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しんぼぽんこのブログ一覧

2020年05月30日 イイね!

ポルシェ991.2GT3RSの話 その4 2019年 「ちょっと見せてくれますか。」

こんにちは。しんぼぽんこです。991.2GT3RSの話を続けます。無事に納車を迎え、いつでもGT3RSに乗れるようになりました。まあ、この感覚はドラクエでいうと探し求めていた船がようやく手に入ったような感じですね。

そのGT3RS、困ったことに、とにかく乗り良い、暖機さえすればちょい乗りでも全く苦にならないので、漫然と距離が伸びてしまいます。これだとさすがに勿体ないので、納車後すぐに慣らし運転スケジュールを組みます。そして、きっちりとコースを決めてメリハリあるドライブを心がけます。同じ道ばかりになりますが、その気になると強烈なクルマなので初見のルートは避けました。

慣らし運転のスケジュールはこんな感じ。

0~500km 5000rpm
500~700㎞ 5500rpm
700~900km 6000rpm
900~1100km 6500rpm
1100~1300km 7000rpm
1300~1500km 7500rpm
1500~1700km 8000rpm
1700~1900㎞ 8500rpm
1900km~ 9000rpm

これはポルシェGT部門の方のおすすめの方法だそうです。この方法だと2000キロで慣らし運転を終えることができます!あと、途中1000キロジャストで初回のオイル交換。

しかし8500→9000回転なんてどうやって慣らしするのって感じですね。。

で、私が考案した慣らし運転ルートは一回100キロ。10回で初回のオイル交換、19回走れば慣らし運転終了です。納車の翌日から週二回のペースで進めていきます。

PDKは普通に乗っているとさっさと7段まで入ってしまうので、アクセルの踏み具合をコントロールしながら自分の使いたいギヤで強めに踏み込みクルマの制御に走り方を訴える必要があります。これが意外にむずかしく、特に3速はちょっと加減を誤ると轟音とともにズバババと2速に落ちてしまいます。(同乗者がいるとこれが結構かっこわるい)

パドルシフトでマニュアル操作したら良いのでは?という声が聞こえそうですが、金属製のパドルが短いんです。。。ポルシェのことですから、レーシンググローブ装着時に好適など、なにかしら理由があるのでしょうが、素手でかつ私の短い中指では遠いです。フェラーリのようにステアリングの外周付近まで伸びてくれていたら使い良いのですが。


↑ パドルがちょっと短い

慣らしルートの高速道路に入り、早速上限5000回転を意識して4速を足でホールドしながら踏み込んでいくと4000回転で既に法定速度域に達してしまい終了!(9000回転までやろうとしたらサーキットで最終仕上げしないと達成は無理っぽい)

そんな訳で慣らし運転は非常に難航します笑
みなさまのご想像にお任せいたします。

 
途中PAで休憩しながら、車外で取扱説明書を読んでいると、隣にいた長距離トラックのおじさんが話しかけてきます。

「これは新しいポルシェですね。いくらするんですか。」

とまあ、いきなり値段の話!笑

嘘を言っても仕方ないので正直に話すと

「そんなに高いのですか!この長距離トラックより高いとは!」

ちらりと長距離トラックを見ると新し目です。
このひとトラック持ち込みなんだろうか?
と思うものの口には出せず、
わたしはなんと返したら良いか分からず沈黙…

「まあ、すごいね。少し見せてね。」とおじさんが言うので、

「いいですよ」と言って、私はスマホをいじるフリをして内心警戒していました笑

ドアを開けて運転席にでも座られるのかと思うと、3メーターも距離をおいて遠巻きにぐるりと見て、

「大事に乗りや、おにいさん。」

と言ってトラックに戻っていきました。


余談ですが、「このクルマ見せてください」は、1996年6月に当時デビュー間もないBMW E39 525iを新車ローン大(当時残価ローンはまだない)で買って、カーピカランドで洗っているときに、同じようにおじさんに見せてと言われて以来のことでした。

あのときはおじさんがE39の運転席に座らせてほしいというので座らせて差し上げたら、クラウンより狭いだのなんだの言われて気分を害しましたが、今回2019年GT3RSはそんな目に合わずに済みました笑

まあ、こんなゴツいポルシェ買ったけど意外に人様のウケも良く一安心した慣らし運転のひとときでありました。

次回に続きます。読んでいただきありがとうございました。
Posted at 2020/05/30 20:24:49 | コメント(3) | トラックバック(0) | 991.2GT3RS | クルマ
2020年05月16日 イイね!

