッパーマウントというか、

ボディの鉄板をゴムとゴムでそのままサンドするユニークさ。
簡素だけど確かな構造で安く出来る。
今回はワコーズのラバーグリースを塗布して今まで使用していたものを再利用。

装着したらこんな感じになる。
この車高調のバンプラバー前後共はゴムブーツと一体型になっているタイプのバンプラバーだったので、バンプラバーをカットだのなんだのとかそっち側の発展性は持たせられない。
前後共バンプラバーのサイズは同じでゴムブーツのダンパー径に合わせた穴サイズが違うだけだった。
ウレタンではなくゴムなので吸収性は良さそう。

リアバネが座りました。
アジャスターはロックシートを抜いてアジャスター本体に締め上げて固定し、バネの下側は純正の樹脂台座そのままに乗せる。
これ、リア直巻き化してる人はここはそのまま?なのか、樹脂台座のバネガイドみたいになってる仕切り部分をカットするとかなのかな。
にしてもそのままはかなりバネの座りが悪いだろうし…何とかして車高調のスプリングシートを固定させているのも見たことはありますが加工しないとそれも座らないでしょうしね。

リア、組み上がりました!
リアはトーションビームなので左右同時に持ち上げて、バネがコケない様に丁寧にやればいいだけなので簡単。
トーションビーム本体を直接持って上下動させてみましたがすぐりブッシュの捩じれ感はぜーーーんぜんない感じ。
これで1G締めをそのまま正直にやると動きがスカスカになりそうだと思えたので、ダンパーも純正より遥かにショートストロークですしここは逆に0G締め(ダンパー長調整後取り付けての0G状態)にしておきました。

フロント車高調の構成はこんな感じです。
以前のスズキ車はフロントアッパーマウントのゴムがへたって上下動するとストラットのところでバコバコと音を立て、ブッシュもマウントに固定されてないから吸収も悪いという難ある構造でしたが、HE33Sではブッシュ交換がこの通り、単品で出来るんですねー
しかもブッシュでセンター出しをする構造なので多少劣化しても増し締めも従来と違って出来そうだ。
ちゃんと問題を克服してきてる作りになったんだ…って感心してしまったw

フロントは一般的なストラットですから、悩む事はありません。
これ…FCやらシルビア系みたいな形状だしボルト穴のガタ分でキャンバー付けられるかな?って思ったけど、ぜーんぜんピッタリでここで多少でもネガキャン増しにしようという目論見は崩れ去りましたww
社外品でキャンバーボルトは出てるみたいなので、将来的にはそれも検討するみたい。
アッパー側固定する時にボディフレーム見たけど、正直めちゃくちゃ華奢な作りです…
そりゃ車重も軽いよなと、車重数字通りの見た目をしてると思った。
これはバネレートを上げようものならちょっと、ボディが簡単に負けてしまうのではと心配にもなりました。
コンピュータが助手席側にあるのでストラットタワーバーすらこれ効率的な形状にするのは無理があるのでは…

こんな感じになりました!
車高調にホイールも変更し、だいーぶイメージが変わりましたね。
これ、ホイールはMID製なんですがセンターキャップを外すと武骨でカッコいい印象にもなります。
肝心の乗ってみた感じは…
この車高調は複筒式でストロークは割合、寸法の割にはーなのかもしれませんが何というか昔ながらのthe車高調って感じ。
これで何気にサーキットも走りに行くって話なのである程度は硬さも必要であろうってところではあるのですが!
フロントバネにはメーカー側から〇mmプリ掛けてという指定があったので初回という事もありまずは指示通りにしてみましたが、これは計算するとそういう意味でか…と分かったものの、現車のフィーリングからしたら変更した方が良さそうに思えました。
元よりHE33Sラパン用の車高調ではなく、HA36Sアルト用として出ているものを流用しているかたちなのでこの辺は軸重の差があるのでプリ値は変えた方がいいでしょう。
もしくはバネ交換して~ですね。
個人的にはもっとしなやかな特性のバネをレート上げて低プリで組んだ方が良さそうな気はする。
で、説明書によるとこの複筒式のダンパーは、減衰調整式ではあるんだけど実は伸縮同時変化ではなくて『伸び側の』減衰力が強くなりますという説明がある。
これを見て何かますますそれってバネレート上げた時に都合良くて…そういう事?wってちょっとなったww
このラパンも何気に毎度12月恒例になってきてる、作手サーキットのオフに参加されます。
果たしてサーキットではこの足がどんな動きをするのか、アクセラまみれの中を走る1台のラパンに期待と注目が集まります!!
いや、マジで楽しみ。
分からなさ過ぎてww