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2021年04月29日 イイね!

ポルシェ991.2GT3RSの話 その18 2020年「ウラカンペルフォルマンテのmagneto-rheological suspension」

こんにちは。しんぼぽんこです。ポルシェ991.2GT3RSの話を続けます。前回はウラカンEVOに試乗してその存在感(音)に圧倒されるところまででした。

ウラカンEVOより洗練された足回りのウラカンを求めて、前期型ウラカンペルフォルマンテの中古車を探します。ウラカンペルフォルマンテは991.2GT3RS同様ニュルブルクリンク北コースの周回タイムに主眼を置いたクルマ。ならば足回りも同じようなしなやかさと強靭さを持ち合わせるのでは?と考えたわけですね。

ウラカンEVOを試乗させていただいたディーラーには出物はなく、遠方に数件販売物件を見つけます。(もちろんディーラー販売物件)早速アポを取ります。

並行して、いよいよ乗り替えが現実になってきたことから991.2GT3RSの買取を購入ディーラーに相談します。しかしここでつまづきます。買取が安いのです。数か月前に991.2GT3MT検討時に打診された金額より2割安い!暴落です。話を伺うと「オークションでは、2※00万円まで下がっています。さすがに販売店として、またポルシェディーラーとして2※00万円とは申し上げれません。2▲00万円でお願い致します。。」(正直2▲00万円でも買い替え止めようかという買取金額でした。)

今回は無理だなと思い始めたタイミングで、打診したペルフォルマンテの販売ディーラー2件から丁寧な案内メールが来ます。このとき中古ペルフォルマンテ(クーペ)の相場は3100から3300万と一年前より500万近く下がっていました。(ウラカンEVOを新車で買うより安い)

一件(A車とします)は実車を見に行く予約を、もう一件(B車とします)は一層遠方で見に行けないので電話メールで詳細画像依頼をします。

Aの仕様は、ノーマルシート、magneto-rheologicalなし、ホイール5穴。
Bの仕様は、スポーツバケットシート、magneto-rheologicalあり、ホイールセンターロック。

個人的には、ノーマルシート、magneto-rheologicalあり、ホイール5穴が希望なのですが、販売物件がなく。。。GT3RSに準じるならB車にすべきなのですが、ウラカンペルフォルマンテのスポーツバケットシートはとんでもなく薄くハードなのです。(昔の国鉄の駅のベンチみたいな感じ)アイポイントはバケットシートの方が丁度良いのですが。

予約した日にF612でシュッとワープしてA車を遠方ディーラーに見に行きます。高速道路巡航のF612は神でした。

早速ペルフォルマンテA車の印象です。

ウラカンペルフォルマンテはウラカン前期型ベースですから、991.2GT3RS同様メーター内右側にナビモニターが映ります。これは私にとり山を走る時の大切なポイントです。。タイヤ交換に有利な5穴ホイールにクッションのたっぷりしたノーマルシートでバッチリです。(アイポイントは少し高いですが)逆にネックは空気圧センサーが非装着、そしてmagneto-rheologicalがないこと(新車時70万くらいのオプションだった)



magneto-rheological非装着の懸念を話すと、担当営業さんが下道と高速を一回りいきましょうと促され、そのまま試乗へ。例により最初は助手席、途中から運転のスタイルで行きます。

後に出るウラカンEVOと同じエンジンですから、パワー感(640馬力)は同じ、ペルフォルマンテの売りのALA(可変エアロ)は買ってからのお楽しみという感じ。(普通の速度ではわからない)しかし、ウラカンEVOとは明らかに違うのはペルフォルマンテというオーラ。991.2GT3RSやマクラーレン720Sに比べたら簡単に速くは走れないけど、乗りこなせたら相当渋いぜ!みたいな。相当征服感がありそうです。



肝心の足回りですが、、、ノーマルシートのクッションの良さを打ち消してしまうほどmagneto-rheological非装着車はハード!笑

下道バンピー、高速バンピー。ずっとバンピー。高速道路ではギャップで跳ねるのが怖く、ボチボチ走っていたらこれみよがしにAMG GTにぶち抜かれる有様。

担当営業さんもmagneto-rheological非装着車がここまで違うとは思っていなかったようで(大概magneto-rheologicalが装着されている模様)、わたしが「これはバンピーですね。厳しいですねー。」とこぼしていると「ペルフォルマンテスパイダーでmagneto-rheological付があります。比較試乗してみてください!」とご提案が。

わたしは「ありがたいですが、ペルフォルマンテスパイダーを買える予算(4000)はさすがにありませんよ」と断りますが、「構いません。どうぞどうぞ。」と同じルートを乗せていただきます。

