1週間ほど前、久しぶりに開いたIDINGのHPで、
「E36-M3/S3 V2 LIMITED 体験試乗会」の文字を見つけたときには、思わず ヤッター と叫びました(心の中で)。
IDINGのことは、数年前に雑誌か何かで読んで知りました。
匠と呼ばれる優れたエンジニアが、BMWやFERRARIなどのベース車両のエンジン、足回り、
ボディーなど細部にまでしっかりと手をかけ、磨きこんで送り出したクルマ。
一体どんなクルマなのか、興味津々、乗ってみたくて仕方なかったのを覚えています。
4~5年前には、出張のついでにIDINGの本社を覗きに行ったこともありましたっけ ^^;
そんなIDINGをドライブできる 仕事をしていても 気もそぞろ
もう、
ウヒ、ウヒヒ、ウヒヒヒヒヒヒヒ……………… ^^; (←冗談ですけど)
朝、真っ暗な中 4時30分に起きだして身支度を整えます。
天気は 予報どおり … 雨 …
昨夜のうちにB3のカバーをはずしておいて良かった。
久しぶりのB3 エンジン音も軽やかに直6のビートを気持ちよく刻み…
気が付くと いけない ルージュマジック (歳が… ^^; )
予定どおり2時間程度で試乗会場に到着
B3を停めてトイレに向かって歩いていると、携帯に井出代表から着信アリ
午前中は曇りの予報なのに 雨が降ってきたので 予定を前倒ししているようです。
代表を見つけて近づくと、フロントとリアのオーバーフェンダーとでっかいリアウィングが
ど迫力のM3(正式名称が長いので省略します)が停まっています。
街中でオバフェンやでかいウィングを付けた車両を見ると
なんとなく品がないような印象を受けたりしていたんですが、
IDING車両は ごくごく自然に かっこよく見えてくるから 不思議です。
性能・機能に裏打ちされた造形 ということでしょうか ^^;
アウトバーンを270km/hで走っていても、
タバコを吸いながら片手で運転できるものに仕上げたよ ということです。
このウイングはそのような超高速域で効いてくるのでしょうね。
実際にドライブしてみれば、この言葉に嘘がないことが理解できます(←もちろん、そんなスピードを実際に出したわけではありません ^^;)
さて、やっと試乗のお話です。
最初は、井出代表のドライブするM3に同乗しながら、代表から車両の説明を受けます。
イグニッションを捻ると、ど迫力の低音が響き渡ります。
が、本当に低い音で 全然煩くないんですね、コレが。驚きました。イイ音です。
(煩くなかったのは、周囲に壁が無くて反響音がなかったからかな?)
駐車場を出て首都高本線に入ると、井出代表、雨なのにアクセルをグイグイ踏んで行きます。
瞬間の加速力が大きい。体がレカロのフルバケに押し付けられます。
エンジンがアクセルの動きに敏感に反応しています。
E36-M3をベース車両に選んだのは、ボディーが軽いからなのだろうと想像していましたが、
お話を伺って それが見当違いであったとわかりました。
このM3の車両重量は1,490kgだそうで 私のE46-B3Sと同じです。
IDINGがE36M3を選んだのは、このアクセルワークにダイレクトかつ機敏に反応する
スロットルワイヤーを重要視したから。
HPにあるキャッチ「最後のスロットルワイヤー」の所以ですね。
井出代表、こっちを見て何か説明しながら なおも アクセルを踏んづけます。
一般車両がすぐ前をうろうろしているのに、こちらのスピードに気付かずに、
こっちの車線へ入ってきそうなのに…
おいおいおい、大丈夫? (← 言葉になりません ^^;)
こんな印象も、慣れるにしたがって変わってきます。
雨の中、相当なスピードで しかも急の字がつく加速を行っても
このM3 安定しきっています。
しかも、助手席でも驚くほど乗り心地がいいんです。
しっかりしたボディーと柔らかい~どんな路面にも追従し、乗り心地と正確な操縦性を確保する~足
乗って楽しい、興奮できる、のめり込める いつまでも飽きない そんなクルマが目標
しかも、彼女とデートもできちゃう (いませんが ^^;)
イイね 10個!!!
途中のパーキングで代表と運転を交替です。
レカロに身を沈めてポジションを合わせます。
このレカロ 座り心地がイイ、というか、体にフィットします。
形はRS-Gのようですが、自分のロドにつけてるRS-Gとは座った感じが違います。なんだろう?
運転は、普通にできます。
隣に井出代表が座っているうえに、1100万円オーバーの車両、雨、
しかも、一般車両がゴロゴロ走っている首都高
多分かなりの緊張と及び腰でドライブさせてもらったのだと思うのですが
このクルマ、運転しやすいんです。
雨の中、アクセルを開けていっても全く怖さを感じないのですよ。
初めてのクルマなので、スピード差に任せて前を行くクルマをスラローム!
なんてことはしないのですが、
多分、私がやることなんて、どんなことをしても安定しきっているンじゃないかと思われます。
お山に持ち込んでも、クルマの能力は私の心のリミッターより遥かに高いところにあって、
安心してどこまでも踏んでいけそうな、そんな感じのクルマです。
そして、驚くのは、初めてドライブするクルマなのに、気になるところが全く無い
不自然な感じが全く無いんですよ。違和感が無いってことですね。
しかも、ステアリングもアクセルも操作に対してダイレクトに反応するので
ドライブするのが も~ 楽しくて楽しくて 仕方がないっす ^^
これ、自分のクルマにして 慣れたら ソートー やばいです。
怖いものなど何も無い いい歳して 気分に任せて 夜な夜な ぶっ飛ばしちゃう、
免許がいくつあっても足りない 大人のおもちゃグルマ なんじゃないでしょうか?
とにかく、何度か乗って早く慣れたい 思うようにドライブしたい
書きながらワクワクしてくる そんなクルマでしたよ。
IDINGでは、販売した車両も大切にしていて、基本的には自分の会社でメンテナンスを行い、
もし遠くに販売する場合には、そちらのディーラーと協議して、担当メカニックを決めてメンテナンスを行ってもらうようにしているんだそうです。驚きですネ。
試乗を終えてから、井出代表としばらく雑談をさせていただいたんですが、
その間中、笑みがこみ上げてくるのを抑えられませんでしたし、
その後の東京の街中までのドライブは、雨による事故などで ひどい渋滞続きだったのですが
そんなこと、全く気にならないほど 上機嫌でドライブしている私がいました。
このM3 この広報用車両を含めて販売予定はあと3台と聞きました。
ツレの了解さえ取れるのなら、是非1台手に入れたいクルマであります。
一生モノ と考えれば、この初期投資は全然高くない というか とっても安い! と思います。
手に入れれば 末永く オーナーを幸せにしてくれること 間違いありません ^^