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2023年09月27日

【スズキ ハスラー50】 時代錯誤にも程がある!? 穴の開いたフロート修理 

【スズキ ハスラー50】 時代錯誤にも程がある!? 穴の開いたフロート修理  道南地方への旅を終え

その日のうちに修理を始めた。


ドナーはハスラー50

症状はキャブの燃料漏れです。


漏れの原因は

フロートの穴あきだったが

部品はすでに廃番 (汗)


そこでハンダ付けをして

穴を塞ぐことにした。


フロートを振ってみると

矢印の2箇所から燃料が

ドバっと染み出て来た。

alt

alt

これぐらいガソリンが

フロート内へ入ると

もう浮力は望めません。


だからフロートバルブが

閉まらずに燃料が

流れっぱなしになったのね。


・・・


ハンダ付けの準備。

alt

コテは3本持っているが

左から30W・55W・60W

先端の形状や太さが違います。


今回使うのは30Wの

先っぽの細いタイプ。

alt

出力の小さい物を選んだのは

熱によるフロートの膨張を

なるべく避けるためです。


あとで穴が埋まった際に

フロートが冷えると収縮して

凹むことがあるから要注意。


まず紙ヤスリで軽く

足付けして脱脂を行う。

alt

修理するなら何はともあれ

下地が大事です (^-^)/  


フロートに予熱を与えて

ハンダの密着性を高める

フラックスを塗布。

alt

alt

これで穴塞ぎの準備が

完了しました。


・・・


そして 

作業後の姿がこちら。

alt

でも一回で穴が塞がるとは

考えていません。


で、とりあえず

バケツへ投入 ♪

alt

やっぱり〜 (笑)


ちなみに漏れ位置の探索は

フロートに熱を加えると

簡単にわかるんだな。


内部の圧力が上昇して勝手に

穴から水が吹き出してくるのだ。

alt

これらの巣穴は

かなりの数が貫通しており

広範囲の処置が必要です。


そして最終的に

こうなりました。

alt

穴を全て覆うように

ハンダで薄くコーティング。


最終の試験はフロートを

強制的に沈める方法にした。



これなら圧力が掛かるので

もし穴があれば一発で

水が浸入するはずです。


10分ぐらい放置して

ナットを取ると ?

alt

ポコッとフロートが浮上して

もう沈む様子はありません。


念のためフロート内部に

水が浸入していないか

確認をしたら大丈夫だった。


・・・


キャブを組み立てました。

alt

うーん、メッキ仕様みたいで

カッコいいぞ (≧▽≦)


エンジンにキャブを仮付けして

ガソリンを通してみる。

alt

オーバーフローは

無事に止まりました。


油面は数値管理ではなく

目視で何度か調整しています。


フロートにハンダを盛ったので

そもそも計測不能なんだな。


エンジンを掛けてみたら

今までで一番アイドリングが

安定している気がした。

alt

ちなみに修理したフロートは

真鍮製の古いタイプです。


今のキャブは樹脂製なので

穴があく心配はありません。


というか

インジェクションが主流になり

キャブ自体が消えたよね。


だからあまり意味のない

時代錯誤的なブログだったかも。


そんな訳で

ここまで辛抱強く・・・


マニアックなブログを

読んで下さった皆さま

ありがとうございました (爆)


おしまい。



ブログ一覧 | スズキ TS50ハスラー | 日記
Posted at 2023/09/27 10:02:36

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この記事へのコメント

2023年9月27日 10:29
真鍮フロートは穴あき問題と製造の容易さで消えていったんでしょうね。
うちには幸い真鍮フロートのキャブはありませんが。
さて、週末はセローのCDIチェックとキャブ交換ですかね。
でもSRXも全然乗ってないので乗りたいところ。
天気あんまりよくなさそうですよね。
しかも日曜は晴れ時々雨だとか。
どっちやねん!と突っ込みたくなるような変な天気。
うまく雨雲回避しつつどこか行きたいなぁ。
ダメならエンジンぐ宅へ突撃かな~。
コメントへの返答
2023年9月27日 10:59
2LN_serowさん
ありがとうございます。

日曜日はオフ車の仲間4人で
ツーリングへ行ってきます。 

と言ってもオンロードです。
でも雨が降りそうだから出動するのは
何故かXR600Rだったりして (≧∇≦)
2023年9月27日 12:32
こんにちは。
バイクあるあるな感じなのですかね🤔
車のキャブ車では経験が無いと言うより真鍮のフロートでは無かったしね(≧∀≦)
コメントへの返答
2023年9月27日 13:53
まぁあーるさん
こんにちは。

