
やーーーーーっと、作業できました!
BLスカイアクセラのエンジンマウント交換です。
ディーラーで買ったがの2月とかで当初3月にお店に交換作業をお願いしようと思ってたんですが、3月4月と仕事ぎゅうぎゅうで全然先の予定を組めなくて最終的に自分でやりました…
交換は基本的に3ヶ所全部同時交換が良いと思います!
どこのマウントにしてもアンダーカバーは必ず外して作業する必要があるし、構造的に三位一体のものなので片側だけ…とかはブッシュ硬度(劣化による変化)に違いが出てしまうとかえって振動が目立つ状態になる可能性もありますから。
まず
エンジンルーム向かって左側のNO.3マウント交換です。
個人的にエンジンマウント交換の作業の中で一番心配だったのって、こっちのこれだったんですよね。

リザーブタンクの固定されてる上側のここ。
経年劣化も合わさって簡単に抜けなくて無理したらパキッといって、リザーブタンク買い直し急遽しなくちゃならないパターンはやめてくれよ!?っていうw
やってみたら思ったよりも柔軟性があったので、マイナスこじりで広がってくれたので持ち上げる事で外せました。
エンジンマウント交換こっち側はもうこれで勝ったも同然ですねー
後は外していくばかり。
アンダーカバー外してエンジン持ち上げておかないと、ボルトにエンジンの荷重が掛かってマウントが外せません。
その辺も同時進行します。
こちらは新品、グリス封入部の上側。
こちら22万キロ経過。

よく切れずに耐えてくれた…
ラバープロテクタントも使っていたからかもしれませんが、破裂する前に交換間に合いました。
横から見てみましょう。

分かりますかね、ゴム部が丈短くなってるんですよ古い方。
新品採寸。
死にかけ採寸。
当ててるので中古の方は斜めってしまってますが、それでも誤差1mm未満でしょう。
ローマウント化して低重心!…ってこの場合は劣化なのでダメですねw
次、
下側マウントNO.1交換です。

この部分を外すとエンジンマウントの構造が分かりますが、この8字形状ブッシュを外すとエンジンがぶらーーんと前後に動きます。
三位一体の構造。
もしここがブッシュ切れてなくとも振動は当然受けてるのでゴムは劣化してます。
新品。
22万キロ経過。

切れちゃってますね。
切れてるって事はそこの部分まで大きく揺れてしまう、揺れ幅が大きくなってしまっている、つまり吸収が悪いという事です。

こっち側は特に目立った痛みはないですが大きい方のブッシュと同じ量の振動を受けてますから、見えないだけで劣化はしてるでしょう。
そして一番手間の掛かる
ミッション側のマウントNO.4です。
バッテリーを外さないとならないので、何か設定とかバッテリー外して飛びそうなものは事前にチェックしてメモなり写真撮るなりしておきましょう。
フロントタワーバーが付いててバッテリー外そうとするときに干渉するならばそれも外す。

バッテリーボックスの底のこのM6ボルト3つを外せばすぐ…とはいかないのが面倒なんです。

エアクリ側も外していき、エアクリ側から写真中央のグレーのクリップを外します。
縦に並んでいるM6の固定ボルトも下側の方がエアクリを外さないと回せません。
小さいスパナでやればもしかしたらそれは取れるかもしれませんが…
ちなみに首振りの板ラチェット入れてみましたがダメそうでした。

コンピュータのカプラーも抜きます。
グレーのレバーを倒せばスコンと軽く外せます。これは楽ちん。
結構コンピュータのカプラーって振動対策でかなり硬い事が多い印象でしたが。
バッテリーボックスにコンピュータそのものがくっついてるし、その周囲のハーネス類もクリップくっついてるし、こうして改めて作業して見てみるとバッテリーボックスにあれこれ張り付いてるんだなーと思いつつ、面倒ですが1つ1つ必要なものを外していきバッテリーボックスをコンピュータが付いたまま抜き取ります。
そしたらナットが四隅にあるブラケットが出てきます。
これを外してもエンジンマウントがどーんと落ちるとかそういうのはないので外します。

こんなの。
そしたらマウント中央にあるボルトを緩めます。かなり硬いです。
緩めた事が一度もないフロントロアアーム後ろ側のボルトとか相手にするくらいの気合は必要かな。
作業中にまた腰やっちまわないように気を付けながらやりましたw
新品。
22万キロ経過。

他のマウント同様にダメですねw
やはり切れちゃってます…
何気にこれは悪い症状も出てたんですよ。
割と狭い条件だけど、冷えてる状態でPレンジからDレンジ入れるのがそもそも入りづらい、カキン!って打音がすることがあったりしました。
最初の1回だけでその後は再発せず、またかなり時間が経ってからになると全く同じ症状が発生する。
如何にもマウントダメですーって感じで…っていうかやはりダメだったw
新品、裏側。
22万キロ経過、裏が…わ

裏側どうした!?全然形状違うんだけど!?
品番もサフィックスCだったんで進んでたんですが、もはや強化ブッシュかよって感じに埋められてるじゃーんって思ったら、単純に車体側にここの部分が取れて残ってましたw
それくらいブッシュもダメージを受けていたわけだし、そもそも分かりやすく亀裂も入ってますね。
横から比較しても…

ブッシュが潰れてますね。
しかも位置がずれてしまっている。
で、ここもマウントダメになってるなーって気づいたきっかけが前にありました。

フロントロアアームの前側ボルトが本来避けて抜けるはずの構造なのに、ボルトがATオイルパンに干渉してしまった。
つまりマウントが劣化しているかどうかがある意味この部分でちょっと判別が出来る。
運転席側のマウントは見た目に切れてるかどうか。
助手席側のマウントはステアを切った状態でタイヤホイールを退かしてATオイルパンを覗き込んで、ロアアームの19mmボルトが横直線状にオイルパンのくぼみに対してズレがあればマウントが劣化して下がっている…みたいな。
下側マウントは分かりませんね、アンダーカバーが付いてるし、装着状態でもブッシュは見やすくないし。
エンジンマウントは目安15万キロくらいでリフレッシュしてもいいかもしれませんが…正直今、BLスカイアクセラにその距離からも長々と乗っていきたいって思ってる人が一体どれくらいいるんだよっていう話ですね…
劣化はこうして見てみれば間違いなく分かるし、交換後は特にi-stop前後とか要するにエンジンが揺れやすい状態の差が劇的に改善されました。
『ぶるるるん!』って振動が『るるんっ』くらいになった。
第7世代マツダ車の『すんっ…』みたいな凄い静粛性はありませんが、ともかく揺れは改善されました。
しかしここまでの状態でも、そこまで酷い振動があるわけではないってのが逆に凄い。
一般の範囲では基本無交換でいいって言える部品でしょう。
20万キロ超をBLスカイアクセラで行きたい人は是非検討して見て下さい。
ずっと乗ってる人なら結構おお…!ってくらいに変わるかも。
重量物の抑え感も変わるので走り味もちょっとだけ変わります。
まぁ変わるって言うか、新品に交換して元に戻るという方が正確ですが。
趣味でこういう記事をあれこれ書いてるけど、参考になる!みたいな話じゃなくなってきたなぁ…
BLスカイアクセラ乗り、減る事あっても増える事ほぼなし。
自分は乗れるだけ乗りますよ。
気に入ってますからね!