ポルシェ991.2GT3RSの話 その3 2019年 「納車の帰り〜回すとカレラGTのような快音〜」

こんにちは。しんぼぽんこです。コロナ禍、39県で緊急事態宣言解除となりました。去年の今頃はこんな事態になるなど想像できませんでした。平和が一番ありがたいです。どうか1日でも早く収束して欲しいですね。

さて、その平和だった一年前に遡りGT3RSの話を続けます。

ディーラーから出て、困惑のまま、一般道の車群に揉まれます。視界は、ロールケージが被る右斜め後ろ以外は良好です。カーボンフルバケットシートのクルマというとフロアに直に座っているような低さを連想しますが、このシートは電動で上下に調整できるので不便さは感じません。むしろベストポジションをとった後、1880ミリ+ミラーの車幅感覚は非常に取りやすいです。A to Bのラップタイムを削るためのクルマといえども先ず乗車環境が快適でなければならないという最近の基準を体感します。

一般道を何十分か走ったのち自宅まで高速道路に乗ります。(いきなり笑)
料金所に向けて、少しアクセルを強く踏み込みます。ここまででスルスルと5速に入っていたPDKが靴の紐をほどくような軽いショックで3速に落ち、さあ踏んでくださいと言わんばかりにクルマ側から誘ってきます。わたしは感触を確かめながら、そして、キックダウンをさせないようにジワーっと2500から3500回転くらいまで回していきます。

「フォワーーン♪」とケイマンGT4では聞いたことの無いような高音と共にモリモリ加速していきます。(2005年に美祢サーキットで聞いたカレラGTみたいな音といったら言い過ぎですがほんと良い音♪)

「GT3の9R1.5エンジンってこんな音がするんだー⭐️」

そしてしっかり21インチ325幅のリヤタイヤに荷重がかかっているのが体感できて、、、

「おおお、リヤエンジンポルシェだー⭐️」

もう、これは、その、なんというか、すごすぎて、感激であります。(T . T)

目をうるうるさせながら、ETCレーンを過ぎて、本線合流します。

周囲の流れに合わせて巡航モードに入るとメーターパネルには「7」とデジタル表示されています。そう、7速PDKなんです。(わたし6速とばかり思ってました)



この7速巡航時は、時速100キロで2500回転位になるのですが、まるで高級スポーツセダンのように快適。ケイマンGT4のとき気になった室内でのエンジン音籠りはGT3RSでは感じられません。

フロント265、リヤ325のこんなに太いタイヤ履いているのにステアリングは轍に取られず、リヤはバタバタしないものですから、車体は揺れません。。安定感抜群すぎるGT3RS。

整然と仕事をするPDK、この7速ギヤですが、6速と7速のギヤ間隔と5速と6速のギヤ間隔はあまり変わらない印象です。この7速目、回転が極端にストンと落ちない(時速100キロで2500回転もある)ことから燃費を稼ぐギヤではなく、最高速度を引き出すためのギヤのような気がしてきて、なんだか空恐ろしくなってきます。

実はこのクルマはとんでもないくらい本気のタイムアタッカーで、加速力だけじゃなく最高速度も抜かりなく、間違いなくカタログ最高速の313キロ出るんだよ…… なのに、この信じられないくらい快適な車内と安定感、包まれ感は何なんだ!と物凄く不気味に思えてきます。

この感じ何かに似ているな…
記憶をたどり行き着いたのは、
以前試乗したマクラーレン570GTでした。

自分の買ったクルマがまさかこの領域のクルマと同じフィーリングを持っていると思うとなんだか禁断の領域に踏み込んだようで、ジワリと鳥肌が立ってきました。



納車時一度きりの夢のようなファーストコンタクトの時間はサッと過ぎて、高速を降ります。

自宅までのいくつかの信号発進で、癖があるなあと感じたのは発進時のPDKのマナーです。動きはじめはかなり滑らせているような感じで、時速30キロくらいまでゆっくりと走っている間は3速!までこの感じが継続します。「ズブゥワー♪、ズブゥワー♪」とPDKが意図的に滑らせているときのエンジンの唸り声はなかなか特別なクルマを扱っている気分になり自己満足感がアップする部分でもあります笑

この「無駄」のないクルマで唯一「遊び」を感じる部分でもあります。

次回からは慣らし運転の話をします。
読んでいただきありがとうございました。
Posted at 2020/05/16 00:22:39 | コメント(3) | トラックバック(0) | 991.2GT3RS | クルマ
2020年05月02日 イイね!

