ドラクエやり過ぎて第4戦 SUGOのレポート下書き中に第5戦 富士が終わってしまいました(笑)
とりあえずチャチャっと書き上げますね(^-^;
5月20日-21日に大分県のオートポリスで開催された第3戦 九州 300kmレースから約2ヵ月…………。
7月22日-23日に宮城県のスポーツランドSUGOで第4戦 SUGO GT300kmレースが開催されました。
毎度のことながら、春から秋にかけて全8戦で選手権シリーズを興行としている中、約2ヵ月もインターバルが開いてしまうと相当熱心なスーパーGTファンでもない限り熱が冷めてしまいます。
ましてここからはSUGO→富士→鈴鹿と続く真夏の3連戦……
約2ヵ月間絶食していきなり牛丼とカツ丼と肉うどんを食べるようなもんですww
ペコペコの胃袋にボリュームのある脂肪と糖をかき込んで腹をブッ壊さないように、まずは今年の前半戦をおさらいしましょう。
今シーズンの開幕戦の岡山 GT300kmレースは、NSX-GT勢のマシントラブルやGT-Rの仕上がりの遅れもあり、レクサス LC500勢がトップ6を独占する衝撃的なスタートでしたね。
そんな一方的な開幕戦を征したのは、No.37 KeePer TOM'S LC500。
平川亮/ニック・キャシディ組でした。
続いてゴールデンウィークに開催された第2戦の富士 GT500kmレースでもレクサス LC500の優位性は変わらず、RC F時代には成し得ることができなかった富士での勝利をまたまた表彰台独占という形で達成することができました。
第2戦を征したのはNo.38 ZENT CERUMO LC500。
立川祐路/石浦宏明組でしたね。
富士 GT500kmレースからわずか2週間ちょっとのインターバルで開催された第3戦 九州 300kmレースでは、ミッドシップハンデ軽減という屈辱的な救済措置を受けたNSX-GT勢が上位に進出してレースをかき回す中、レクサス LC500勢同士が互いに絡み合って相手を突き落とすカオスな展開となり、結局表彰台のテッペンだけLC500で2位と3位はNSX-GTという結果になりました。
そんな大荒れの第3戦を征したのはNo.36 au TOM'S LC500。
中嶋一貴/ジェームス・ロシター組でした。
開幕戦から第3戦までの前半戦は、優勝チームこそ違うもののレクサス LC500の強さばかりが目立つ結果になりました。
とはいえ、ここ最近のスーパーGTの歴史を振り返ると、前半戦で得たアドバンテージをそのままにシリーズチャンピオンまで逃げ切った例がありません。
昨年シリーズチャンピオンを獲得したレクサス チーム・サードのヘイキ・コバライネン/平手晃平組も、シーズン終盤のラスト2戦で37ポイントも荒稼ぎして一気にチャンピオンまで登り詰めました。
……ということは、この約2ヵ月のインターバルにどれだけマシンを進化させることが出来るかが、とても大事になってきます。
前半3レースを7位・4位・5位という微妙なスコアで終えた、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rがこの約2ヵ月のインターバルをどう過ごしたかを、松田次生選手のブログを通じて追いかけてみますと・・
⚫6月6日 鈴鹿テスト1日目 ドライ
→ テストのタイムは1位。
とてもポジティブなポイントが見つかったので今後に繋げていきたい。
⚫6月7日 鈴鹿テスト2日目 ドライのちウェット
→ウェットタイヤのテストをメインに行いましたが、予想より気温が低い状態でしたが良いデータを取る事ができました。
⚫6月17日 SUGOテスト1日目 ドライ
→午前中は赤旗もありテストメニューを全てこなせず、思っていたよりもグリップレベルが低くて苦労しました。
⚫6月18日 SUGOテスト2日目 ドライ
→コンディションも良かったのでいいタイムが記録できました。
戦える所まで来ていると思うので、しっかりと第4戦に向けて備えたいです。
⚫6月30日 鈴鹿テスト1日目 豪雨のちドライ
→ドライパッチが残るコンディションでデータが採れて良かったです。
ドライタイヤでは好タイムを記録することが出来ました。
⚫7月1日 鈴鹿テスト2日目 ドライ
→気温が昨日より高かったです。
色々と良かった部分や悪かった部分がハッキリしたので、これからデータをまとめて中盤戦に望みたいです。
・・トライ&エラーを繰り返し、とても充実した2ヵ月を送られてたみたいですね。
前半戦3レースを終えて、4台のGT-Rが1回も表彰台に上がっていない異様な幕開けとなった2017シーズン。
日産陣営は1シーズンで2基しか使えないルールにも関わらず、第4戦で早くも2基目のエンジンに載せ替えてスポーツランドSUGOで勝負に出ました!
