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2018年08月31日 イイね!

北鉄

北鉄 出張のご経験があれば実感されていることと思うが、概ね自宅で過ごしている場合よりも寝坊できることが多い。

 目的地に近いポイントを選んで投宿しているのだから当然であるし、或いは前の晩に燥ぎ遊びが過ぎ(笑)、重い頭を抱え乍ら起き上がれない……なんてことも、ままある。

 今回は私独りの行程なので、金沢駅近くで見付けた安い素泊まりのビジネスホテルにチェックイン後、雰囲気の良いホルモン焼き屋さんに入り、歯応えの良い白ホルモンやカルビなど5皿と、大ジョッキ2杯で夕食を済ませ就寝した。


 前日の猛暑の大阪での仕事で相当に疲弊しており、美味しい肉を食べた満足感とアルコールの酔いも相俟って寝付きは良かったが、またも0400時頃に目覚めてしまい、その後は二度寝もできず、朝食を探しながら金沢市街地を散歩して回った。

 一般的に早起きは佳き習慣であるが、私の場合はやや病的な要素があるかも知れない。



 国内外から集まった観光客に混じって、今日の脚であるレンタカーを借り出し、金沢での業務開始。
 午前中に3社、午後に5社を回って順調に情報を収集。特に午後の1社は、当初想定に無かったのだが、午前中にお話を伺った方からの情報に基づき急遽訪問したにも関わらず、今日一番の成果を挙げた。

 草臥れてなお、早起きして仕事に就いただけのことはある。




 レンタカーを返却し、帰路の北陸新幹線「かがやき」出発までの時間を、自分へのご褒美代わりにプライヴェートを優先させて過ごす。
 職場への連絡・報告を済ませて直ぐ、古い知り合いに逢ってきた。とは言っても、人間では無い。

 JRおよびIRいしかわ鉄道(北陸新幹線開業に伴って並行在来線を移管した第三セクター)金沢駅は高架駅となっているが、兼六園口(東口)地下に、もう一つホームがある。
 北陸鉄道・浅野川線の「北鉄金沢」駅だ。


 北陸鉄道は、県内各地で営業していた民営ローカル線を統合して発足した地方私鉄で、金沢市内で路面電車の運行も手掛けていたが、その多くがモータリゼーションの進行で収支悪化の末に廃止され、現在は金沢起点の浅野川線と、西金沢駅でJR線と接続する石川線の2路線のみ営業している。

 全盛期はオリジナル発注の車輌に加えて、買収元が使用していた雑多な車輌が走り、趣味的に注目されていた北陸鉄道だが、現在は東京の大手私鉄から譲り受けた2車種に統一されている。
 ヴァラエティは喪われてしまったが、現役の車輌も趣味的には極めて興味深い。

 石川線で使用されている元東急7000系を改造した7100系、そして両線で使用されているのが、元京王井の頭線3000系を改造した7700系(石川線用600V仕様)および8000系(浅野川線用1500V仕様)である。
 特に8000系・7700系は、以前から再会したいと願っており、今回の出張で漸く実現できた。



 現在北陸鉄道で使用されている電車は、何れも東京・渋谷駅を発着していた車輌という共通点がある。
 そして頭端式の北鉄金沢駅は、地下駅ではないもののビルの谷間に埋もれて、やや薄暗かったかつての井の頭線・渋谷駅と、どことなく似ている。

 子どもの頃に見た景色を、大人になって望むと存外に小さく見えたりするが、北鉄金沢駅はホームの幅も列車の長さもミニサイズ(井の頭線の5両編成に対し2両編成)で、余計に圧縮されて目に映る。

 幼い私が飽かず眺めていた京王3000系=北鉄8000系が、北鉄金沢駅ホームの両側で轡を並べる姿を見て、景色の圧縮度合いに比例して懐かしさも濃縮されて、思わず涙が出てしまった。