わたしはスパイダーという柄では無いので幌を閉じたまま比較試乗にいきます。このスパイダーはmagneto-rheologicalあり、センターロックホイール、スポーツバケットシートでした。(皮肉にもB車と同じ仕様)。

バケットに座り込むときやはり国鉄のベンチのようなシートで臀部を被弾します。ただショールームで座るのと違い5.10分と座り続けるとそこまで苦痛でない雰囲気になってきます。アイポイントはグッと下がり良い感じ。

下道を出だすと、いきなりmagneto-rheologicalの良さに私と担当営業ともども舌を巻きます。バケットシートの薄さを差し引いても利ありです。先日のウラカンEVOと比較してもややしなやかかもしれません。そのまま高速に上がりますが、やはりしなやかさは維持されています。そして、4WSの無い単なる4WDのペルフォルマンテのコーナリングはもの凄く自然で好印象。操舵感はウラカンEVOよりウラカンペルフォルマンテの方が良いです。

まあ、乗り心地はGT3RS並みに良いとは言えませんがウラカンEVOよりは良い!これならGT3RSのリアルスポーツな部分とスーパーカーのエキゾチックな部分の塩梅が丁度良さそうです。エンジン音が爆発音のようにゴツいのが玉にキズですが、まあ定期的に近所にお菓子を配るしかないですね。

試乗後、担当営業さんには「無理にmagneto-rheological非装着のクーペは勧められません。装着のクーペをお探しします。」と紳士な対応をいただきました。(わたしはスパイダーをプッシュされると思った、またmagneto-rheologicalを後付けはできない模様)

なんだかんだと長居をしてしまいすっかり夕方になります。娘からメールが来て「今日はわたしの誕生日パーティーなのにどこに走りに行ったの、はやく帰りなさい」とクレーム。遅くなると痛い仕打ちにあうので、わたしからは991.2GT3RSの査定を担当営業さんに依頼して、失礼することにしました。

帰路サービスエリアで山ほど土産を買いF612のV12エンジンを目一杯回して帰路を急ぎました。

ウラカンペルフォルマンテなかなか良さそうです。

次回はペルフォルマンテB車の話です。
読んで頂きありがとうございました。
Posted at 2021/04/29 17:01:10 | コメント(2) | トラックバック(0) | 991.2GT3RS | クルマ
2021年04月17日 イイね!

ポルシェ991.2GT3RSの話 その17 2020年「ザ・スーパーカー」

こんにちは。しんぼぽんこです。ポルシェ991.2GT3RS 2020年の話を続けます。

前回はふとしたことからマクラーレン720Sを試乗してヘトヘトになったところまででした。

そのあと何度かお電話や見積をいただき、中古を3000プラスでご案内できるとプッシュされます。720Sはたしかに魅力的でしたが、GT3RSと被る部分も多く、スーパーカーというよりリアルスポーツカーな印象。自分の気持ちに正直になると、もし仮に本当にこのまま1年でGT3RSを降りるなら次は「スーパーカー」が良い。

このままではお返事できないので、720Sの試乗中にも話題に出たフェラーリ488とランボルギーニウラカンを自分の目で確かめに行くことにします。

マクラーレンセールスにサルーンのような乗り心地といわれたフェラーリ488は後回しで、先ずランボルギーニウラカンにアポを取ります。

手を尽くし(Dに電話しただけですが笑)、ランボルギーニ ウラカンを見せていただくことになります。時期的にちょうどウラカンEVO AWDの試乗車が常駐、まもなくウラカンEVO RWDの展示車がやってくる、そんな時期でした。

991.2GT3RSは5000キロ近くに来ていましたので洗車して車庫に封印(笑)(PCで普通の方の2年分乗られましたねと言われたのが重し)

ほんとはGT3RSで行きたいところをF612でディーラーさんに行きます。ランボのセールスさんに今回の検討経緯を話すと「GT3RSを一年で5000キロ乗られるとは余程運転がお好きなんですね!そういうクルマ好き運転好きの方に是非ウラカンEVOも乗っていただきたいです!」と促されるまま早速ウラカンEVO LP640-4を見せていただきます。



背が低いです。
デザインは最高に良いですね。特にEVOになってアレンジされたリヤはカッコ良いです。ハニカムのグリルが本物の網(当然ですよね)



まさしくザ・スーパーカー。
このクルマのオーラに勝てるドライバーは果たしているのでしょうか。。

ランボセールスさんが、例の自爆スイッチを押してエンジンに火を入れます。





ズガズガズガズガ、ドドドドォーン!!!