この真鍮製のフロートは80年代の
初頭まで使われていました。

さすがに40年以上も経てば
穴ぐらい開くよね〜(笑)

ちなみにフロートを直してまで乗る人は
あまりおらずキャブの部品供給が
止まった時点で古いバイクは廃車の運命・・・

でもそれでは悲しすぎます。
私はもう少しハスラーに
乗ってみますね ( ^ω^ )
2023年9月27日 14:05
おおー、すごいっす!

勉強になります!

何事も諦めてはだめですね^_^
コメントへの返答
2023年9月27日 14:16
サトゥ☆ヒロさん
ありがとうございます。

今回はハンダで穴を塞ぎましたが
これぐらいの盛り方ではまだまだ
浮力に影響は出ないはずです。

昔実験してみたら一円玉4枚で
フロートが沈み始めました。

とは言え、なるべく薄塗りにした方が
良いことに変わりはありません。
ゴテゴテは格好悪いですもんね (#^.^#)
2023年9月27日 17:21
貴重な情報ありがとうございます。
時代錯誤どころか私にとっては正にタイムリーなブログです(笑)
幸い私のハスラーはまだガソリン漏れはないですが、年式はほとんど同じ(78年)ですからいつかは辿る道なんでしょうね。
ハンダ付けの練習しとかないとです(笑)
コメントへの返答
2023年9月27日 19:18
comachanさん
ありがとうございます。

中古のキャブを探しましたが
当然皆無なワケで・・・(笑)

真鍮フロートが死んじゃうので
諦めて皆さん捨てちゃうのかも?

だから冗談抜きでハンダの練習は
きっと必要ですよ (≧∇≦)
2023年9月27日 21:59
ユーチューブでジェンマのレストアしてる方も同じようなことをされてました

サビなのですかね?
コメントへの返答
2023年9月27日 22:22
電喜屋さん
ありがとうございます♪

ざっくり言えば錆ではなく
金属の経年劣化です。

真鍮や銅などの柔らかい素材は
古くなるとピンホールが
出現してこうなります。

分子構造が鉄などと違うのかな?
ハッキリしたことは判りません(笑)
2023年9月28日 22:58
おおっ、やっと長かったトラブルが解消ですね。
ここまでやれるエイジングさんがスゴイです。
半田は便利ですが、耐久性はどうなんでしょうね。
蝋付けとどっちが良いのか悩みます。
コメントへの返答
2023年9月29日 3:11
こまんぴゅーさん
ありがとうございます。

真鍮のフロートに対してハンダは
食い付き(相性)が良いので
耐久性は心配無いです。

蝋付けは燃料タンクなどの鉄板が厚く
内圧のかかる部位に適しています。

もしフロートに蝋付けをしたら
ハンダより5倍以上の熱が必要なので
一発で穴が開くかと・・・ ( ^ω^ )
2023年10月9日 20:51
いきなりコメント失礼致します。
ハスラーってバイクがあったんですねΣ( ˙꒳​˙ )しかもめちゃくちゃカッコかわいいですね、めっちゃめちゃ反応してしまいました。
コメントへの返答
2023年10月10日 3:08
yt9さん
コメントありがとうございます♪

こちらのハスラー50は
42年前の原付バイクなんですよ。

私が18歳の時に発売されたので
言わば青春のシンボル的な存在?
当時は憧れのバイクでしたから(笑)

現在では修理したフロートでは無く
良品の部品を手に入れて絶好調に
なっております。

昭和レトロな2サイクルエンジンの
排気音がこれまた素晴らしい!
そのうち動画をブログで紹介しますね (^-^)v

プロフィール

「@yotti@BP さん
ありがとうございます。

フェリーはまったく揺れずに
快適そのものです。

現在は能登半島を通過しました♪
陸地に近くて電波が届きます。

YouTubeで映画を観ながら
船旅を楽しんでいますよ *\(^o^)/*」
何シテル?   03/28 16:08
50歳を目前に、勤めていた建設会社が倒産! 一念発起して、20代のころから趣味でやってきた 「バイク再生」 でこの一年食いつなぎました~。 今回おかげさまで再...
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