それなのに・・・
No.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが予選ドベで、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rがブービーという悲惨な結果にwww
ウェイトハンデ6kgのNo.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rが、かろうじて予選6位につけたものの、GT-R勢の予選結果はとてもショボい内容になりました。
恐るべし!マモノのチカラ( :゚皿゚)
今年のマモノさんも安定した活躍を見せてくれそうです(笑)
そんなSUGOのマモノがGT500クラスの決勝ポールポジションのグリッドに呼び込んだのは、No.8 ARTA NSX-GT!
開幕戦 岡山に続き今季2回目のポールポジション!
ただし、岡山の決勝レースではマシントラブルで0周リタイアとか、オートポリスではスタート直後にGT300と正面衝突など、日本全国のマモノに好かれてしまい獲得ポイントはまだ6ポイント。
SUGOのマモノに招かれたポールポジションから、悪運を振り切って優勝することが出来るかどうか……
路面は濡れているけど徐々に乾きつつある雨時々曇りの梅雨空の下、安全パイはレインタイヤでスタートですが、
一発逆転を狙って溝の無いスリックタイヤを選んだNo.19 WedsSport ADVAN LC500、No.12 カルソニック IMPUL GT-R、No.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R、No.38 ZENT CERUMO LC500の4台のバクチが当たるかどうか・・
レーススタート!
晴れ用のスリックタイヤでギャンブルに出た4台のマシンは、前に進まない・曲がらない・止まらないのタコ踊り状態になり、GT300のマシンにもあっさり抜かれてしまいます。
ポールポジションのマシンと同じレインタイヤを選択すれば、こんな失敗をしなくて済んだのですが、この4台は後ほどスリックからレインにタイヤ交換するためピットインします。
余計なピットインで脱落した4台を尻目に、予選ドベとブービーだったNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-RとNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rは、ミシュランウェザーとなったコンディションを味方につけ順位を一気に7位と8位にジャンプアップ!
その頃トップグループはマモノの粋な計らいで、ホンダファンが思わず涙するような光景が広がってました。
No.100 RAYBRIG NSX-GTを先頭にNo.16 MOTUL・No.8 ARTA・No.17 KEIHIN・No.64 EPSON……と、トップ5をNSX-GTが独占!
NSX CONCEPT-GT時代を経て2014年から丸3年でまだ2勝しかしていないのに、まるでHonda Racing THANKS DAY 2017を観ているかのようなショータイム!
