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2020年10月17日 イイね!

手術

手術 今日は先々週の東工大・蔵前技術士会の講演会に続き、ホームカミングデイに合わせ挙行された東京大学・赤門技術士会ライブ講演会「手術ロボットの現状と将来」(事前申込制・参加費無料)に参加させていただいた。

 今回も、所属する大学技術士会を経由しての案内で、私自身は東大のOBでも関係者でもない。そもそもホームカミングディ自体が、卒業生へ「この機会に懐かしいキャンパスへ遊びにきてください」という趣旨のイベントであるが、実態としてはオープンキャンパスに類似のコンテンツ構成となっていて、受験してくれる可能性の高い子弟を伴った卒業生が来訪するのを期待する大学も多い。
 東大のホームカミングデイおよび赤門技術士会のイベントも、比較的間口を広くとっていただいている。


 これまた東工大と同じく、昨年は東大・本郷キャンパスにおいてリアルな講演会を挙行していたのだが、昨今の社会情勢に鑑みて、オンライン開催となった。

 ご講演は、赤門技術士会々長にして執行役副学長の重責にあられる光石衛教授。
 医学部と連携し、医療分野のテクニックやノウハウを盛り込んだ最先端ロボティクス技術の一端を、大変わかりやすくご紹介いただけた。


 昨今は、ある特定の分野だけで完結する技術は希少で、複数の技術分野に跨って開発が展開されるのが一般的である。
 今回のテーマで云えば、まず高度な医療技術があり、外科医の「神の手」を完全再現する機械工学技術があり、それを遠隔地で行うならば大容量の電気通信技術が仲立ちし、我ら土木・建築のインフラが堅固に下支えして、初めて実用化される。

 逆に土木分野が得意とする防災の分野においては、まずはインフラで命を護った上で、負傷者や避難民の治療・健康維持のため医療分野の介入を要する。
 防災のためインフラを強靭化するに際しては、ただ高く堅牢な堤防や水門を整備すればよいものではなく、医療・経済・文化など多方面からの検討と議論を経て、整備を進めなければならない。
 土木屋だから医者の言うことは理解できない……では、昨今は佳き仕事ができないのである。

 
 眩いばかりの高度な「手術ロボット」のテクノロジーに、今後の実用化に際しインフラ整備の面から、幾ばくかでもコミットできればと願う。



 もう一つ。
 今回の講演会を主催する赤門技術士会は、一昨年前の暮れに設立されたばかりで、一般参加を募るイベントはこれで2回目。
 そんな若い団体ながらも、申込みの受付・ネット会議システムの設定・参加URLの返信・問合せ対応・CPD証明の発行等を恙なくこなし、オンライン講演会を盛況のうちに成功させた。

 我が国最高峰の知性を誇る集団であるのは間違いのないところだが、その知性を最高峰たらしめているのは、初のオンライン講演会企画に挑んだ果敢な行動力であるように思う。
 支出を惜しみ、手間を厭い、面倒から逃げている間に、愚鈍な一般人は最先端から取り残され、あらゆる成功のチャンスを喪ってしまう。

 「知的野蛮人」でありたいと願う私も、今回の講演会で触れた至高の知性以上に、果敢な行動を心がけ血肉としたい。




2020年10月09日 イイね!

切分

切分 総合自動車情報サイト「Response」の配信コンテンツから『メルセデスベンツ、Gクラス や GLS を電動化…新戦略を発表』に注目。

 脱炭素社会への移行が叫ばれる中、産業部門に次ぐ排出量がカウントされている運輸部門の主力である自動車を、そう遠くない将来に完全電動化する動きが具体化し始めている。

 ガソリンスタンドのネットワークを始め既存の燃料インフラをどう造り替えていくか、今なお隠然たる影響力を持つ石油メジャーや産油国の反撃を受けるのではないか、ライフサイクル全体での環境負荷は改善されないのではないか等々、電動化には疑問が多く残ることも事実であるが、遅かれ早かれ内燃機関を搭載したモビリティは過去帳入りさせられるのだろう。

