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2012年09月14日 イイね!

助手席からみたメルセデスベンツC200CDI青バージョン&αジュリエッタ&フォードKa

助手席からみたメルセデスベンツC200CDI青バージョン&αジュリエッタ&フォードKa最近、これらの車の助手席に座る機会があったのでインプレ。
メルセデス・ベンツは今も多くの人にとって
「成功/勝ち組」を体現したロレックス的アイコンだと思う。

そういう意味で、
AやBはベンツを語る指標にならない(顧客にニューカマーが多いため)と僕は考えているので、以前から新型Cクラスに興味があったのだが、思いがけず細かくみれる機会を得た。

正直、一言で書くと「相変わらず保守的だな」と思う。しかし、保守的だけど進化している。

内外装は丸形ヘッドライトデザインあたりから徐々に勢いを失っていた時期を経て、原点回帰を目指す勢いを感じる。マイナーチェンジを経て細部にまでまとまりがでてきているのかもしれない。でも、細かくみていくと、
内装のダッシュボード周りは基本的に10年前のEクラスのパターンを踏襲していて、ソフトパッドを含め、素材が進化した感じは希薄。というか、10年前のEクラスがオーバースペックだったのだろう。

また、純正ナビ。日本で純正として奢られているものとは違い、こちらだとまだかなりベーシックなものがデフォルト。未だタッチパネルでもなくダイヤル式コマンドコントローラーで使いづらそう。かつ、これを補うほどのヴォイスコマンド系も進化していない。
ブルートゥースの浸透把握に疎い日本の自動車評論家の目はごまかせるだろうけど、僕はこういうところこそシビアにみている。ドイツ人はハイテクにはむしろ慎重なのだ。
ipodの装着がデフォルトだと思っているらしきところも実は保守思考で、アメリカ経由のフィルタリングがかかりやすい保守思考に基づいている。MP3はUSBフラッシュメモリーで読み出す方がシンプルだ。充電においても使い道がある。現時点において、スマホとの連携を念頭に置くとして、今や世界的シェアが圧倒的であるアンドロイドをむしろ意識すべきで、どのハードもつなげるという方向性が正しい気がする。そうなると目新しい方向はむしろクラウド化?
内装はBクラスと比べて特に目立ったところがなく、サンルーフ側の技術にも目新しさがない。もう少し大胆な視界確保の手法でもいいように思う。
御三家以外のメーカーの急激なキャッチアップが続く中、デフォルトであるCクラスがこれでいいのかという疑問は残る。
CDIのエフィシエンシー、つまりは欧州で流行りのディーゼル版に限ってだけいうと、ドアの開閉音にこだわるまでもなく、遮音性能は明らかにアベンシスに軍杯があがるレベル。
以前に感じたような、「ドアを閉めた瞬間から隔絶された空間に入り込んだような」は、今現在ベンツだけのものではなくなってしまっているのだ。
他方、ハンドリングは随分とシャープさに富み、推進性も俊敏になった感がある。それでいて独特の重厚感は失っておらず、そこはさすがだと思えた。いや、むしろBMW的側面をベンツの通常セダン側に持ってきたのは凄いことかもしれない。「マッシブな軽やかさ」は意外と先進的であるかもしれない。
また、立体裁断スーツのようにボリュームを感じさせる内装、それぞれのパーツにかかる細部処理が極めてドイツ的で、ごまかしが一切ない。ここにベンツの揺るぎないプレステージ性を感じる。素直に素晴らしさを感じる部分だ。「チャチさ」がない。よく見ても、確かに他社製よりもお金がかかってるなと頷かされる部分が多い。
日本メーカーは常に「安いサプライヤー探し」に躍起になっていて、こういう部分の出来に妥協している。
ここに直結していくのは「永続的な顧客獲得のための揺るぎない信頼」。特に日本車が内装デザイン部分の洗練度において、ラテン車よりも遙かに劣っていることを踏まえると、ここを突き詰めて考えていくべきで、それが内装QCへの近道だろう。ベンツはその辺りは相変わらず、顧客に忠実だと感じさせられる。乗り心地自体も特筆する部分はないけれど払った対価分の満足は得られるもので、ドッシリ系好きを頷かせるものがあるとは思う。
結論的にはすごくよくなった、ように思う。

