M3というワードは、BMW乗りにとって、やはり魅力的であることは間違いない。そして、今回のタイトルもM3。。。しかも、クーペシートへの換装と気になるところ。。。実はその先、なんと、335iツーリング。。。う~ん、実に興味深いw
今回依頼頂いた内容は、M3クーペシートを335iツーリングへ換装し、M3クーペシートが持つ機能全てを活性化させるというもの。というのも、通常、同じE9x系のハイエンドクラスの車種は、シート外観は違えども、オプション装備は同じなので、基本ポン付けで動くような気がする。
そんな、罠に嵌まったのが、今回、依頼人のかつみSさんである~(^^)
依頼までの経緯(
かつみSさんブログ参照)をお聞きしたところ、これまた、パーツ入手までの数カ月にわたる紆余曲折劇が刺激的である。。笑)とりあえず、今回の依頼事項について関連するものだけに触れてみても、以下の様な感じの作業内容であるw
シートと車両の接続は、シート下にある黄色いカプラーに配線が集中しているのだが、M3クーペへの換装には、ピン接続を換えたりと、主に電源系の配線が課題となったが、それ以外に、元々、助手席にあるはずのモージュールやハーネスも無く、かつ、運転席側の既存モージュールやハーネスを使うにも、助手席は、全く構造が違っていたので、その個所が車両側の配線にも関係してくるので、かなりハードルは高かった。
M3クーペと335iツーリングシートの違いを簡単に述べると、M3クーペシートは、運転席側、助手席側共に、モジュールを介したフル電気制御であるが、335i側は、運転席側のみが、フル電気制御モジュールが入っていて、助手席側は、ヒーターコントロールをするだけのモジュールがあり、Junction BoxからPWM信号で制御するタイプとなり、それ以外はスイッチからダイレクトにそれぞれのモータだったりの制御を行うものである。
M3クーペシートを車両に入れて、こんな感じで寝かせてシート下側の配線を弄ってゆく。。。
クーペシートは、写真のように、肩口に2枚ドアに対応するスイッチ(Easy Entry Switchというらしい)があり、後部座席の乗り降りを容易にするのに役立つのであるが、4枚ドアに有っても後部座席からの操作が出来るので意外に便利だと思う。
前記したように、運転席側は、黄色いカプラー内配線の一部を変更するだけで、動作は確認出来た。一方で、助手席側のモジュールは、オリジナル335の小さいモジュールは使用せず、運転席側と同じタイプの(大きい)モジュールを取りつけ、配線も移植する。
そして、運転席側と同じく、黄色いカプラー内配線の変更と、モジュール側コネクターに助手席用と分かる識別信号の配線も実施する。ここがかなりの肝で、後述する、K-CANバス配線を行うには、運転席側と助手席側に同じタイプのモジュールが入ると制御信号的に干渉するので、助手席側モジュールには、識別の信号制御が必要になってくる様だ。
そして、助手席側もフル電気制御にするために、車両側配線にもない、K-CANバス配線を追加した。黄色いカプラー内での配線追加は、かなりハードルが高いので外だしで既存ハーネスに沿って固定する。
全ての配線が完了後、助手席側も無事、動作確認が出来、その後、診断機においても、今までは、運転席側のFASモジュールしかなかったのが、助手席モジュールのBFSも認識出来、アラームもノーマル状態であることが確認出来た。
メデタシメデタシ♪
Posted at 2023/09/17 08:10:27 | |
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