こんにちは。しんぼぽんこです。ポルシェ991.2GT3RSの話を続けます。
前回は購入を決めかけていたペルフォルマンテの整備の件で懸念が発生し即決をやめ、第三候補であるフェラーリ488GTBを見に行こうとするところまででした。
そもそも今回乗り換えようとしている991.2GT3RSは2019年式ですからなるべく同年式、譲って2018年式までと決めておりました。
また488GTB(2015-2019)に関しては、エンジンターボ化に伴い前モデルの458Italia(2009-2015)の方がエンジン音が良いと巷で言われていることが選考を難しくします。(2015年のデビュー時のプレス向け試乗会で、カーグラの偉い人がフェラーリの偉い人に所感を求められた際、フェラーリ自身えらくエンジン音へのコメントを気にしていたらしい)
ただ、カーグラの試乗記などを見ていると2018年モデル以降は初期のものより「エンジン音色」に関して幾ばくか良くなっている模様で、488GTBに関しては特に2018年モデル以降を強く意識して探します。
ディーラー販売物件で絞って行きますが、488GTBもペルフォルマンテと同じく昨年より300万近く相場が下がっており、うまく行けば3000-3300くらいで見つかりそうです。あれこれ素人精査の後、同一ディーラーで2018年モデル2台(A車とB車とします)をピックアップしてアポイントを取ります。
ちなみに、
A車はオプション少なめ、距離普通。
B車はオプション多め、距離少なめ→予算超過
アポイント取り時の会話は割愛しますが、
・どちらも入庫したてである
・いま見ることができるのはA車のみ
でした。
さすがはフェラーリ、エンジンだけでなく販売の方もなかなか回転が早いようです笑
数日後きちんと応対してくれるのかとドキドキしながら訪問、受付のお姉さんに担当セールスを呼び出してもらっている間ショールームで待ちます。
すると頭上から、
ドガドガドガドガ、バシューーーン♪
♪♪ドガドガドガドガ、トカトカトカトカー♪♪
2階展示場にフェラーリを搬入しているようです。室内ですから反響してかなりの音です。ただ始動してから10秒くらいで「トカトカトカトカー♪」とボリュームを絞っていくのでそこまで不快ではありません。
むしろ良い音♪♪♪
車種はなんだろうなあと考えていると、、、
「〇〇様、お待たせいたしました。」
と担当セールスさんが登場。
「いま2階で動かしているフェラーリが〇〇様ご希望の488GTB(A車)でございます。ちょうど展示準備が整ったところでございます。」
(ゲッ、あれ488GTBのエンジン音だったの。めちゃいいじゃないか!)と言いたいところですが、あたかも当然という体を貫き、
「よろしくお願い申し上げます。」と。笑
2階展示スペースに上がり実車を拝見します。
お恥ずかしいながら、488GTBを間近で見るのは初めてのことです。
ぱっと見の第一印象は、ウラカンペルフォルマンテより随分とエレガントだなあということ。また車高が意外に高くタイヤとフェンダーの隙間は拳半分はあります。それでも低くワイドに見える。。このあたりはフェラーリデザインの妙でしょうか。
カッコいい笑
無理矢理とってつけた感の左右リヤフェンダーの大きなダクトは近くから見ると大迫力で許せます笑
上段はエンジンエアインテークへ、下段はインタークーラーへと役割がセパレートされています。
運転席に座ると、センターコンソールの出っ張りが無いに等しく、かなり低い位置にシンプルに三つのボタン「R」「L」「A」が縦に並んでます。室内は明るく、とても開放感があります。
センターコンソールが高く、びっしりスイッチの詰まったインパネを持つウラカンペルフォルマンテとは全く逆の雰囲気です。(ウラカンペルフォルマンテは囲まれ感が異様に強いです。走るための仕事場的な感じ。991.2GT3RSに近い印象ですね。)
488GTB
ウラカンペルフォルマンテ
991.2GT3RS
488GTB、ケイマンやウラカンと違いシートバック後ろには空きスペースがありバッグを置ける「棚」があるのもありがたいです。(2名乗車時いちいちトランクに入れなくて済む)
余談ですが、GT3RSも不便です。クラブスポーツ仕様でリクライングしないスポーツバケット&ロールケージだとリヤスペースへのアクセスは厳しいです。運転席から手だけを伸ばして積み荷をゴソゴソ触る時、指輪や腕時計がロールケージに当たり双方にキズが付く懸念もあります笑
まあ、488GTB、なかなか良くできたパッケージングです。クルマから降りヌメヌメとしたラインのドアエッジを撫でながら、担当セールスさんに今回の購入検討経緯を全て話します。
さらに最大の懸念である488GTBの柔いと言われる乗り心地や幾分かは改良されたらしいF154CBターボエンジン音を確かめるべく試乗をお願いします。
結果試乗はNG。。。
商品車の試乗はできませんと。
488GTBの試乗車もいまはありませんと。
(F8トリブートが出たので)
しかも、、、
実はこのA車に関しては先に商談をしている人が居るので、商談順位は二番手ですと。(入庫したてで既に商談中とは!)
ついでにB車の状況を聞くと既に5番手ですと。(みなさんお好きですよね。わたしも含めて5人なんて絶対無理ですよね笑笑)
ただエンジンを掛けるのは構いませんとおっしゃるのでエンジン始動のみさせていただきます。キーレスゴーでキーをポケットに入れて、ステアリング内の赤ボタンを押すだけです。
ドガドガドガドガ、バシューーーン♪♪♪
クァーーー♪♪♪とエンジン音が鳴り響きます。
アイドリング音は共鳴音に近くオーディオシステムの試聴会のようです。(F612に比べたら絶対的な音量はかなり大。賛否ありますね。)
想像通り、ウラカンペルフォルマンテに比べたら美声です。。。
488GTBがララァのエルメス
ウラカンがドズルのビグ・ザム
というところでしょうか笑
結局488GTBは試乗できないことから、乗り心地と走行エンジン音を確かめることが出来ず担当セールスさんに根掘り葉掘りフィーリングを聞くのですが、走ってなんぼの部分にはあまり造詣が深くない模様(古美術商みたい)で的を得た返事は頂けず…。まさかの買わないと分からないというオチに行き着きます。。。
しかも商談順番が来ないことには前に進まない!
順番が来た際にこちらからご連絡差し上げますということでその日は家路につきました。
試乗どころか商談順番待ち!という488GTBでした。フェラーリ人気おそるべし!
次回に続きます。読んで頂きありがとうございました。
※画像はwebより拝借いたしました。