ポルシェ991.2GT3RSの話 その2 2019年 「納車の日〜アイドリング音はまるでレーシングカー〜」

こんにちは。しんぼぽんこです。コロナ禍に耐え、幸いにも生き延びております。日常に感謝しなければなりません。

さて、ポルシェ991.2GT3RSの話を続けます。

待つこと数ヶ月の2019年春、ようやく納車の日がやってきました。ポルシェセンターまで電車で取りに行きます。どんなクルマなんだろうか…ともうドキドキで落ち着きません。

最寄り駅に着くと担当セールスがパナメーラハイブリッドでお出迎え。。緊張のあまり何を話したのか覚えていません笑。

五分ほど沈黙ののち、ショールームが見えてくると店内の納車スペースにドーン!とえらくワイドボディな991が鎮座しております。これがわたしのGT3RSでした。

てっきり、白い覆い布を被せてくれていて、それをショールームレディがふたりがかりで取り去りお披露目みたいなのを想像していたので少しがっかりしました。(ちゃんとオーダーしておけばよかったかも)

それはさておき、初見のGT3RS。なかなか強烈です。ターボボディ、数値上では1880ミリとカレラ比+30ミリとそうでもないのですが、物凄くワイドです。タイヤ上端はフェンダー端とツライチでややハの字を書いてます。タイヤとフェンダーの隙間は指一本ねじ込むのがやっとなくらい詰まってます。塊感が半端ないです。

タイヤ銘柄はいかにも食いつきが良さそうなダンロップSP sport maxx race2が装着されています。前が20インチの265、後ろが21インチの325。半ばレーシングカーですね笑。



例えるなら1/1の精巧なスケールモデル。このまま走らないで飾っておく人の気持ちもわかります。

わたしも一瞬そのままショールームに置いて帰ろうかと思いましたが、そういうわけにもいかないので、さっさと納車手続きをして帰ろうとすると、PCの偉いさん直々にご挨拶をしたいとお見えになり、恐縮しながら「こちらこそいきおい買うことになりました。ありがとうございます。」と慌ただしくお礼をいいます。

そのあと担当セールスがエンジンに火を入れます。GT4とはまた違う轟音がショールームに轟きます。少しアイドリング高めのガーッという連続音がパドック待ちしているレーシングカーのようです。

飾り物が乗り物になる瞬間です。

油温が70度にかかるまでは待機したのち、今度はわたしが運転席に乗り込みカタパルトが開くのを待ちます。(ショールームのドア)

カーボン製のフルバケットシートは背もたれがやや寝ているもののシート前後調整したのちステアリングのチルトテレスコで合わせればなんら問題ありませんでした。座面のクッションはウラカンペルフォルマンテのバケットシートのようなペラペラの薄いものではなくしっかりクッションが入っていますので見かけによらず快適です。

外からみたらあれほどワイドだったのに、座るとあまり幅を感じません。シートそのものも中央寄りに配置されているのでしょう。車幅感覚、前方視界は申し分ないです。真後ろはロールケージのクロスしているのが視界に入るだけでウイングは高過ぎて視界には入りませんでした。ただ、右斜め後ろこれは見辛い。ロールケージがもろに被り見えません。

カタパルトが開き、セールスが手でグリーンシグナル。大枚はたいて装着したリフターを意味もなくあげてソロリとアクセルを踏み込みます。

「?!」

動きません。アクセルが固いです。重いという方が正確ですね。あおるような感じでなくじわりと踏んでいくと、ガーッというアイドリング音のままカタツムリのような速度で動き始めます。

新しく乗るクルマで、一つ目の段差を乗り越えたときに感じる凹凸の感覚は個人的に物凄く大切にしていますが、このクルマほど見た目と実際が異なるクルマは初めてでした。

樹木に例えると、
どこかとおいところに伸びている枝葉でコツンコツンと凹凸が吸収され、車体はまるで大木の幹のように微動だにしない、そんな印象です。

GT3RSは地べたに根が張り付いているような硬さの足回りのはずなのに路面からの衝撃に身構える必要がないのです。

まさに異次元。何かが違うぞこのクルマ。

次回に続きます。読んでいただきありがとうございました。
Posted at 2020/05/02 14:58:11 | コメント(5) | トラックバック(0) | 991.2GT3RS | クルマ

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