 独自のIC乗車券も発行しているが、切符を使う乗客の為に改札ブースに入っている北鉄の女性駅員さんに、「子どもの頃、東京でこの電車に乗っていたんですよ」「とても懐かしいです」と話したら、「そう仰るお客さん、とても多いです」と笑顔が返ってきた。







 佳き想い出を胸に、出張の全行程を終えて北陸新幹線「かがやき」の車中で寛ぐ。

 昨日に続き、牛肉をメインに据えた駅弁を愉しみ、ビールに酔いながら家族に北鉄金沢駅でのエピソードをメールしたら、「涙脆くなるもの疲れている証拠」と指摘されてしまった。

 未明に目が覚めてしまうことも含め、やはり精神的には相当に参っているようである。






関連情報URL : http://www.hokutetsu.co.jp/
Posted at 2018/09/02 11:16:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2018年08月30日 イイね!

試練

試練 昨日の展示会へは、全国規模若しくは中央で活躍するエキスパートとの面会を期して出向き、相応の成功を見た。

 明けて今朝からは、地方を本拠にしているエキスパートとのコミュニケーションを求め、早暁のころ自宅を後に出張の旅へ。

 今日の目的地である大阪を目指し、「のぞみ」号の指定席を確保しており、念のため携帯電話のアラームを0400時に設定していたが、やはりと言うべきか我ながら流石と言うべきか、0355時にパッチリ目覚めアラームが鳴動する前に解除した。


 「のぞみ」号の特急券は、当然に新大阪まで通して買ってある。一方で乗車券は関東を出発し、東海道線と湖西線の分岐点である山科から北上して明日訪問する予定の金沢を経由し、北陸新幹線「かがやき」号で戻るルートの券と、山科-大阪間の券の2枚を用意した。

 これは、乗車区間が遠距離になるほど割引率が大きくなるJRの運賃制度の特性を利用して、東京-大阪/大阪-金沢/金沢-東京と割高な片道切符を乗り継ぐのではなく、可能な限り大きな「一筆書き」乗車を企図した結果である。

 ただし山科-大阪間は往復乗車、即ち「一筆書き」にならないため金沢へ向かうルートから切り離し、別に切符を購入したことで乗車券が分かれてしまった。


 ちなみに、上記区間を片道切符で乗り継いだ場合より、「一筆書き」+大阪までの往復飛び出し乗車のほうが5000円程度安い。

 北陸および関東を行き来される際には、単純に東海道新幹線または北陸新幹線を往復するのではなく、東海道新幹線~(在来線特急)~北陸新幹線の「一筆書き」も検討していただきたい。

 

 午前中に1社、午後からピッチを詰めて3社を訪問し、所期の目的は達成。
 訪問先への途上、「福男選び」で有名な西宮神社に寄ってお参りし、家内安全を祈念しつつ、家族それぞれにお土産としてお守りを購入することもできた。


 しかし連日の早起きが祟り、最後の社へ向かう電車では居眠りして2駅乗り過ごした上に、折り返して最寄り駅を降りてからの道順を間違えて、本来は15分程度で辿り着くところ30分以上も遠回りしてしまった。

 ワイシャツは搾れるのではないかと思える程、襟の先端まで汗でびしょ濡れ。
 金沢行きの「サンダーバード」号に乗車し、空調の効いた車内でビールを呑むまで、聞きしに勝る大阪の厳しい夏が課した試練に、ひたすら堪えざるを得なかった。






Posted at 2018/09/01 21:23:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | | 日記
2018年08月29日 イイね!