超爆音!史上最大級に爆音!
これは近所に定期的にお菓子を配らないとダメなやつです。

緊張しながら試乗へ。リクエストをして最初は助手席、途中から運転席に変わることにします。以下、独断所見です。。。

ウラカンEVO、640馬力ですが車重が1630キロあり、GT3RSより約200キロ重いんです。パワーウエイトレシオはEVO2.55とGT3RSの2.75より優れているのですが街乗りは遅いですね。エンジンも下のトルクが薄いため、おのずと高回転を使うことになるのですが、室内外共にエンジン音が大きいのでどうしても遠慮がちになります。このあと高速試乗もしたのですが、巡航レベルですでに会話は厳しいです。(おそろしい)

走行モード ストラーダ、スポーツ、コルサのうち、ストラーダでも高速100キロで会話がやや聞きづらいです。一段上のスポーツだと会話はかなり厳しい。GT3RSもなかなか盛大ですが、それと同等かそれ以上かもしれません。エンジン音大好きのわたしでもこの点はマイナス評価となりました(難聴になる)。スポーツは、せっかくエンジンミッション制御がストラーダより俊敏になり好みだったのに惜しいです。

さらに上のコルサだとパドルシフトでの手動変速のみになり自動シフトなし。それが良いも悪いも、コルサの音量がそもそもうるさすぎて使えません。。。(アイドリング時点で唸っている)。

ウラカンEVOの走行モードもGT3RSのようにPDK制御をノーマルとスポーツ、スポーツエギゾーストをオフとオン、別々に切り替え出来ればなと思いました。。

次に乗り心地。こちらはGT3RSよりはっきり悪いです。しなやかさに欠けます。車重が200キロ近く重いせいもあるかもしれないですが。とにかくGT3RSの乗り心地が例外的に良いだけなのかもしれません(これからいけばマクラーレン720Sの脚は優秀)。ちなみに高速道路ではある程度安定してくれますがやはり跳ねることへの不安感がつきまといます。

操舵面に関しては、EVOから変更された4WSシステムで、グイグイ曲がる印象です。フロントが外に逃げそうな場面でもニュートラルむしろオーバーステア気味に鼻先が入ります。アクセルを離さなければ絶対?事故らないと思います笑。ただ、この制御が生理的に違和感あり、なんとなく「万能車」ランエボのAYCに似ている気がしました。ウラカンEVO=ランサーEVO笑笑(セールスにこの話をするとEVO RWDをすすめられた)

視界に関しては、後ろは見えません。後方視野はとても狭いです。前の視界に関してはアイポイントがやや高め。せっかく全高が低いのに着座位置が高いせいかポルシェよりドラポジが高く感じました。お尻が底についていない感じで、F612と同じくらいかと思います。ウラカンの室内、ダッシュボード先までが長いから余計にそう感じるのかもしれません。オプションのバケットシートにしたらいかほどか変わるかもしれません。とにかくドラポジはもう少し低くなれば最高なのになと強く思いました。

あと細かい話なのですが、GT3RSのようにメーター内にマップが出ないのです。山を走るときに視線移動が少なくなることから重宝していたのですが、、これは不便。(ウラカン前期型はメーター内にマップが出る)

だいたいこんなことを感じながら、試乗を終えました。ランボセールスさんは、「〇〇様はしっかりアクセルを踏めてるのですぐ乗りこなせますよ!」と助言してくれました。聞くと、くわばらくわばらでしっかりアクセルを踏み込めず結果かえって危ない挙動を誘発する試乗が多いらしいです。セールスさまも命懸けですね。

試乗後、GT3RSとの比較話は失礼になるかと思い最小限にとどめ、乗っていったF612のV12エンジンの話で最後は盛り上がり失礼させていただきました。

ウラカンEVO、991.2GT3RSを手放して買うにはやや役不足かなというのが率直な印象。しかししかしサイボーグ然としたポルシェより獣の血の匂いがするランボルギーニのほうが心拍数は上がるのもまた事実。。ドキドキ感は確実にウラカンEVOが勝る。。

991.2GT3RSは
レーシングカーベースのスポーツカー。

ウラカンEVOは、
スーパーカーベースのスポーツカー。

ウラカンEVO、自分がいまイメージするものにマクラーレン720Sよりは近いかもしれないな。。。

大爆音は定期的に近所にお菓子を配るとして笑、

問題は足回りがもう少し洗練されていれば、、、

そうだ!

