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昨年末のブログで、NGKのRXプラグがBLスカイ前期にも適合変更と書きました。
自分はそれよりも以前からBLスカイ前期に使用して、約3万5千km。
何が変わったか?そろそろ検証してみようと思いました。
体感的には、オイル交換と同じような体感効果で、
ただ最初の頃だけ走りやすくなったっていうのがあったくらい。
そもそも、BLスカイのPEエンジンは既に高性能なイリジウムプラグが使用されており、
ルテニウムとイリジウムの差は劇的とも言いがたい(マイナスにはならない)かなと。
じゃあ、数字で見える燃費はどうだったのか?とデータを取ってみました。
プラグ交換後からちょうど去年末までの給油時の回数67回と、
プラグ交換直前から同じ給油回数67回分を遡った数値で平均出しをしたところ、
プラグ交換前、平均燃費
12.84km/L
プラグ交換後、平均燃費
12.36km/L
と、なりました。
たかが1km/L未満ですが、平均で下がってるのは事実となりました。
データをとっている自分の車の仕様としては、全く変更なし…と言いたいのですが、
プラグ交換前はホイールがMSアクセラの18インチ、
タイヤはダンロップLM704の時期があり、
交換後しばらくしてからRX-8後期純正の17インチ、
タイヤはダンロップVE303と、条件が違ってしまっています。
確固としたデータにならない!w
ただ、そこの参考データとして、
MSアクセラのホイールタイヤは1点当たり22.3kg(4点で89.2kg)
RX-8のタイヤホイールは1点当たり21.2kg(4点で84.8kg)
16年7月からはGJアテンザオプションのホイールで1点当たり21.9kg
(4点で87.6kg。タイヤはVE303引継)
という状況なので、重いホイールが市街走行で燃費が上がるのか?は、
マツダでも『純正17インチは燃費が下がる』との説明があるので言うまでもないです。
(ちなみにタイヤ幅はどちらも225、ラベリングもA/bで同じ。
その後のLM704は225/40R18はAAになりましたが、自分のは以前のタイヤ)
2点、BLスカイ前期純正採用プラグとで大きな違いがあります。
純正はギャップが0.8mm、NGKは1.1mm。
熱価が6番(デンソーで言うと20番)に対して、NGKは7番です。
熱価の焼け型冷え型については割愛しますが、
一般的な市街地走行に適してるのは、純正の6番です。
熱価を上げる意味合いは、チューニングやサーキット走行で
熱量が上がるシチュエーションがある場合ですから、
市街地走行ばっかりなのに熱価を1番でも上げるのはそもそもナンセンス…と、
元ロータリー車乗りからすると言いたいんですが、NGKのRXプラグは熱価が選べません。
BLアクセラ適合だと7番しかない。
NGK的に色々考えた上での、かもしれませんが…
プラグギャップも違います。
0.8mmに対して1.1mmだとワイドギャッププラグと呼ばれる物になります。
引っかかる点として、BLスカイ後期になるとプラグが変更され、
ギャップが1.1mmの物(以後のBMアクセラ等と同じプラグ)に変わります。
点火デバイス的に1.1mmでも対応できるのか、
コンピュータのアップデートで対応出来る様にしたのか?
(実際アップデートはありましたが内容不明)
「プラグは後期より、以前のものの方が高性能」という話をどこかで見かけた気がしますが、
高性能というか、着火性が良いと言えるという言い方が適切かなと思います。
0.8mmの方は両針プラグですが、1.1mmの方はチップタイプです。
そこはコストなのか、マツダの考えあってなのかは分かりかねますが、
着火性で言えば、向き合ってる両針プラグの方がいいでしょうね…
ならば、両芯プラグで6番、且つギャップが1.1mmってのが一番なんじゃないのかな?
ということで、それがデンソーのVCH20、イリジウムタフですね!
デンソーの適合ではBL後期アクセラになりますが。
純正品番PE5S-18-110のZC20HPR11の純正プラグの代替品と設定されています。
※追記(17/1/11、14時)
イリジウムタフ基本仕様として、両針プラグとなっていましたが、
VCH20単品で調べてみたら、なんと両針プラグじゃありませんでした。
ギャップの問題でなのかな。
ただ…
引っかかる事もあります。
BLスカイ後期と、前期でプラグは違います。
後期は先述のZC20HPR11で、前期はFC20HPR8。
FC20HPR8の互換プラグ、BLアクセラで調べるとないんですが、
CX-5搭載の同じPEエンジンだと、これまた使用プラグがFC20HPR8で、
その互換品として掲載されているのがVFXEH22なんです。
22番!?何故上がる?
VFXEHは他にVFXEH20もラインナップにあります。
そこの選定の違和感もあるし、前期後期で使用プラグは同寸のはずなのに、
プラグの接地高さがVFXEH22(及びVFXEH20)は7.2mmで、
VCH20だと6.4mm!
0.8mm違うのは…いいのか?
どういうこっちゃー?と、ここまできて面倒になってしまいましたw
フォローってわけじゃありませんが、別にRXプラグがダメなんじゃなくて、
仕様と使用条件が合わなければ、高性能プラグでも、
必ずしもプラスにはいかないかもしれないって話です。
吸排気変えてコンピュータ書き換えてたりすれば話は違うだろうし。
ルテニウムは磨耗にも強い様なので、まだまだ使えますが、
ある程度傾向は見えたので、今年は違うプラグにするかもしれません。
分からなければいじらない…
それが一番だとは思います。
※追記(17/1/12、11時)
PE-VPSエンジンに関与するプラグ一覧
●純正
・FC20HPR8
デンソー製、イリジウム両針?片プラチナ針?
マツダ純正PE02 18 110
20番
ギャップ0.8mm、接地高さ5.4mm(実測定値)
・ZC20HPR11
デンソー製、イリジウム針/プラチナチップ
マツダ純正PE5S 18 110
20番
ギャップ1.1mm
・ILKAR7L11
NGK製
マツダ純正PE5R 18 110
7番
ギャップ1.1mm
・DILKAR7F8
マツダ純正PE01-18-110(※これの互換でFC20HPR8が挙がる)
NGK製、イリジウム針/プラチナ針
7番
ギャップ0.8mm
●アフターパーツ
・VFXEH20
デンソー製、イリジウム両針
20番(NGKで言う6番)22番もあり
ギャップ1.1mm、接地高さ7.2mm
・VCH20
デンソー製、イリジウム針/プラチナチップ
20番(NGKで言う6番)
ギャップ1.1mm、接地高さ6.4mm
・LKAR7ARX-11P
NGK製ルテニウム針/プラチナチップ
7番のみ
ギャップ1.1mm、接地高さ6.2mm(実測定値)
・DF*H-11B
NGK製イリジウム針/プラチナチップ
*=6~8番の選択肢がある
ギャップ1.1mm、接地高さ6.7mm(実測定値)
羅列すると、思ってたよりも選択肢ありましたが、
軒並み、ギャップは1.1mmですね。