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　在京キー局・テレビ朝日のニュース動画サイト「テレ朝news」の配信動画から『教師に暴行の生徒逮捕　動画はネットに投稿　福岡市』に懸念す。

　胸糞悪い動画である。
　既に他ソースでは具体的な校名(私立博多高校)が出ているので、弊サイトでも匿名扱いとしない。
　進学実績(参考情報URL参照)を眺むるに、我らが東京六大学へ進んだ卒業生は居ない、もしくは希少であるようなので、遠慮や忖度なく批判を展開させていただく。


　師弟の立場を弁えぬ粗野な若者の暴走の根本的な要因は、やはり家庭教育が至らなかった点に在るものと想像する。
　法的問題が指摘される個人情報の暴露など、ネット民の無責任な私的制裁を含め、本人および家庭が払うであろう代償は、極めて大きかろう。
　親子ともども深く悔いて猛省しつつ、甘受せねばなるまい。


　学校当局も、負うべき責任は重大である。
　この場合、若く経験の浅い教師(一部報道では非常勤講師とも)の指導力を問うのは酷だろう。
　ベテラン教師がサポートに入り指導力を補うと共に、時に生徒へ睨みを利かすなど、学級運営で配慮が必要だった。決して安くはない学費を徴収する私学であれば、当然に実行されて然るべきである。

　よもや給料の安い若い先生に指導を任せきりにして、人件費を浮かそうなどとは考えていなかったか。
　現役学生および父母を中心に、学校当局への照会と改善要望を上げてはどうか。

　さもなくば「暴行動画で生徒が逮捕された学校」とのレッテルが、剥がせなってしまう。
　少子化が進む折、学校運営にとっては致命的な懸念材料となり得る。



　同時に、懸念すべき不安は警察の動きにも見出せる。
　別報道では、まず警察が動画を確認し、教師側の事情聴取と被害届提出を経て、生徒逮捕に至ったと記している。

　警察としては、深刻な人権侵害や児童ポルノの蔓延、或いは爆発物・劇毒物の製造法などテロを誘発する動画をチェックする中で発見したのだろう。
　しかし、この捜査手法が強化・拡大されれば、あらゆる公開動画から違法な点を炙り出し、投稿主が検挙されることにもなりかねない。

　生徒側が虚偽の被害届を提出、意図的に教師の暴力映像をでっち上げて嘘の供述をし、無辜の先生が逮捕される……などという事案も想定される。
　投稿画像を犯罪の証拠として過大に評価せず、傍証として採用するに止めるなど、慎重な対応が必要なように思う。


　

　公共放送・NHKのニュース動画サイト「NHK NEWSWEB」の配信コンテンツから『フジテレビ番組の同性愛キャラクター ＬＧＢＴ団体が抗議』に呆れる。

　弊ブログ主は、マスコミが同業他社のスキャンダル(社員の逮捕・不正行為・報道ミス等々)を扱う記事については、基本的にスルーを決め込むことにしている。
　もし同じことが自社で起きた場合、恐らく謝罪会見こそ開くもののニュースとして扱わない、もしくは極めて小さく事実関係のみを報じるだけになる。

　どうしても他者(社)の不幸を嬉々として嘲り、一方で自らの後ろ暗い部分には頬被りしているように感じてしまい、深く読み込む気にならないのだ。


　しかし、この件に関しては腹に据えかねたので記事としてアップすることとする。



　公共の電波で流される表現について映像にしろ、或いは言語にしろ、低劣なクオリティのコンテンツが散見されることは以前記事にした。

　それらを制作する企業や団体の、人権に対するリテラシーの拙さは大いに非難されるべきであるが、問題のあるコンテンツを吟味することなく電波に乗せてしまうテレビ局の不作為も、同等以上に罪深い。

　かつて問題として採り上げられなかったからと再び電波に乗せることが許されるのなら、セクシャル・ハラスメントや奴隷制度に関するものもOKになってしまう。
　現在の市民感覚や社会情勢に照らして、問題にならないかどうかを不断にチェックしなければならないのに、フジテレビはそれを怠った。

　
　惨軽グループの中核企業として、報道などでは「日本人かくあるべき」「日本の将来が危ない」としたり顔で喧伝するフジテレビであるが、むしろ低劣な人権意識しか持ち合わせず、公共の電波を通じて、下らないヴァラエティ番組を垂れ流すフジテレビこそが、日本人の劣化を招いているように思えてならない。


　左派・リベラル勢力への粘着的な批判を展開する以前に、惨軽には致命的にも見える劣化を早急に補修・改善するよう求める。

　差別的な行為そのものよりも罪が重く、根深いのは、差別や人権問題に関する「無知」と「不作為」である。
　恥を知れ。

　職業ドライヴァーに関する報道2題

　アメリカのニュースネットワーク・CNNの配信記事から『男性運転手が大量失職か、女性の車運転解禁で　サウジ』および
　全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『ヤマト、夜間配達専門のドライバー１万人雇用へ』に注目。


　前段サウジアラビアの話題は、イスラムへの敬意を払いつつ、原理主義的に女性の人権を制限するのは今の世界にそぐわないと考える私の立場で、女性の運転解禁は歓迎すべきものと受け止めているが、社会・経済的にはネガティヴな影響が小さくない。

　後段、ヤマト運輸の施策については、その意図は良しとすれど果たして1万人ものドライヴァーを確保できるものか。人手不足だけでなく、宅配便需要も旺盛であろう都市部で運転免許の取得率が低下している状況下で、非常な困難を伴うように推測する。

