今日ご紹介する1台は、先日の宇部店の作業から、メルセデスベンツのAクラスです。
全車専用パネルのナビオーディオ付きのお車に、ベーシックパッケージの取り付けと、ベーシック防振の施工の、Wパッケージの作業を行いました。
近年のベンツはドアの上部に10センチスピーカーが付いているのが、AクラスやBクラス、そしてその派生車は全て16センチスピーカーです。
グリルは13センチに見えても中身はしっかり16センチあります。
全てプラスチックのインナーパネルの響きを抑えるために、防振メタルを使ったベーシック防振を行います。
ピラー根元にある純正ツイーターの位置は使わずに、スタンドを使ってピュアディオブランドのAT Xー25ツイーターを取り付けて、高音域の大幅な改善を行います。
純正位置を使わない理由は、向きが適切な方向に向いていないのと、ツイーターの強いマグネットが鉄の影響を受けて磁力線が曲がるのを防ぐためで、ツイーターの質感と取り付け条件を合わせて大幅な改善となります。
グローブボックス下にはMDF板を敷いて、更に銅箔でシールドをかけます。
輸入車の場合は燃料制御のユニットから磁気が出ている事があってシールドをかける事がありますが、今回はA200dのクリーンディゼル車だったので・・
更に輸入車のクリーンディゼル車専用チューンのピュアコンを取り付けました。
ピュアコンも年々細分化して来て、以前は数字の表記が2桁だったのがベーシック用でも3桁となり、2つの数字以外にもアルファベットの表記が沢山あって、中の仕様が細かく分かる様にしてあります。
SCという表記が輸入車のクリーンディーゼル車用に、磁気の飛び込みに対策をしたブラックボックスとなっています。
数字の表記の桁が多くなったのは測定の精度を上げて、より細かい数値の差で音のニュアンスを表現するためで、コンデンサの選別はもちろんの事、放熱クリップの数を増やして、ハンダ付け後の数値の動きを極限まで抑えています。
ちなみに何もしないと、ハンダ付け後にフィルムが熱の影響を受けて少し上がり、冷えて来ると今度は下がり出して、最終的にはハンダ付けする前よりもやや容量が下がるので、表記の桁数を上げて精度を表すと同時に、熱処理で最初の数値から動かさないという努力をしています。
全ての結線が終わって音が鳴る様になったら、純正オーディオのFMラジオとUSBメモリーを使って音調整を行います。
見た目の変化はダッシュの上にツイーターが乗っただけの変化ですが、細かい部分にかなり手間がかかっていて、そこまでしないと生音・生声に近いサウンドは表現出来ないので、その車の特性に合わせて細かく仕様を変えています。
Posted at 2021/05/22 07:51:44 |
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