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2020年11月19日 イイね!

Ferrari612scagliettiの話 その3 2018年「試乗フェラーリ612、完璧ではないけれども」

こんにちは。しんぼぽんこです。今回はフェラーリ612スカリエッティ2018年の話です。

前回は中古車屋さんのショールームで内外装を見て、試乗のためショールームから出していただくところまででした。

ショールームの外で暖機が終わった612をバックで出してきてくれるのをじっと見守ります。この時何枚か写真をとったのですが、612は写真より実車の方がはるかに流麗です。

F133Fユニットのアイドリング音は重低音の中にもどこか回転の軽さを感じる音です。響き渡る「ファーーーー♪」という音はフェラーリV12エンジン独特の音です。よく耳を澄まして聞いてみると小刻みに「タンタンタン♪」という音が混じっており、550マラネロと同じようなアイドリング音だなと思ったら、それも当然で同じF133系のエンジンなのでした。

営業マンの運転でショールームを後にし一般道から高速道路のパーキングエリアまで助手席試乗。

まず感じたのは、足回りの柔らかさ。締め上げている印象はなく、路面の凹凸をスプリング&ダンパーを介して受け止め最終的にアルミスペースフレーム全体で吸収している、そんな感じです。変わった乗り心地です。

低回転でスルスル走らせていたこともあり、エンジンは眠っているように大人しいです。ただ、F1マチック(シングルクラッチ自動MT)のAUTOモードでの動きは変速するときに必ずひと息つくので非常に癖があります。(ボートを漕いでいるような感じ)

自分が想像していた以上にGT然としており、スポーツというようはラグジュアリーな乗り味、走行リズムだなと強く感じます。

高速道路に入り間もなくパーキングエリア到着、私がハンドルを握ることになります。たっぷりとしたデイトナシートに収まりポジションを合わせエンジンを再始動します。右パドルを引き、N→1に入れてサイドブレーキを下ろして発進なのですが、、とにかくF1マチックにびびってしまい、再度レクチャーを受けますが、要はクラッチが繋がるまでアクセルを深く踏まなければ半クラッチ状態は回避されクラッチの極度な摩耗は避けられるとアドバイスをうけます。



MT車に乗る時より爪先に神経を尖らせながらアクセルをジワリと踏み込みます。助手席では分かりませんでしたが、運転席で自分で操作すると右足の裏からクラッチが繋がっている感覚が容易に把握できました。

早速パーキングエリアを出て本線に合流します。例の本にフェラーリ612のF1マチックオートモード制御は素晴らしいと書いていたのでパドル操作はせずにオートモードで加速をしていきます。自分の意図しないところで、ボート漕ぎのように🚣‍♂️シフトアップするのはご愛嬌ですが、こちらがクルマに合わせれば良いだけのこと。612の走行リズムに身を委ねます。言葉にするのは難しいのですが、この612の走行リズムが素晴らしい。V12のエンジン音、車体の揺れ具合、そしてゆったりとしたシフトリズムが見事に調和している、「ゆっくり走っていてもフェラーリ」、まさしくそんな感じです。

3000回転までで走っている分にはおとなしくF133ユニットをほぼ沈黙させていますが、営業マンが「慣れてこられましたね。パドルでダウンシフトして踏んでみてください。」と許可を頂いたので、パドルで6→5→4とダウンシフトして加速モードに入ります。

ダウンシフトはアップシフトより素早く、まるで獲物を見つけて追跡開始するかのようです。そして4速3000回転からアクセルオンします。

ギュぃぃーーーんとなんとも言えないやや高音の独特のエンジン音を発しながらモーターのようにスムーズに加速していきます。612はギヤ比がロングですので車速はかなり伸びます。(4速ではプラス1000回転毎に30キロ弱伸びる)

全く頭打ちを感じないエンジン!
これがフェラーリのV12エンジンか!!

速度が上がれば上がるほど、足回りが引き締められていくような感覚と共に車体が一回り小さくなったような錯覚を覚えます。

ただ、だからといって急の付くような操舵やブレーキングはご法度です。必ず最初にきっかけ(初動操作)をつくってあげてから操作しないと「落馬」しそうになります。うまく機嫌を伺いながら馬を手懐けないといけない。まさに「乗馬」。そんな印象です。

アルピナやポルシェのような正確無比な操舵感覚やブレーキ制動を期待することはやや困難な印象です。(特にブレーキ)