……しかし👿
マモノさんはホンダファンを喜ばすだけ喜ばせといて、後からNSX-GT勢を片っぱしから食べ尽くしてました(笑)
恐るべーし!SUGOのマモノ( :゚皿゚)
SUGOのマモノの実力はこんなもんじゃありません👿
6周目にはNo.35 ARTO 86 MC 101が単独クラッシュでコース上に破片を撒き散らしたため、セーフティーカーが導入されます。
これのどこが86って言うんだいwww
それまで築き上げてた後続とのギャップはセーフティーカー走行でチャラになり、レースは仕切り直しです。
Tipoオーバーヒートミーティングでは、とても滑らかなマイクパフォーマンスを見せてくれたNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTの久保凜太郎選手も、滑る路面に足をすくわれ芝刈機になってしまいました。
年々ハイスピード化していく日本一のハコレース、スーパーGT。
特に今年のGT500クラスは、ダウンフォースが削られたせいで綱渡りのコーナーリングを強いられている中、GT300クラスが年々スピードアップしているので、追い抜く時のリスクが増しています。
さらに1周の距離が短いスポーツランドSUGOではGT300クラスと絡む回数が増えますし、コース幅も狭いためGT500がGT300を交わす時はいつも接触スレスレww
しかも路面は雨が止んできているとは言っても乾いたラインはマシン1台分。
そんなタイトロープを渡るようなレースを繰り広げている中、ピット作業でライバルより先にスリックタイヤに替えて勝負に出たNo.24 フォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rが最終コーナーで曲がりきれずにコースアウト!
二次災害の恐れもあるため、ここで2回目のセーフティーカー導入となりました。
2位と10秒ほどの差をつけて独走していたNo.100 RAYBRIG NSX-GTもその貯金がチャラになり、全車接近したまま再び隊列を形成します。
・・ピットイン可能な周回数を越え、そろそろタイヤ交換もしたいところですが、徐々に乾くコンディションに対し今選ぶタイヤはスリック一本!
しかしいち早くスリックに履き替えたフォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rは濡れた路面に足をとられクラッシュ・・
もう少し様子を見るべきか、それとも早めにスリックに替えてアンダーカットを狙うか……
いろんな思惑が交差する中、レースは47周目に再スタート!
勝負権が残っているマシンの中では、No.6 WAKO'S 4CR LC500とNo.8 ARTA NSX-GT、そしてNo.37 KeePer TOM'S LC500がピットイン義務を消化しスリックタイヤでコースに復帰します。
冷えきったスリックタイヤでコースに戻ったNo.6 WAKO'SとNo.8 ARTA、No.37 KeePerは、スケートリンクのような路面で慎重にタイヤを温めることに集中するため、まだピットに入っていないトップのNo.100 RAYBRIG NSX-GTにあっさり交わされ周回遅れに……
しかし、条件は同じ!
トップがこの後ピットインしてスリックタイヤで苦労している時に、熱が入ったスリックタイヤで抜き返せばいいこと。
しかしその次の周の48周目にはGT300クラス同士でケンカがあり、No.55 ARTA BMW M6 GT3が1コーナーでコースアウトし脱出不能!
同じ頃、最終コーナーではNo.48 植毛 GT-Rが単独クラッシュ!
これで本日3回目のセーフティーカー導入となりました。
SUGOのマモノさん、今年も大暴れwwwwww👿
ここでNSXのセーフティーカーを捉えた映像にビックリの事実が・・!
NSXの真後ろには、No.6 WAKO'SとNo.8 ARTAやNo.37 KeePerの次の周の48周目にピットインしたNo.1 DENSO KOBELCO SARD LC500とNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rが映し出されていたんです!
セーフティーカーが入るタイミングがあと1分遅かったら、レインタイヤのままレースを引っ張ってるNo.100 RAYBRIGや、スリックタイヤに熱が入ってきたNo.6 WAKO'SとNo.8 ARTAやNo.37 KeePerに追い抜かれているはず。
まるでセーフティーカーが入ることを予測したかのような見切りピットインを魅せたNo.1 DENSOとNo.46 S Road!
メインストレート上で停止して現時点でトップのNo.100 RAYBRIG NSX-GTの帰りを待つセーフティーカーに道を譲られ、1周先のNo.100 RAYBRIGの後ろを目指してガラガラのサーキットを周回するNo.1 DENSOとNo.46 S Road!