突込

突込 例年の倍かと思えるヴォリュームで推移する日常業務消化の為、連日0400時に起床、0500時台の電車に乗り、0700時前には出勤している。

 今朝も同じ動きだったが、職場で2時間弱仕事をこなしてから、始業前に職場を離れ千葉・幕張メッセで挙行されている『建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO) 』を観覧してきた。

 早出に耐え兼ねて、サヴォりに出掛けたのではない。
 どうしても得たい情報があり、ガチに仕事で向かったのだ。
 とは言え疲労感は否めず、行きの電車内で30分ほど、完全に熟睡してしまった。



 比較的コンパクトなレイアウトでまとめられた会場ではあったが、建機メーカーおよび大手建機レンタル会社の主だったところが顔を揃え、それぞれの特色を打ち出そうと工夫を凝らしている。

 得たい情報を持っている業界のエキスパートとは、面識はあるものの私以上に多忙で、なかなか逢って話すことが叶わない。それでも早急に打合せをしたくて、もしかしたら展示ブースにいらっしゃるかと淡い期待を抱いて出向いたところが、何と次々に遭遇。
 結構な時間を頂戴して、コミュニケーションを取ることができた。

 
 会場には重機の実機も持ち込まれ、屋内では静態で、屋外では実際にエンジンを稼働させて動態で、それぞれ展示されている。
 三次元データを取り込んで操作の多くを自動化したマシンコントロール仕様では絶対的なシェアを誇るコマツのバックホウ「PC200i」(0.8m3)と、一歩出遅れた感は否めないが最新の装備で満を持しリリースされた住友建機のバックホウ「SH200」(同)が、それぞれ新車同士で並び立つ光景は滅多に出会うことがなく、思わず足を止め写真を撮ってしまった。



 性能や価格で冷徹に分析するのではなく、「最古参機と最新鋭機の並び」なんて切り口で建機を眺めているものだがら、「それはキミの趣味かね」と突っ込みを受ける破目になる(苦笑)。


 建設業界の最先端で活躍する(と私は評価する)エキスパートが、挙って集う充実のイヴェントも、残念ながら会期は明日まで。
 この業界に関わりがある方は勿論のこと、他業界の方であっても、建設業界の変革がどこまで進んでいるか、或いは新規参入の糸口が見いだせないか、探るには佳き機会だと思う。

 ご興味がおありの方は、是非お見逃しなく。







関連情報URL : http://cspi-expo.com/
Posted at 2018/08/29 22:54:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | | 日記
2018年08月28日 イイね!

脆弱

脆弱 全国紙・朝日新聞が運営するニュースサイト「朝日新聞DIGITAL」の配信記事から、24日付『JR貨物、28日から山陰線迂回輸送を開始』に注目。

 記事では今日から迂回輸送が始まるように読めるが、迂回する貨物列車の出発(名古屋貨物ターミナル)が28日付で、実際に岡山で山陽本線から分かれて伯備線を北上、山陰線へ迂回列車が進入するのは29日になるという、


 東日本大震災でも、今なお全通してない常磐線や、並走する新幹線ともども運休を強いられた東北本線をバックアップするべく、新潟を経由して東北各地へ向かう石油輸送列車が臨時運行され、鉄道貨物の輸送力および柔軟性の高さが見直された。
 冒頭の報道も、同様に勇気づけられる感動の話題かと思いきや、現実は極めて厳しい。

 鉄道貨物輸送の復活は、当然に慶ぶべきイヴェントであるが、伯備線~山陰本線経由での迂回輸送で上積みできるのは、期待される輸送量の1%程度と聴き及び、絶望的な気持ちになる。
 何とか別ルートを確保しましたよ、貨物列車は動いていますよという、象徴的な意味合い以外の効果若しくは価値は、恐らく殆ど無い。


 日本経済を牽引してきた「太平洋ベルト」の大動脈=山陽本線が無残にも切断、バイパス手術も侭ならず、出血を止めない限り確実に、死神が不通区間の向こう側から迎えに来る。

 我々の平穏な日常を支えるインフラが、かくも脆弱であることに大いなる危機感を覚える。



 問題は災害発生時だけではない。
 我が国に敵対する国家或いは組織があったとして、山陽本線/山陽自動車道/中国自動車道の橋梁またはトンネル坑口を、再建が困難な程に破壊し、かつ瀬戸内海の要所々々で大型船を乗っ取って座礁させ封鎖してしまえば、九州と関西以東の連絡は非常な困難に陥る。