さて、ジュリエッタ・ディスタンクティヴ。正直驚いた。この車は過去の遺産「ジュリエッタ」の名を冠しているいるにも関わらず、今までのアルファ感をばっさり切り捨てている(笑)
いや、もちろんやる気にさせる「ある意味くどい」コックピット側3連メーターや相変わらず文句のつけようないなまめかしい革製シートなど、従来アルファの世界観はある。
だが、生産効率や立付け精度を無視した入り組んだ曲面構成の世界、は円や楕円のパーツを多用していたこれまでの美観を極力廃し、面合わせの精度をドイツ車と競えるレベルに高めるという冷徹な設計を反映させているではないか。そこに違和感を覚える。
これはプジョー508にも漂うオーラで、ゴルフやパサートをベンチマークにしてるようなマーケティングインが感じられる。
そう、分かりやすいプレミアム感が前面に押し出され、危うさや破れかぶれ感、あるいは線の細さがない。
僕にとってのアルファというのは、小型小排気量のハンデを負っていても、さらにはその線の細さ流麗さに頼りなさを感じさせつつも、「限界ぎりぎりのところで強大なドイツ軍団に競り勝っていく」という孤高のヒーローの要素を感じさせる物体であるはずなのに。

ジュリエッタはコケティッシュすぎないか。
はったり半分にまでよく回った146tiツインスパーク的なエンジン音の継承もない。
いや、これはむしろ「エコボタン」を解除した時の500ツインエアベタぶみの方が、あの頃のツインスパークに近いか。
角で構成されたジュリエッタの各パーツの存在感はもはやゴルフなど問題にする必要すらないかもしれない。パーツの細部のレリーフ、パターンも多様化されている。直線のラインを意識しつつ立体的で、クロムを多用し、豪華さを演出している。
とはいえ、メルセデスのCを前後に見ると、パーツのQCがそこまで昇華されているとは云いがたい。
アルファに多いトランク容量の問題も劇的に改善されたし、ハンドリングもダイレクト感が強調され、より的確そう。剛性の向上による乗り心地の劇的な改善もあるだろう。そして、前後席サンルーフも拡大版で気持ちよい構成だ。
今までのアルファを凌駕するレベル。
でも、本当にこれでいいのだろうか。

繰り返すと、パーツの高級感はやはりベンツやアウディには叶わない。
でも、本来こっち側にくる必要がないのがアルファの強みじゃなかったかなあ。
間違いなくよくなっている最新アルファ。
でも、僕がよく理解できないアルファでもあり、これからアルファってどうなってくのかな的で問いかけが心に芽生えた。
まあ、デカプリオ主演版「ロメオとジュリエット」を観たときの感想に似ている。結論的にはあれもいい映画だった。
ところで、現在のデカプリオは名優だと思う。


で、フォードKa。乗ってみると意外とよかった。遮音製もそこそこいいし、硬質プラスチックのレリーフやパターンも面によって微妙に色やモチーフが変えてあることに気づいた。造形の構成・流れは間違っても好きになれないが、例えばグローブボックスなど、実用性は500より高めてある部分もある。
長年乗っていられるほど好きになれるかと問われた場合、即答で「いいえ」となる。
また、シートは特に側面、端側は随分と安っぽく、昇降時に大きな変形を感じる。革シートだと違うのかもしれないが、こういうシートの車で100km以上運転したくない。シートは大事。欧州フォードも知っているはずだと思うのだが、この上のフィエスタも含め相変わらずこの部分を節約してる感じがする。



Posted at 2012/09/14 07:14:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他外車 | クルマ

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「欧州では「ディーゼルの終焉」が報道され、国によっては軽油がガソリンと変わらない値段になっているというのに日本ではいまごろ「クリーンディーゼルもいいね」的な論調。今更開始の日本販売はいらないもの処分じゃないのか。モータージャーナリスト連中にはもう少しお勉強してほしい。」
何シテル?   01/14 07:15
アルピニスタス・グッチシマです。ターボバージョンの500 by Gucciに乗ってます!よろしくお願いします。 車でのヨーロッパ旅行に興味ある方はこちらをどう...
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