去年から育てているカカオがつぼみをつけてくれました!
もともと実家にいたころにも育てていたことがあったのですが、その時は冬場の水やりの失敗から枯らしてしまっていました。今回の株はそのリベンジです。とは言え観葉植物としての利用がメインで、結実はもし出来たらラッキー程度に思っていましたので本当に驚いています。
室内栽培とは言え、厳寒期には降霜もある地域でのカカオの発蕾は貴重な事例であると思われますので、みんカラという場ではありますが、我が国のガーデニングの発展のため(と私の備忘録のため)にもここに記録しておこうと思います。
我が家のカカオ
テオブロマ・カカオ
トリニタリオ種の赤い実がなるタイプ
2020年4月に実生3年生を購入
観葉植物用培養土を入れた7号鉢にて管理
2021年3月19日夜に発蕾に気付く。
発雷した部分の幹回りは約5cm。
いまは1カ所だけだが、発蕾の兆候が他2カ所にもみられる。
カカオは発芽からそのまま育てていると、葉芽がなかなか分岐せずに上へ上へと伸びていき、樹高がどんどん高くなってしまう。この個体は購入時にすでに頂部の葉芽を剪定してあり、そこから幹が2つに分岐していた。
結果的に樹高を抑えた形で葉の数を増やすことに成功しており、葉芽の剪定は鉢植えで結実を目指す場合のキーポイントになると思われる。
以下、育成環境の記録
4月~10月の育成環境
場所
基本は室内の窓際。
会社が休みの日は直射日光をあまり当てないようにしながらベランダへ。
曇り予報の日は1日中ベランダへ。
風には非常に弱いので、すこしでも風があるときは外に出さない。
室温
最低:春秋の18℃
最高:盛夏の33℃
湿度
最低:春秋の40%
最高:盛夏の80%(当初75%としていましたが訂正します)
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりと。
受け皿にたまった水は捨てる。
施肥
2か月に1回、プロミック(化成肥料)を2粒。
プロミックのNPK配合比率は10:8:8
その他
数日不在にする際は、カーテンを閉め切った室内にて光合成・蒸散を最小限に抑える。
11月~3月の育成環境
場所
暖房の下の窓際。
朝の出勤前にカーテンを開け採光。
帰宅後に保温のためカーテンを閉める。
室温
最低15℃:早朝起床時と夕方帰宅時
最高23℃:暖房が効率よく稼働している時
湿度
最低20%:暖房が効率よく稼働している時
最高50%:暖かめの日に加湿器を稼働させている時
水やり
土の表面が乾き、さらにその後に葉っぱが萎れてきたら。
受け皿に水がすこし出てくる程度の量。
感覚的にはだいだい3日に1回くらい。
以前の育成時には冬場に根腐れを起こして全滅させてしまったので、今回は少な過ぎに感じるほどまで水やりを控えた。
施肥
全く行わない。
その他
4月~10月と同様に、数日不在にする際はカーテンを閉め切った室内にて光合成・蒸散を最小限に抑える。
カカオの花はかなり結果率の低い虫媒花で、蚊やアリなど小さな虫のいない環境では人工授粉が必要との見解が多くありますが、沖縄の室内栽培で自然に自家受粉したという情報もありますので結実に向け頑張っていこうと思います。
ただしまだ実生4年目でありますので、樹勢の充実をまず第一に考えます。4月以降の葉の展開次第では、仮に受粉に成功していても摘果する可能性は十分にあります。
追記
その後の様子は
こちらのブログに載せました。
22/7/3追記
カカオの人工授粉について書きました。
カカオの人工授粉と花の構造
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Posted at
2021/03/21 00:38:15