 残る山陰本線は前記の通り、山陽筋の1%程度しか輸送力を発揮できず、山陰側を縦貫する自動車道は、今のところ国道9号線しかない。
 これらも破壊工作に遭わない保証はなく、太平洋もしくは日本海を回る輸送船舶を海軍・空軍で攻撃したついでに、対地ミサイルを山陰線・9号線にそれぞれ1発でも撃ち込めば、その時点で九州は完全に孤立してしまう。



 国土交通省は近年、冗長性が高く(redundancy)/致命的破壊に至らない(robustness)/粘り強い(resiliency)/順応性のある(elasticity)社会システムを構築し、人的・物的被害を最小化しなければならないとして多々政策を打ち出しているが、早くも喫緊に対応すべき課題が露見した。

 短期的には国の支援を仰ぎ、山陰本線をバックアップルートとして強化する必要がある。
 中期的には、列車の運行は民営化の上で競争に晒しても、軌道・信号設備部分については道路と同じく社会資本と位置づけ、公的に整備を進めるスキームを構築してもらいたい。
 長期的には、紀淡海峡および豊予海峡に新ルートを整備し、四国経由で九州へ抜けるコースも欲しいところ。



 少子高齢化が進む将来に向け、更なるインフラ整備は必要ないとの主張も根強い。
 しかし現状のインフラのままでは、不通区間の代替としてトラック輸送・船舶輸送に振替えようにも、トラックドライヴァーや船員・港湾労働者が確保できない事態も考えられる。

 安全保障上の観点を含め、日本全体のBCP=事業継続計画を明確にし、必要な投資を遅滞なく進めていかねばなるまい





Posted at 2018/08/26 11:33:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道 | 日記
2018年08月27日 イイね!

愛国

愛国 小学館発行の週刊誌「週刊ポスト」および「女性セブン」他の掲載記事をベースに情報発信するサイト「NEWSポストセブン」のコンテンツから『“愛国保守知識人”が日本語を壊すブラックジョーク』に喝采す。

 ここ数年で、最も痛快かつ完璧なコラムである。
 弊ブログ主が忌み嫌う、所謂”反動保守”勢力、そして惨軽辛蚊を手厳しく痛罵している。
 私も同様の論調で、多々主張を展開してきたつもりだったが、それらすべてをまとめても、このコラムには敵わない。

 同時に弊ブログ主の視座が、世の中を正しく捉えていることが証明され心強い。
 特に担当部長の個人名まで挙げた上で、惨軽辛蚊の記事校正が全く機能していない実情を指摘する段など、もっと早くに、かつ多くの文筆活動に携わる知的な人々が声を上げても良さそうなものだが、余りに低劣さが過ぎ口に出す/文字にするのも憚られた可能性も認識しつつ、溜飲の下がる思いだ。



 コラム末尾で記されている「古事記」の皇祖神だけでなく、キリスト教の「聖書」においても「はじめにことばがあった。ことばは神と共にあり、ことばは神であった(ヨハネの福音書)」とされているのは、一般的な教養を備える誰もが知るところであろう。

 日本語もまともに使えずに、「日本人かくあるべし」などと高説を垂れるのみならず、恥じ入ることなく神や歴史を語る烏滸がましさに、保守或いは愛国者を自称する者はそろそろ気付くべきだ。

 省みて弊ブログ主も、主張を表現するに十分な語彙と文章力を鍛え続け、不断に向上を図らねばならぬ覚悟を胸に、記事をアップするものである。



Posted at 2018/12/29 18:40:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | オピニオン | 日記

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何シテル?   04/18 19:29
 建設業界で禄を食む文系出身(経済学専攻)のプロフェッショナル・エンジニアが、愛車整備・政治経済・文化学術・スポーツそして土木施工の現場で日々記した野帳を公開し...
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