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2018年05月24日 イイね!

大きなマークX

大きなマークX21世紀の新しいクラウンとして生まれ、ゼロクラウンの名で大ヒットしたGRS18#型の次期型としてデビューしたGRS20#型クラウン。

基本的にはゼロクラウンのキープコンセプトですが、日本に展開してきたレクサスブランドに3歩下がってついていくような立場を守りつつ、先代に足りなかった部分をブラッシュアップしたトヨタ自動車の自信作でした。



しかし、2008年2月に販売開始したGRS20#型クラウンの船出は、超大型で猛烈な台風の中に飛び込むような大荒れの航行になることに……。


いきなり襲いかかったのは、歴史的なガソリン価格の高騰です。

ハイオク満タンと叫ぶだけで、諭吉が勢いよく羽ばたいていったあの頃の思い出は、皆さんの中でも記憶に新しいことでしょう。


2008年の8月に記録した東京都のガソリンの小売価格、1リッターあたり182円という記録は未だに破られていません。



そしてこの年の秋に、世界規模の金融危機(リーマン・ショック)が訪れます。


モデルチェンジ前から実車も見ずに注文かけるような古くからのクラウンファンでさえ、この不景気の波に飲み込まれそうになってたこの頃、アソーソーリが政権を握る内閣も国民から支持を得られず、定額給付金や高速道路の大幅割引といったバラマキ経済政策ばかり展開し、日本全体にお先真っ暗なムードが広がっていました。


そんな厳しい世の中に送り出されたGRS20#型クラウンに対し、トヨタ自動車も販売のテコ入れを図るため、不景気真っ只中な日本の市場に合わせたマイナーチェンジを施し、2010年2月から後期型をリリースしました。


そのトヨタ自動車の景気対策モデルというのが、私の親父が買ったグレードの2.5ロイヤルサルーン“スペシャルナビパッケージ”になります。



見た目ではロイヤルサルーンのエンブレムが付いていて、アルミホイールも採用されてますからひとつも安っぽく見えませんし、車内にはマルチビジョンが備わっています。

しかもマルチの付いたクラウンの中では、歴代のクラウンを振り返っても最も安い395万円でした。

さらにアソーソーリが打ち出したエコカー補助金制度を私の親父はうまく利用し、当時所有していた平成6年式のクラウンをスクラップにして25万円の補助金をゲットしていました。


かつては「いつかはクラウン」のキャッチコピーで庶民達の憧れの的だったクラウンですが、このドン底の不景気の頃はクラウンの方から庶民に近づいてくる異例の事態になっていました。

同じ頃にエコカー補助金で大きく販売台数を伸ばしたセダンボディのハイブリッドカー・トヨタSAIは、カーナビが標準装備になるGグレードの価格が380万円だったことを考えると、いかにクラウンが庶民の元に舞い降りてきたかよく分かります。





運転席のドアを開けるとまず目に飛び込んでくるのは、ウレタンのステアリングと塩ビのシフトノブ。



座席に座ってからドライビングポジションを作ろうとしても、ステアリングのチルト&テレスコ調整は全て手動です。

逆に電動のカラクリが採用されている箇所は、運転席のランバーサポートと運転席ドアのトランクオープナー、そしてトランクフードのイージークローザーくらいです。


トヨタ自動車のクラウンのロイヤルサルーンが、軽自動車並みの室内装備と操作性で運転手を迎えるこのギャップ。

ランサーエボリューションのRSやインプレッサWRX STi スペックCのような、競技専用モデルに通じる潔ささえ感じますね(笑)


ただ、こうした惨めさを感じる装備はこれくらいで、エンジン・ブレーキ・ステアリングなどを統合制御するVDIMや合計10個のSRSエアバッグは、上級グレードと同じく標準装備されてます。


先ほどはこの2.5ロイヤルサルーン“スペシャルパッケージ”のことを、トヨタ自動車の景気対策モデルなんて表現しましたが、今振り返ると結構バーゲンプライスなお買い得モデルとも言えますね。



中古車検索サイトで、このクラウンと同じくらいの年式の物件を探してみると、新車のタントのターボ無しとほぼ同じ予算で十分程度のいいタマがゾロゾロ出てきます。

新型クラウンの発売も来月に迫ってきましたし、これから下取りでたくさんのクラウンが市場に流れてくることでしょう。


クラウンらしい豪華な装備はひとつもない地味なモデルではありますが、ベスモの筑波5LAPSバトルでは、3.5リッターのアスリートがRX-8やレガシィB4を抑えて勝利するくらいのシャーシを持つGRS20#型クラウン 2.5ロイヤルサルーン“スペシャルパッケージ”。



このクルマレビューを機会に、少しでも興味を持っていただけたら幸いです(^^)
Posted at 2018/05/24 13:38:26 | コメント(3) | 新車情報 | クルマレビュー

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「@grayghost.f23 さん。桁間違えて1400万とかだったら冗談で済みますが、この微妙なプライスの間違いは、先日の某回転寿司のオトリ広告じゃないけどゴメンじゃ済まないかも(^o^;」
何シテル?   07/02 15:48
ガンダムと国内モータースポーツをこよなく愛するクルマウマシカです☆ よろしくお願いします。 Instagramもやってます。 「forestshadow572...

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