991.2GT3RSと同じくニュルブルクリンクのラップタイムを意識したウラカンペルフォルマンテのほうがEVOより足回りは洗練されているかもしれない!

次回に続きます。読んでいただきありがとうございました。
Posted at 2021/04/17 16:29:59 | コメント(3) | トラックバック(0) | 991.2GT3RS | クルマ
2021年04月04日 イイね!

ポルシェ991.2GT3RSの話 その16 2020年「マクラーレン720Sとポルシェ991.2GT3RSの比較」

こんにちは。しんぼぽんこです。ポルシェ991.2GT3RS 2020年の話を続けます。

前回は991Rの存在に苦悩?する話まででした。今回の話もきっかけはYouTubeで米国人のあげた動画がきっかけです。(最近の動画の普及は凄いですね…静止画派のわたしはついていけません)

その動画、マクラーレン720Sがとてつもなく速く、ゼロヨンチャンピオンだという内容です。(もちろん改造車には勝てませんが)半信半疑で動画を観ると確かに速い。停止からの加速だろうが、走行中からの加速だろうが、関係なしに速い!

これはちょっと720S実物を見てみたいなと思い、以前570GTを拝見&試乗させてくれたディーラーの担当者に連絡します。試乗も含めて、ふたつ返事でオッケーを頂き約束の時間に訪問します。

ショールームに着くと担当セールスさんが、720Sの試乗車のホイールを磨きながら「お久しぶりです!」と挨拶をしてくれます。以前540Cおよび570Sを比較検討していたものの、結局991.2GT3RS購入になった話はしていたので「991.2GT3RSはどうですかー」と聞かれます。

わたしも「720Sはどんなんですかー」と返します。すると「720Sは素晴らしい乗り味ですよ。例えばフェラーリだと最新の488は高級サルーンの様な乗り心地になっちゃいましたからね。うちのは乗って納得ですよ。」と車好きのツボをついてきます。



掛け合いもそこそこに、720Sの試乗になります。約3500万もするスーパーカーをあまりにも惜しげなく案内なさるので戸惑いましたが、マクラーレンの良さは乗らないと分からない!がこの担当セールスの持論とのことで遠慮なく試乗に入ります。

ちなみにマクラーレン720Sのスペックは、
4543×1930×1196
1420kg (DIN)(→GT3RSより50キロ軽い)
3.9リッターV8ターボ
最大出力720ps7500rpm
最大トルク78.5kg5500rpm
※サーキットではリッター1くらいだそうです。

991.2GT3RSと、長さは同じ、幅は5センチ広い、高さは10センチ低い。馬力は、GT3RSよりGT2RSに近い数字ですね。。この試乗車は走行約3300キロでタイヤの溝はやや少なくなっています。(皆さん踏んでますね。。)

ディヘドラルドアを開けて室内にアプローチします。570系より横方向への展開幅が数センチ減り約45センチあれば開けれるとのこと。ミラーを含んだ車幅が212センチ、片側ドア展開で約240センチ。ドアが跳ね上がる高さは約200センチ。

まあいずれにしてもイオンとかに乗っていくクルマではありませんね。隣にクルマがいると怖くてディヘドラルドア開けられないですよ。。(BMW i8しかり)

ポルシェより低い着座位置の運転席に座り、やや合わせにくいパワーシートスイッチに悪戦苦闘しながら、ポジションを決めて、視認性を確認しますが720S素晴らしく良い視界です。(マクラーレン車はみな視認性が良い)

720S、エンジン始動直後は中々勇ましい音ですが、1分ほどでトーンが下がり段々落ち着いてきます。このエンジン音は外で聞いたらいわゆるスーパーカー系V8エンジンのサウンド。

しかし、なぜか室内で聞こえる回転音(サウンド)は違います。強いて言えば以前試乗したホンダシビックTYPE R(FK8)のエンジン音に似ています。湿った感じが消え完全に乾ききった音です。これはこれでレーシーで良いのですが音の厚みに欠けます。

ですので、屋外に響き渡る音そのままを車内で期待するとやや拍子抜けします。この点は室内外音色が同じの570GTの方が個人的には好みですね。

指定ルート(下道→高速→下道)で試乗を開始します。Dレンジで走る分には、スルスルとシフトアップしといくところや乗り心地のしなやかさは991.2GT3RSと全くといっていいくらい同じ。(やはり行くつくところはこの感触なのかと。)

そして高速道路に上がり、アクセルを踏み込みます。

グィぃぃーン!!