 その中で、我がゲレンデがどのような立ち位置を確保していくのか。些か不安で仕方がないが、その一端が読み取れる記事である。


 個人的に注目しているのは、電動化云々よりも、「G」のサブブランド化だ。
 元々、メルセデスの厳格なヒエラルヒーには馴染めず、乗用車ラインナップから疎外されてきたモデルである。
 昨今はSUVのラインナップ強化の流れを受け、全てのモデルが「G」をイニシャルに据えた名称に統一されて、そのトップに君臨する……かと思いきや、ヒエラルヒーのトップはGLSであって、やはりゲレンデの立ち位置は浮いたままになっていた。

 メルセデスとしては、管理や取扱いに困るゲレンデを、体よく切り分けてサブブランドへ押し出し、ラインナップのヒエラルヒーを純化したい意図が読み取れる。


 「AMG」や「Maybach」と並ぶサブブランドとして「G」が新設されるということは、少なくとも名称だけは電動化の時代を迎えても、命脈を保つことができる可能性が出てきたわけで、喜ばしいことに変わりはない。
 しかし実売されるモデルが、現在のような質実剛健を具現化したようなスタイルを継続採用すると決まったわけでもない。

 果たして旧モデルのオーナーが、何の迷いもなくスイッチし得るモデルに進化してくれるものか。
 将来的な方向性が示されたとしても、心配が解消しない。



Posted at 2021/07/24 01:32:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | ゲレンデ | 日記
2020年10月03日 イイね!

東工

東工 今日は所属する大学技術士会を経由して案内された、東京工業大学蔵前技術士会のイヴェント・第43回蔵前科学技術セミナー「宇宙で活躍する技術と惑星を探る科学~宇宙開発を支える科学技術~」に参加した(事前申込制・参加費無料)。

 例年であれば、東急目黒線/大井町線・大岡山駅最寄りの東工大キャンパスで挙行されるイヴェントであるが、昨今の状況に鑑み今回はネット開催となった。
 よって、私が生まれた産院(=大岡山駅に併設の東急病院)の前を通ってセミナー会場入りする、つまり私なる人間の出発点を振り返りつつ、エンジニアとしての到達点を探る……という壮大なプロセスを、今年は経験することができない。
 極めて残念な事態である。

 
 一方で、リアルな会場開催であるか、ネット開催であるかという外形の如何に関わらず、セミナーのコンテンツは眩いばかり。
 タイトルをご覧になっての通り、今回は宇宙をメインテーマに据えているが、多くの卒業生が宇宙開発関連のプロジェクトへ深くコミットしており、政府系のJAXAだけでなく、弊ブログでも話題としたことがある民間ロケット「momo」の開発元・インターステラテクノロジズ社長氏も講演されていた。
 かくも濃く深い内容の講演を、無料で拝聴できるのだから有難いことこの上ない。


 ネット開催の有難みは、主催者との距離がゼロになり参加し易い点が大きいが、実際に参加した上においても、キラ星の如き講演者への質問を投げかけ易い面を指摘しないわけにはいかない。
 チャット機能にテキストで書き込むのと、衆人環視の中でマイクを向けられて質問するのと、どちらが気分的に楽かは論を待たない。

 かく云う私も、はやぶさⅡにおけるサンプル採取機構のメカニズムについて質問をさせていただき、ご講演の澤田弘崇先生から懇切丁寧な回答を受け取ることができた。


 宇宙開発の門外漢ながら、科学技術の発展に貢献すべき責任を負う者として、極めて有意義な知的時間を過ごすことができた。
 東京工業大学および蔵前技術士会には、衷心より感謝申し上げるとともに、ご興味がある読者各位には、機会を見つけてイベントへ参加されるようお奨めしたい。



プロフィール

「育児 http://cvw.jp/b/1043160/47663127/
何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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