まるで鉄道模型のジオラマの中をグルグル走る電車の模型を手でせき止めるようなイタズラをカマしたSUGOのマモノさん👿
すでにピット作業を済ませていたNo.6 WAKO'SとNo.8 ARTAやNo.37 KeePerは、トップ走行中のNo.100 RAYBRIGに追い抜かれて周回遅れにされていた為、先ほどのNo.1 DENSOやNo.46 S Roadのようにセーフティーカーに道を譲ってもらえません。
トップに周回遅れにされていたから当然と言えば当然ですが、マモノのイタズラはとてもエゲツない仕業です👿
マモノのイタズラのとばっちりはGT300でも喰らっていました。
44周目にピットインしたNo.11 GAINER TANAX AMG GT3とNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG、No.25 VivaC 86 MC。
ピットインもピットアウトもほぼ同じタイミングでしたが、ピットアウト直後に
No.11 GAINER TANAX AMG GT3がほんの僅か前に抜け出したおかげで、3回目のセーフティーカーが導入されても、まだピットに入ってない連中の中でトップを走っていたNo.65 LEON CVSTOS AMGに周回遅れにされずに済みました。
一方、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMGはNo.65 LEON CVSTOS AMGに周回遅れにされた直後にセーフティーカーとなったので、ピットアウトまで目の前を走っていたNo.11 GAINER TANAX AMG GT3に丸々一周近く先まで逃げられてしまいました。
そしてGT500の順位はこうなります。
・・・当日、足元の悪い中スポーツランドSUGOに集まってくれた26200人のGTファンのうち、一体何人の方がこの状況を理解していたでしょうか?
決勝レースを生中継していたJスポーツの居酒屋放送席の3人は言ってることがバグってましたし、レースをしている本人達も理解していなかったみたいですね(^-^;
「SUGOはマモノが出る!」なんて言葉でここ数年スーパーGT関係者もファンも楽しませてもらいましたが、ワタシ個人の意見としては、晴れたコンディションでセーフティーカーの導入もないSUGOのレースが観たいです。
せめてスポーツランドSUGO戦の日程は梅雨時期を避けて組んで欲しいですね。
レースの方はNo.1 DENSO KOBELCO SARD LC500とNo.46 S Road CRAFTSPORTS GT-Rの一騎討ちとなりました。
逃げる平手晃平選手と追う本山哲選手!
ファイナルラップの1コーナーで、No.46 S Roadの本山選手がNo.1 DENSOの平手選手のインに飛び込み勝負を仕掛けます!
もうJスポーツの居酒屋放送席はア゛ーッ!!ア゛ーッ!!の嵐wwwwww
No.1 DENSO 平手選手もギリギリの攻防でインを閉め、No.46 S Road 本山選手をブロックします!
なんとか本山選手の攻撃をかわした平手選手。
もうあとコース半周でNo.1 DENSO KOBELCO SARD LC500の優勝が決まります。
その時・・!
残り半周の時点でコース上には再び雨が!!
急な雨でスリップしてしまい、SPコーナー1つ目で2台仲良くコースアウト!
本山選手としてはマモノがくれたラストチャンス!
大逆転勝利を目指して平手選手のインに飛び込みます!!
ノーコン状態になった平手選手はSPコーナー2つ目でスピンモードに突入!
本山選手はそのまま平手選手のスピンを見送っていれば大逆転勝利となっていましたが、勢い余って平手選手のLC500を押して単独スピンのピンチから助けてしまいました!
昨年のチャンピオンコンビ、No.1 DENSO KOBELCO SARD LC500
ヘイキ・コバライネン/平手晃平組が今シーズン初優勝!
レクサス同士で接触するアクシデントが2戦続き、今シーズンのタイトル争いから取り残されそうなピンチでしたが、崖っぷちで優勝をゲットできました。
単独スピンの危機を救ってくれた本山選手に感謝する平手選手。
15年くらい前の本山選手だったら誰とも絡まずにピット奥に下がっていたでしょうね(笑)
おっと。
チャチャっと済ませるつもりがすっかり長文になってしまいました(^∀^;)
先日の富士ラウンドもすごいハイレベルな勝負でしたね~
なんとか鈴鹿1000kmまでにはレポート仕上げれるようにがんばりますね(^.^)