3月4日は旅の14日目、沖縄の旅が終わり本土へ向けて出発する日です。
那覇港を出港し、与論島〜沖永良部島〜徳之島〜奄美大島〜鹿児島新港まで25時間のフェリー乗船の記録です。
早朝7時に那覇港を出て、奄美大島から鹿児島新港までの間に日付が変わるまでになります。
もう二度と利用し無いであろう船旅なので詳細に記録して、寝たきり老人になった時の楽しみにしておこうと思います。
もしこれから沖縄へ愛車で旅行する方への参考になれば幸いです。
3月4日朝5時のcw号です。
今日は雲が少なく、お天気が良さそうだ。
遅いんだよな〜天候の回復が。
翌日の便はキャンセルしてしまっているし、もう目ぼしい観光地は訪れているので諦めましょう。
この1日分の余剰を今後の行程に有効に活用しましょ!
恐れていた寝坊はせずに午前5時半に鹿児島港フェリーターミナルに到着。
手続き窓口は午前6時からなので、それまで周辺を見て回りました。
係の人に指示された待機場所に駐車しています。
前日夜に入港したフェリーが出港準備中です。
一応ビル内に入ってみたけれど、まだ無人でひっそりとしていました。
まさか乗船するクルマはcw号だけ?
ターミナル前の風景も記録しておこう。
目の前の国道390号はまだ交通量無しです。
「これで見納めか」と思うと寂しい気持ちになりますね。
埠頭の方にも行ってみよう。
今回乗船する『クイーンコーラルクロス』は鹿児島新港から奄美大島に渡る時にお世話になった船です。
この頃になると陸上自衛隊の車両がやって来ました。
毎回の乗船の度に自衛隊さんと一緒ですね。
ご苦労様です。
静まり返ったビル内で窓口が開くのを待ちましょう。
数人の乗客が現れて来ています。
乗船手続きが終わりました。
車両4m未満¥70,800に燃料調整費¥8,400と1等客室差額¥14,880で合計¥94,080の運賃となります。
運賃まとめ。
鹿児島新港〜奄美大島名瀬港 4m未満2等寝台 ¥51,570
奄美大島名瀬港〜沖縄本部港 4m未満1等個室 ¥44,990
那覇港〜鹿児島新港 4m未満1等個室 ¥94,080
合計で¥190,640となりました。
この金額なので「また来よう」と言う気には中々なれませんね!
フロントガラスに行き先表示を貼って乗船を待ちます。
最初に乗り込んで最終で下船するので、車両デッキの一番奥になるでしょう。
自衛隊車両の次に乗船となりました。
他には一般車両は5台だったかな。
車両デッキを上階まで上がったら延々とバックして駐車です。
車止めとスリングでガッチリ固定されます。
リヤはフロントと対角のリーフのシャックルを使って固定しています。
ん? 前の2回はこんな固定していなかったような?
って事はこの航海は揺れる予測なのでしょうか?
客室ロビーで乗船券と個室の鍵を交換して受け取り、特等/1等専用通路で部屋へ向かいます。
今回は1等1名個室のルームナンバー112にお世話になります。
前回の『クイーンコーラルプラス』の個室とどう違うのか楽しみです。
『クイーンコーラルクロス』の個室風景です。
こちらは船体に対して横向きのベッドです。
1名用個室はこの船で6室しかないので予約は争奪戦になります。
この船の方が新しいので室内の雰囲気もよりオシャレな気がします。
客室窓から先ほど待機していた場所が見えています。
午前6時過ぎてもまだ日が登っていません。
今回の個室にはトイレがあります。
いちいち廊下に出る手間が省けますね。
向かい側には洗面台も有ります。
消毒用器材はコロナ以降の設置かな。
テーブル上には二段式工具箱の様なお茶セットが有りました。
コーヒーと緑茶が一杯分ずつ。 ケチ! (笑)
テーブル下には冷蔵庫。
これは前回と同じ物だな。
持参した朝食を入れておきましょう。
午前7時の出港が近づいて来たので後部甲板に出てみます。
『御物城跡』(おものぐすく)が見えています。
昔の港の砦でしょうか。
対岸に海上保安庁の巡視船が停泊しています。
その左奥は米軍の軍港です。
那覇空港も望めます。
奥の白いホテル下が4泊お世話になった『カニ公園』です。
定刻通りの午前7時に那覇港を出港しました。
7日間滞在した沖縄とお別れです。
「お世話になりました、ありがとう〜」
景色をしっかりと目に焼き付けました。
26日に上陸した本部港には2時間後の午前9時に入港予定です。
レストランの営業時間は細かく区切られています。
出港時の営業は無いので朝食の利用は出来ません。
営業時間は短いのでタイミングは外せませんね。
持参した朝食を個室でいただきます。
船窓から海を眺めながらだと一段と美味しく感じました。
入港のアナウンスが流れたのでデッキに出ています。
『本部港』と『瀬底大橋』が見えています。