アクセルオンして3.9リッターターボが効いて行く様子は、意外にも以前試乗したシビックTYPE R FK8の2リッターターボエンジンと相似形です。(馬力は720馬力vs320馬力と倍以上違いますが)エンジンを回し続けるとぐんぐんトルクの厚みが増していき底無しにパワーがある様な錯覚を覚えて怖くなります。。(720馬力、実際底なしですね。まだまだ足回りにも余裕があるのに人の限界が先にくる)

しかもターボエンジンとは思えないくらい回転が軽い!全く摩擦がない印象です!(この点もNAの991.2GT3RSと互角。ターボエンジンでこの回転の軽さですから720Sすごいですね。)

ミッションと足回りの感触は高速道路に上がっても991.2GT3RS同様あくまで心地よくしなやかさMAX。室内の様子は、アイドリング、低中回転域ではGT3RSよりやや静かな程度ですが、高回転域はGT3RSよりかなりマシです(GT3RSがうるさ過ぎる)それ故に惜しいのは風切り音。ある一定の速度になるとドアミラー付近から大きくなります。

担当セールスのすすめで走行モードをトラックに換えます。ゴツンゴツンと相当に足回りが引き締まります。GT3RSスポーツサスオンと同等の硬さです。(サーキット用ですね)トラックモードは高速道路ではちょっとバンピー過ぎるので(セールスにバレない様に)すぐにスポーツに戻します笑。

そして、しなやかさを担保したまま、無理のない範囲で高速コーナーを駆けます。コーナー旋回時はリヤは軽く、こちらは981GT4と同じ感覚。(ミッドシップですからね)また、操舵感はニュートラルで癖がなくシビアなクルマだという感じは受けませんでした。(要は乗りやすい)

ある程度スピードが乗っていると、はっきりと車体の軽さを感じます。(991.2GT3RS 1470kgに対して、マクラーレン720S1420kgと50kg軽量)
そして、ある程度踏み込んでもフロントノーズが浮き上がる気配は全くありません。(セールスさんはフェラーリ488、ランボルギーニウラカンではこうはいきません!と熱弁)

ちなみにRRのGT3RSもどれだけ踏み続けてもフロントは全く浮きません、故に互角ですね。

ブレーキに関しては570GTより踏力が少なくて済みました。(570は結構強く踏まないとダメだった。改善されたのでしょう。)そして踏み具合に対する効き具合はポルシェ991.2GT3RSと同じでこちらも互角。(私のRSは鋳鉄、720Sはセラミック)

ただ、720Sのブレーキには難点があり、強く踏むとリヤウイングが上がりエアブレーキが発動して車体を安定させるんです。傍目には超かっこいいのですが、これが曲者で最大に跳ね上がるとバックミラー越しの後方視界が突然!半分になるんです。正直参りました。

このエアブレーキの作動量をバックミラー越しに確認しようとスポーツモードのままブレーキング→自動シフトダウンして加減速を繰り返しますが、もう加速力も減速力も「超強烈」でリヤウイングがウニュっと上がるたび気分が悪くなりました笑(セールスさんは慣れたもので平気でした)たぶん700馬力の991.2GT2RSもこんな感じなのでしょうね。

ポルシェ、マクラーレン、どちらが先かは分かりませんが、GT3RSのPDKスポーツと720Sのデュアルクラッチのスポーツモードの反応速度や自動減速の癖は全く同じ、そっくりです。720Sは、エンジン回転の鋭さはNAのGT3RSにはかなわないかわりに少しアクセルを開けるだけでブラックホールに吸い込まれるように加速する。。。同様の領域に持っていくにはGT3RSは9000回転目掛けて少し回さねばならない。。

991.2GT3RSがどしっとしたゲテモノマシンに対して、720Sは軽快なアスリートマシン。といったところでしょうか。

スリリングな高速試乗を終えて下道を流しながら、セールスさんに「720Sがびっくりするくらい991.2GT3RSに似ていたこと」を話します。セールスさんは「マクラーレンがポルシェを真似たんですかね、ハハハ。」と掛け合いながら、結構991.2GT3RSが気になる様子でした。(720Sの圧勝と思っておられたのかもしれない)



わたくし、この日は話題のスーパースポーツに乗せて頂いて疲れ果てて帰宅後爆睡。

そして、翌日。。

朝起きると首が痛い。
ムチウチの症状です。
すぐ気付きました。
720Sの強烈な加速Gと減速Gのせいだと。。。

2008年のR35GTRの高速試乗以来のことでした。

次回に続きます。
読んで頂きありがとうございました。
Posted at 2021/04/04 22:45:25 | コメント(2) | トラックバック(0) | 991.2GT3RS | クルマ

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