一瞬のうちに高速道路試乗は終わり、色々考えながら(戸惑いのほうが大きい)、高速道路を降り一般道へ戻ります。

パドルは使わず信号で停止しようと緩くブレーキングしていくと、F1マチックオートモードが自動的に3→2にシフトダウンさせました。回転数は2000前半→2500ほどに動いただけなのですが、そのシフトダウンの際のごく僅かなエンジン吹け上がり音の良さが素晴らしく、さらに2500回転からアイドリングの1000回転まで回転が下がっていくときのエンジン音の遷移がたまらなく自身のツボにはまります。(フェラーリはこういうところまで演出しているのかと深く感動)

フェラーリは先ずエンジンと言われますが、大いに納得した次第です。それ以外の部分はことポルシェなどと比較するとお世辞にも完璧とは言えないかもしれませんが、この「きちんと手懐けなければ落馬しそうな走行感覚」が今回の購入の決め手になりました。

試乗を終え見積を頂き、数日後、購入する旨を営業マンに伝えました。ある程度の納車整備をこの機会なのでお願いしたのですが、そのあたりは次回にします。

読んでいただきありがとうございました。
Posted at 2020/11/19 17:19:09 | コメント(2) | トラックバック(0) | Ferrari612scaglietti | クルマ
2020年11月01日 イイね!

Ferrari612scagliettiの話 その2 2018年「絶対自分には似合わない😫」

こんにちは。しんぼぽんこです。2018年、新しく買い替えたクルマの話です。前回は中古車屋さんで実車と対面するところまででした。

車検証に記載された原動機型式F133Fとは、F612に搭載されるV12エンジン。550/575maranelloのエンジンF133AおよびEの改良型で5.5リッターを5.7リッターに拡大し、485と515馬力から540馬力に性能向上しています。



こんなうんちくを予習してきてよかった😅と思いながら、少ししみじみしていると、営業マンさんが...

営業マン「弊社管理になってからタイミングベルトは交換していないので、時期的にそろそろ交換された方がよいと思います。だいだい別途40万円見ていだければ弊社で交換いたします。」

わたし「なるほどです。(チェーン駆動ではないのですねととぼけたことはいえない😅)あと、F1クラッチはいかがでしょうか?」

営業マン「交換費用は70万円ほどです。ただ、F1クラッチは弊社管理になってから一度交換しております。テスターでクラッチ残量は90%ありますのでご安心ください。注意点として、F1クラッチはデリケートです。ご自宅や車庫がスロープだったり、渋滞走行の頻度が高い乗り方だったりすると、たくさん半クラッチを使わせることになり一気に減ります。」

うーむ、おそろしい。例の本に書かれていた通りです。F1クラッチは、心して扱わねばなりません😇

座学が終わり、いよいよF612実車のドアを開けていただき内外装の見学モードに入ります。



いやあ、芸術的🤤

フルサイズクーペ故、かなり長いドア。対して小さい三角形のドアノブが印象的。ノブをつまみ上げてから離すとスプリングの戻りでピチン!と音を立てます。この音も私はフェラーリの音と思っています😄

そして真ん中が窪んだ造形、どうやればこんな造形になるのでしょうか、生産効率よりデザイン優先。さすがイタリア車。しかも簡単には写真で表現できないあたりも渋い。

F612ほど写真と実車が異なるクルマもないのではないでしょうか。

1954年のフェラーリ375MMイングリッドバーグマンを現代風に解釈したというデザイン。





またこの375MMの製作背景のエピソードも切ない😢イングリッドバーグマンというのは女優さんのお名前なんですよね😢😢



シートはオプションのデイトナシート。これは自分の中ではマストオプションでした。座面、背もたれともに相当な厚みがあり、座ってみるとデイトナシート独特の触感が臀部と背中に伝わります。沈み込みは少なく割と固い印象。故にデイトナデザインのゴツゴツがはっきりと分かります。



いやあ、最高に贅沢です。これはヤバイ。

絶対自分には似合わないと思うんだけど、フェラーリのV12に乗りたい。これで2-3泊の家族旅行に行けたら最高に幸せ。。。😑

まもなく子供も親と旅行に行かなくなるかもしれない。そんな予感もあり、子は親離れ、親は子離れ前にファミリーカーの集大成としてこれに乗りたい😂(完全な自己満足なのですが)

営業マン「せっかく遠路きていただいてますのでショールームから出します。高速試乗に行きましょう。」

わたしは助手席試乗で構わないと伝えるのですが、是非乗ってくださいと。

ショールームの中でやや長めのクランキングでTipoF133Fが目を覚まします。

いやあ、神です!

次回に続きます。読んでいただきありがとうございました。
※画像はwebより拝借いたしました。
Posted at 2020/11/01 23:04:10 | コメント(3) | トラックバック(0) | Ferrari612scaglietti | クルマ

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