　宅配便で迅速に物品が自宅へ届けられる便利さが、運転免許取得／自動車の保有にたいするインセンティヴを阻害する大きな要因の一つと考えられる。ヤマト運輸の誇るきめ細やかな輸送サーヴィス展開が、よもや自らの頸を絞めることになろうとは、少し前まで思ってもみなかったろう。
　

　片やドライヴァーが致命的に不足し、片や女性をエスコートすることで禄を食んでいたドライヴァーが失職する。経済学の視点で俯瞰してみれば、輸送サーヴィスは「即時財」であり、空間的・時間的に需要へ即応しなければ事業が成り立たない。

　長時間労働に対する規制や女性の運転解禁など、社会情勢の変化で輸送サーヴィスの需給が激変すれば、雇用面では大幅な人手不足や人余り、設備投資面では昭和の末期に見られたような、活用される宛の無い機関車や貨車がヤードに放置され解体を待つ光景が展開されることになる。

　幸いにもサウジアラビアおよびヤマト運輸が直面する問題は、設備の大規模な処分や資本の減損を伴うものではなく、ほぼ雇用対策に集約されるように思う。



　ヤマト運輸がサウジアラビア人ドライヴァーを直雇用できれば、双方の問題解決は極めてスムーズかつ対応に要するコストが最小で済むだろうが、距離だけでなく文化や言語の面で差異が大きく、現実的でない。

　日本においては、ヤマト運輸の大量求人が失業率を低水準に抑え、他産業へも待遇改善の動きが波及することに期待したい。
　併せて同業者との共同配送や、不在であっても荷物を届けることができる手段の整備など、抜本的な改善・合理化が求められる。

　サウジアラビアにおいては、宗教的な戒律が緩められなくとも、いずれ自動運転技術の実用化で女性をエスコートするドライバー業は消滅していたものと想像する。
　前倒しにしては早過ぎたかもしれぬが、新たな産業の創造・育成を担う人材が大量に確保できたと前向きに考え、失職ドライヴァーの雇用を確保・吸収する政策をすすめてほしい。

　回転翼機(いわゆるヘリコプター)に関する業務は、勤務先では私の所掌となっている。
　クライアントの照会に対し、回答を用意するのも仕事の一つ。






○川崎バードル107A
　タンデムローターの軍用大型ヘリコプターKV-107の民生用タイプ。自衛隊機は15年以上前に全機退役。

○ベル214B
　米軍の汎用ヘリ・UH-1イロコイの搭載エンジンを大幅に強化した機体で、Bタイプはその民生用バージョン。単発大出力エンジンが故に操縦扱いで苦労が多く、墜落事故発生を機に国外売却された機体もある。

○ヒラーUH12E
　原型は朝鮮戦争当時に初めて実戦投入された小型ヘリコプター。日本農林ヘリコプターなどが空中散布用に多用したが、既に博物館級の古典機で現役機は無い模様。

○AW139
　近年導入が進む中型ヘリコプター。ローターを折りたたむ機構が無く、艦船に搭載する運用には向かないものの、海上保安庁でも地上配備の機体として採用されている。
　ペイロード／座席数は最大で6.4t／17席を確保、信頼性の高いプラット＆ホイットニー社製1,679馬力エンジンを2基搭載し、高高度での山岳救助など極限状態の運用に耐え得る性能を持つ。



　「ところで、この仕事は君の趣味かね？」と、上司は冷やかす。
　それは否定しない。私だから準備できる回答内容もある。

　好きこそ物の上手なれ、実益に直結する趣味……である(笑)。

　昨日に引き続き全国紙・読売新聞が運営するニュースサイト「YOMIURI ONLINE」の配信記事から『北レーダー、米爆撃機捉えられず？…韓国情報院』に注目。



　米韓合同軍事演習の最中、北朝鮮が発した要求は演習の即時中止の他、「米軍の爆撃機がレーダーに映らぬようにしろ」だった。
　これを耳にした私は、失笑してしまった。


　地形を読み取りながらギリギリの低空を超音速で飛行し、敵地の奥深くへ侵入した上で大量の爆弾を落とす機体がB-1B「ランサー(＝槍騎兵)」である。
　核兵器の搭載はロシアとの軍縮条約で禁止されているが、逆に言えばロシアもこの機の性能を、パワーバランスに大きく影響するものと見做し脅威に感じていたからこそ、核軍縮の俎上に載せたのだろう。

　そんな機体がレーダーに映っていたのは、意図的に映る場所を飛んでいたからである。開戦し作戦行動に入ったら、安易に北朝鮮のレーダーに捕捉されるようなヘマはしない。
　北朝鮮を支配する者どもが恐怖すべきは、レーダーに映らない状態で事態が進行することであって、B‐1爆撃機がレーダーに映っていれば、むしろ安心できることに気付いていないのか。



　今日の報道にある韓国側の分析が事実であれば、相当に接近されても飛行高度やルート如何でレーダーには映り込ます、北朝鮮に反撃の糸口を掴ませないことが判明した。

　北朝鮮の側では、状況判断の拙劣さだけでなく、索敵能力の限界も同時に露見してしまい、恥をかかされただけでなく、喉元に突きたてられた騎槍の鈍い光に、冷や汗をかいているに違いない。

　また、レーダーに映らぬよう飛行していたということは、単なる訓練飛行？デモンストレーション？ではなく、半ば威力偵察に近い実戦をも覚悟した作戦行動であるようにも見える


　このフライトが、米朝戦争における「先手」であったのかどうか。
　きっと後になって、歴史を振り返ることになる。