★日本国内の2016年度輸入車登録ランキングが公開に。ロールスロイスは驚愕の前年比150％へ成長

日本自動車輸入組合が2016年度（2016年4月～2017年3月）の輸入車登録実績（ランキング）を発表。
これを見る特殊な例を除き、おおよそ「前年とあまり変わらない」売上を記録しているんだなあ、というのが第一印象（もちろん各メーカーとも前年割れしないように販売するので、前年に近くなるのは当然かも）。



ここで気になったところをちょっとチェック。
メルセデス・ベンツ、BMWが多いのは日本の特徴ですが、北米や欧州に比べて「アウディが少ない」のも日本市場の特徴。
たとえば北米だとメルセデス・ベンツ37万台、メルセデス・ベンツ31万台、アウディ21万台くらいの年間販売。
つまりアウディは「BMWの68％くらい」の販売ですが、日本だとアウディは「56％」とちょっと少なめ。

ほか、ジープは既報の通り133.9％と伸びが大きく、しかしFCA（フィアット、クライスラー、アルファロメオ、マセラティ）はちょっと弱く、アバルトのインパクトをしても存在感を示せない状態。
シボレー、キャデラックとアメ車勢はやはり弱いようですが、ダッジはなぜか131.6％と伸びていますね。

フェラーリは安定の106.5％、ランボルギーニは119.5％の成長で、ランボルギーニはこれからウラカンRWDスパイダーやペルフォルマンテ、アヴェンタドールSがさらに上乗せされるため、来年度は大きく伸びるかもしれません（まだウルスは来年にはカウントされないと思う。2018年にはウルスが入ると思われるのでついにフェラーリを逆転か）。

驚くべきはマクラーレンの196.9％で、台数だと191台と少なめ（フェラーリ726台、ランボルギーニ453台）ですが大きく伸びており、今後も伸びしろの大きなブランドですね。
なおスマートも198％と前年比で2倍程度の伸び。
アストンマーティンもDB11の数字はほぼ乗っていないと思われるものの127.7％と販売伸長。
恐ろしいのはロールスロイスの150％で、これはディーラー増加によるものと思われますが、日本の底力を見た気がします。

メルセデス・ベンツ　67,495　前年比105.5％
BMW　50,828台　前年比107.8％
フォルクスワーゲン　47,726台　前年比94.8％
アウディ　28,718台　前年比103.5％
ミニ　24,917台　前年比115.1％
ボルボ　15,537台　前年比109.0％
ジープ　9,745台　前年比133.9％
プジョー　7,525台　前年比117.7％
ポルシェ　7,322台　前年比107.6％
フィアット　6,745台　前年比99.6％
ルノー　6,117台　前年比123.5％
スマート　4,555台　前年比198.0％
ランドローバー　3,199台　前年比98.6％
ジャガー　3,197台　前年比182.3％
シトロエン　2,222台　前年比112.2％
アバルト　2,178台　前年比144.1％
アルファロメオ　1,632台　前年比76.0％
フォード　1,563台　前年比34.9％
マセラティ　1,429台　前年比100.3％
DS　1,124台　前年比115.4％
フェラーリ　726台　前年比106.5％
シボレー　593台　前年比83.9％
キャデラック　585台　前年比73％
ランボルギーニ　453台　前年比119.5％
ベントレー　371台　前年比115.4％
ダッジ　371台　前年比131.6％
アルピナ　298台　前年比91.4％
クライスラー　240台　前年比60.3％
ロールスロイス　240台　前年比150.0％
アストンマーティン　226台　前年比127.7％
マクラーレン　191台　前年比196.9％
ロータス　185台　前年比74.3％
ヒュンダイ　180台　前年比168.2％
ブガッティ　5台　前年比83.3％
※トヨタ、ホンダなど国内メーカーの海外生産分、ハマーなど廃止ブランド、正規輸入の無いブランドは除外