まず初めに、こちらの内容は、かなりマニアックなので、途中お読みになって興味の無い内容だと気付いた際には素早くスルー願う。。笑)
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愛車E90のヘッドライトをLCI化した際に、リアテールライトの方もLCI化を想定した動作をするようになったので、従来のテールランプのままでは、構造上どの様な違いがでるのか気になっていた。
そんな時、つい先日、オクでテールライト(外側)のバックライト不点灯品がジャンク扱いで売られていたので、早速ポッチって、リバースエンジニアリングをしてみる事にした。
全貌を知る事は、安心を買うことでもあるので、あまり考えず、とにかく、解体してみる事にした。
このLCIテール、裏を見ると一見、ねじ止めしてあるので、裏側に隠れている基盤は簡単に外せるのかと思いきや、テールレンズの殻割をしない限り不可能な様である。
殻割と言ってもヘッドライトの様に、ブチルゴム製のもので接着しているのではなく、完全に硬質の接着剤であるため、内部の部品を修理して戻すと言った事はかなり困難を極める。
今回は、ジャンク品なので、完全に割り切って、無理やり殻割をして内部の基盤を取り出してみる事にした。
そして、実際の基板上の部品配線状況をテスターで追って、先ずは回路図を起こしてみた。
はい、何を隠そう完全に、変態の域であるww
その後は、作った回路図を見ながら、電気的な挙動を確認したり、各回路毎の電気的な動きをテスターで確認してみた。
その結果から分かったことを纏めてみると以下のようになった。また、前期(非LCI)との大きな違いは、ウィンカー部だったので、今回はそこに着目した。
LCIテールウィンカーは、合計15個のLEDを使っていて、それぞれが3個ずつ直列接続をしている。どれか一つのLED障害となると、直列接続している3つが全て断状態となる。
一方でそれ以外の正常なLEDは、本来なら、並列接続となっているためそのままの状態を保つと思うのだが、ここが、このサーキットを組んでいる理由の一つだと思うのだが、残されたLED全ての光量が激減してしまうのだ。
電流計からも分かった事だが、正常な時は約250mAで、障害直後、約20mAと電流制限が掛かかり、LEDが減光状態になってしまう。おそらく、電流が極端に流れない為、システム側のFRMにより、ハイフラ状態にさせてしまう事が想定される。
検証結果から、LED断障害時の考えられる一連の流れは、何れかのLEDが切れると、①ウィンカー全体を暗めにして、障害ヵ所をビジュアル的に確認できるようにし、②システム的に警告灯の発報やハイフラ動作へと移行すると想定している。
まぁ、こんな感じのつまらない検証レポートは、これで終わりw
E9x系後期(LCI)へお乗りの方は、何らかの参考にして頂けたら幸いです。。
Posted at 2022/11/28 01:17:21 | |
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