「あの橋渡ったな」
着岸寸前です。
ここでは5〜6台の車両が乗船する様です。
スラスターが巻き上げる水流が綺麗ですね。
停泊時間は30分位。 コンテナ等の荷役が少ないからかな。
ここを出港するといよいよ沖縄県とはお別れです。
次の『与論港』までは2時間ちょっとで入港です。
その頃にレストランで昼食だな。
コーヒーを飲みながら領収書の整理をしています。
結構使ったな・・・。
『与論島』に近づきました。
真っ白な砂浜が見えます。
もうここからは鹿児島県! 欲張り過ぎだろ鹿児島。(笑)
日差しも良かったのでここの海が一番綺麗だった気がします。
着岸寸前の横移動中です。
この港の乗船手続きはコンテナです。
『マリックスライン』と『マルエーフェリー』の二社が交互に運行しています。
入港中にレストランにて昼食としました。
『鶏飯』¥700は既に盛り付け済みで提供されます。
奄美大島の『ひさ倉』とは比べたら可哀想ですが、これはこれで中々美味しかったです。
しかしちょっと物足りないので自販機で買ったカップラーメンを個室で食べました。
食後丁度に出港しています。
海と砂浜がとても綺麗な島だったけれど、クルマで下船して周る程の大きさが無いんだよナ〜。
次の沖永良部島の『和泊港』には午後2時10分の入港です。
また2時間の航行だ。
しかしモニター見ると12分の遅れと表示されていました。
風向きのせい? 全然揺れ無いのでシケでも無いし。
停泊時間の予定オーバーかな?
スマホのアプリ『マリントラフィック』で確認するとこの辺りで『フェリー波之上』と交差しそうだったのでデッキに出てみます。
あら〜、タッチの差ですれ違い直後でした。
『沖永良部島』に接岸します。
180度の方向転換する様です。
この港では係留ロープのパイロット線をブンブン振り回して投げていました。
確か与論では鉄砲で打っていたので港によって違うのですね。
それから数人の人力でロープを手繰り寄せていました。
それも与論ではホークリフト使っていたな。
ここには立派なターミナルビルがあり、かなりの数の下船客が見られました。
そして黒毛の牛さんが乗ったコンテナが沢山積み込まれました。
貴重?な島の収入源なのでしょう。
『和泊港』を出港しました。
この島もクルマで周るには・・・の大きさです。
次の種子島『亀徳港』には午後4時35分の入港予定です。
また2時間の航海です。
入港30分前でももう種子島が見えています。
今までの島よりはかなり大きい島ですね。
この『亀徳港』では車両用スロープの着地点に鉄板を敷く様です。
これも各港で違いがあって面白い。
ここは地面が弱いのかな?
島が大きいから? 人口が多いから?
大勢の上下船客がいます。
出港すると間も無くレストランの夕食営業が始まります。
午後5時半では僕には早すぎる夕食だけど、これはどうしようもない。
この時は『ハヤシライス』¥600にしています。
足りなさそう・・・。
次の奄美大島『名瀬港』には午後8時30分に入港予定です。
今回は3時間の航海になるので少しゆっくり過ごします。
これまで入港の度にデッキに出たり、その間に食事をしたりと慌ただしかったので。
定刻通りに『名瀬港』に到着です。
そして又もや雨の奄美大島です。
接岸用?のライトに照らされた海面がとても綺麗でした。
雨が横殴りに降る中の接岸です。
ほんと、僕の中では“雨の奄美大島”のイメージしか有りません!
流石にここは利用客が多いからでしょう、乗客はボーディングブリッジでの上下船です。
荷役作業が多いので停泊時間も長めの1時間からの出港でした。
いよいよ最後の港『鹿児島新港』には翌日の朝8時20分の入港予定です。
これから約12時間の夜間航海となります。
上下便共に長い航路を夜間に当てたスケジュールなのですね。
夜中に荷役作業は辛いでしょうから。
やっぱり夕食が足りなかった。
僕にとっては本来の時間に夜食となりました。
お昼に使用した自販機横の給湯器のお湯はぬるかったので今度は個室の電気ポットを使用します。
就寝前にシャワーを浴びましょう。
特等/1等専用シャワーですが、2等の時と同じ様です。
シャワー室内はまったく変わりがないですね。
と言うか、2等が豪華なんだと言う事?
でもアメニティーは準備されていました。
後で聞いたら『ロクシタン』って結構高級なんですってネ。
使っても僕には違いはわからなかったけど。
髪の毛薄いから? (笑)
では部屋に戻って寝ますかね。
○ 走行距離 7Km 総走行距離 3012Km
○ 入浴 クイーンコーラルクロス シャワー
※ この日の約17時間の船旅の記録でした。
翌日からの本土の旅はまだ予定が確定していません。
下船までにしっかりとルート探索しておきましょう。
【^_^】