鳥取城跡に行った翌朝、松江城を訪れました。
土日祝は一般開放されている県庁裏のおもてなし駐車場にカマロを停める。
このすぐお隣、森の向こうに松江城があります。
前日、鳥取城跡でクライスラー300Cに乗り全国各地580ものお城巡りをしているHさんと出会ったわけですが、そのリアルお城ハンターぶりが衝撃的だっただけにお別れした後もずっと気になっていました。
鳥取城跡から西へ走り月山富田城と松江城に行くと言われてましたが、時間的に松江城は翌日になるだろうと思われたので、Hさんには内緒でこっそりサプライズ的に松江城に行ってみたのです。
大手門跡前に『国宝松江城天守』の真新しい石碑を見つける。あら?いつの間に出来たのだろう?
前回、松江城を訪れたのは7月25日だったけど、この石碑には気が付かなかったなぁ。
松江城は今年7月8日に国宝指定されたばかり。石碑横には平成27年7月8日と彫られていた。
後で調べたら、この石碑は8月26日に立ったそうです。訪れたこの日は8月29日(土)でした。
ちなみにパンフレットも前回7月にもらったものと比べると今回もらったのは・・
重要文化財から『国宝』に変わっていました。
さて、一般開放されてる県庁の駐車場などの情報は、殆どの観光客の方たちは知らないだろうから、観光客の多くが利用する大手門前の観光駐車場(有料)でHさんの目立つクライスラー300Cを探してみる。
しかし、クライスラー300Cは見つからなかった。すると私の名を呼ぶ声が・・。ここでサプライズ!
目がチカチカするような派手な黄緑色のカッコいいバイシクルウェアに身を包んだ男性は、私と同じ
BNYTグループ(みんカラのグループ)に所属するしろっこさんでした。思わぬところで出会ってお互いビックリ。駐車場とお堀の間のベンチに座りしばらくの間(20分くらい?)談笑させてもらいました。
そうそう、リアルお城ハンターのHさんを探さないと。しろっこさんとお別れしてHさんを探すも見当たらない。仕方ないので前日もらった名刺に書かれていた携帯番号に電話してみる。(サプライズにならなくなりましたが)
Hさんによると昨日は予想以上に移動時間が掛かってしまい、お城巡りは出来ずに一泊したうえで今朝一番に月山富田城に上がってきたとのこと。これから松江城に向かうということでした。
暫くお城周辺をフラフラしているとHさんから到着連絡の電話が入る。Hさんの待つ場所に駆け寄ると道路脇で待機しているHさんのクライスラー300Cを見つけた。
この車で全国各地のお城を巡っているのは本当に驚き。それにしても、てっきり大手門跡前の有料駐車場に入ったと思ってましたが・・。
私が県庁裏のおもてなし駐車場に案内するため、助手席に乗せてもらうことに。こんな高級セダンは滅多に乗れないので感激です。
一般開放されているおもてなし駐車場があると聞いてリアルお城ハンターのHさんは、「全国各地のお城どこに行っても地元の人が知ってる無料駐車場がある。(Hさん地元の)名古屋城の近くにだってある。」と豊富な経験からくる流石な事を言われていました。
名古屋で(お城とは全く関係無い)会社の社長をしているリアルお城ハンターのHさん。
意外や意外、昨夜はホテルに泊まってたかと思いきやなんと道の駅で車中泊だったそうで。
しかもお城巡りでは毎日。このクライスラー300Cは後部座席を前に倒すとトランクスルーになって足をトランク側に突っ込み真っ直ぐ寝れるのだとか。ちなみにお風呂は日帰りスーパー銭湯などを利用。まさかの車中泊とは驚いた。
そして、全国各地のお城巡りでは一切の有料道路は利用せず、全てが一般道路を走っているという徹底ぶり。「今回のお城巡りは何泊何日なのですか?」と聞くと「木曜日に出発して・・」
「毎日が仕事で、毎日が休み」と旅の日程はどうにでも自由に出来るという素晴らしいご回答。
いやぁ、憧れました。
で、二人で松江城に上がる。
松江城は7月末に訪れたばかりですので、今回似たような写真は大幅カットです。
前回の松江城訪問ブログ :
祝・国宝になった松江城に行ってみた
なので前回とは違った視点で写真を撮りました。
二の丸下の段から三の門跡に上がる石段。
この石段を上がる途中にハートの形をした石垣があるということでちょっとした話題に。
ハートその① :
ハートに見えるでしょうか? ちょっと苦しいこじ付け感が・・。
松江城の天守閣に上ってみます。
入城券はガイド料?としてHさんが私の分も払ってくれました。
お城に入ってすぐ日本100名城のスタンプがあります。
手前の紙はHさんがお城の特徴や歴史などメモした資料です。全国各地のお城分ある。
リアルお城ハンターのHさんは、なんとスタンプ88個目でした。これで西日本全制覇!
日本100名城についてだけいえば、あとは東日本12のお城を攻めるそうです。
全国各地580のお城を巡る旅をしているHさんにとっては、日本100名城スタンプはあくまでも副産物的にやっていること。
1階にある展示室。ここにもハートが隠されているという。結構探しました。
ハートその② :
柱にあるハートの形をした木目。 これはまさしく♡
天守閣最上階まで上がりました。
本丸を眺める。 向こうには宍道湖。
ところで、リアルお城ハンターのHさん、ハートの形をした石垣や木目はもちろんのこと、展示品に至っても全国どこ行っても同じとあまり関心が無いようだ。
じっくりお城を見やるその目は、私のようなフェイクお城ハンターとは何処か違うところを見ている。
この後、天守閣を下りて城内やお堀沿いを歩く。あまり観光客が行かないお城の裏側の辺りもじっくり見られている。
松江城は表側(東と南)は石垣があるのですが、裏側(西と北)には石垣が無い。
石垣が途切れて土の盛られた土塁に変わるところで足が止まるHさん。
土塁を撮影されてましたが、普通の人なら城といえば石垣で地味な土塁など見向きもしないところ。
Hさん曰く、『城』という字は『土で成る』と書いてそもそも石垣が登場する時代までは土塁があるのがお城だったそうで。とても勉強になったりした。
ぐるりと廻って城内の茶屋で休憩。
抹茶ソフトを奢って頂きました。
2時間くらいでしたか、リアルお城ハンターのHさんと一緒にお城を歩いて大変勉強になりました。
素晴らしい旅をされてて、まさに人生を楽しんでおられる。憧れの生活です。
駐車場に戻ってここでお別れ。また再会することが果たしてあるのだろうか。
松江城の後は、東に走り京都の100名城ではないお城巡りをされるとのことでしたが、その前にやはり100名城ではない国史跡の米子城跡にも寄られるとのこと。
どんだけお城が好きなのか。筋金入りのリアルお城ハンターさんでした。