AUTOCAR JAPAN
【転載開始】
【恐るべきアルファード中国の人気】
5年落ちでやっと正規の新車価格?
人気の理由「日本製」
2020.02.29
■アルファード人気のすごさを裏付ける
「保値率」。
中国におけるアルファードは、そもそも
新車価格からして高い。
メーカーが公式に発表している参考価格は
77.2~85.6万元だが、これを日本円にする
と、1235万~1369.6万円。
この価格には関税(15%)他も含まれて
いるので、
日本の車両本体価格352~761万円に比較
すると2~3倍という価格になる。
しかしこの価格もあくまで参考価格なの
で、ディーラーが最終的に販売する小売価格
とは異なる。
中国ではその地域における車両の人気度に
応じてディーラーがこれよりも高い値段で
販売したり、値引きししたりすることが
できる。
アルファードのような超人気車種は、
新車時に公式価格で販売されることはまず
ないと言っていいだろう。
さらに驚くのは「保値率」の異常な高さで
ある。
保値率という中国語は、漢字の意味通り
「価値を保っている率」を意味している。
日本語では「残存価格」と同様の意味に
なる。
新車価格に比較して、どれくらいの価値が
残っているのか?
を意味するため、保値率が高いほど、
その車の市場価値、人気度、中古車として
の価格が高いことになる。
中国最大級の自動車メディア「汽車之家」
には、車種ごとの紹介データの中に10年分
の「保値率」が記載されている。
新車から10年落ちの状態になるまで、
1年ごとの残存価値が車種ごとに掲載され
ており、アルファードの場合、これが信じ
られないくらい高いのだ。
■5年落ちでやっと新車公式価格?
以下が中国における、トヨタ・アルファード
の保値率である。
※部分の価格は実際に売りに出されている
中古車の価格
アルファード メーカー公式
新車価格:77.2〜85.6万元
(1235万~1369.6万円)
第1年:104.82% 85.60〜138.00万元※
(1369~2208万円)
第2年:98.82% 108.00〜128.80万元
(1728~2060万円)
第3年:93.18% 91.11〜121.00万元
(1456~1936万円)
第4年:87.33% 85.80〜99.80万元
(1372~1596万円)
第5年:78.21% 77.50〜87.00万元
(1240~1392万円)
※日本円に換算はLC=相棒がしました。
1年経過しても保値率は平均104.82%で、
もっとも高額な1年落ちの中古アルファード
は138万元。日本円にして2208万円!
5年経過してもまだ78.2%の保値率で、
ここにきてやっと中古車販売価格の幅は
77.50〜87.00万元となり、メーカー公式
の新車価格とほぼ同等に落ち着く。
アルファードは日本でも値落ちが少ない
人気車種だが、さすがに中国のように5年落ち
の中古車価格≒新車価格まではいかない。
アルファードの保値率や中古車価格がMPV
カテゴリーに入る他のクルマと比べると
どれくらいスゴイのか?
次の項では、競合車と言そうなモデルの
データを記しておこう。
■メルセデスVクラスでも差は約400万円
アルファードの保値率や中古車価格が、
MPVカテゴリーに入る他のクルマと比べると、
どれくらいスゴイのだろうか?
競合車と言そうなモデルたちの、新車から
5年後の「保値率」データは以下の通りで
ある。
メルセデス・ベンツVクラス
新車価格:47.18〜60.48万元
(753.6~967.6万円)
第5年:51.46% 39.80〜48.50万元
(636.8~776.0万円)
ホンダ・オデッセイ
新車価格:22.98〜37.68万元
(137.8~226.0万円)
第5年:59.41% 15.58〜23.58万元
(249.2~377.2万円)
ビユイックGL8
新車価格:23.29〜44.99万元
(372.6~719.8万円)
第5年:45.32% 10.50〜31.80万元
(168.0~508.8万円)
ホンダ・エリシオン
新車価格:24.98〜32.88万元
(399.6~526.0万円)
第5年:59.94% 24.80〜25.30万元
(396.8~151.8万円)
メーカー公式の新車価格と比較しても
アルファードがいかに高額であるかわか
るだろう。
もっとも近いメルセデス・ベンツVクラス
でも、その差は約25万元(約400万円)
もある。
そして各モデルの5年落ちの保値率は同じ
日本ブランドのエリシオンやオデッセイ
と比べてアルファードは約20%も上回って
いる。
アルファードはなぜこんなに人気が高い
のだろうか?
■アルヴェル、完全なる日本車だから人気?
中国では日欧米の大手自動車メーカー
が中国メーカーと合弁会社を作って自動車
生産を行っている。
トヨタ自動車も、主な車種は一汽トヨタ
(第一汽車との合弁)、
広汽トヨタ(広州汽車との合弁)の各工場
で数多くの現地生産を行っており、2019年
の販売台数は162万台(レクサス等輸入車含む)
を突破し、初めて日本市場での販売台数
(161万台)を上回った。
中国におけるアルファード/ヴェルファイア
は日本のように明確なキャラクターの違いは
ない。
また、日本のようにファミリー層が主体の
クルマではなく、ほぼ100%がVIP送迎用の
ビジネスユースとしての用途で企業が購入する。
「アルファード」という車名自体が1つの
ブランド化しており、きらびやかで豪華な外観
と、快適で上質な室内が高い支持を得ている。
大切なお客さんに満足してもらうための最高の
おもてなし移動空間と考えられているのだ。
加えて日本で作られて中国に輸入される
「完全なる日本製の日本車」であることも評価
ポイントだ。
中国製造のクルマはどんなメーカーのクルマ
でも、必ず後部に「一汽豊田」「広汽本田」
「東風日産」などのバッジがつく。
バッジを見れば海外ブランドの車両も中国生産で
あることがわかるが、アルファード/ヴェルファイア
にはこれらのバッジがない。
つまり「完全なる日本製の日本車」として、
一層アルファード/ヴェルファイアの評価が高まる
ことになる。
■香港ではタクシーを上回る台数もアルヴェル
中国本土でもすごいが、それを上回るのが香港
での人気だ。
日本と同じ左側通行&右ハンドルの香港ゆえ、
昔から日本車がたくさん走っている。
近年、香港を訪れたことのある人なら、街中で
やたらとアルファード/ヴェルファイアを見かけ
たという経験を持つ人もいるのではないだろうか。
なんせ台数が凄い。
2018年末時点で香港には18000台以上の
アルファード/ヴェルファイアが存在しているが、
この数字はかの有名な香港タクシーの台数
(ライセンス数)とほぼ同じなのだ。
ちなみに香港タクシーといえば、日本と同様、
長年、クラウン・コンフォートが使われていた
が、昨今は日本でおなじみのジャパンタクシー
に置き換わりつつある。
香港での車名は「コンフォート」のままである。
そしてこの香港タクシーは、タクシー営業を
するために発行されるライセンス数が制御され
ておりその数約1万8000。
これ以上増えることはないとされている。
香港では街中でも良く見かけるが特に多い
のは中国本土との国境近辺だ。
このあたりは治安があまり良くないこともあり、
VIPの移動には電車やバスなどの公共交通機関
ではなく、クルマが使われる。
送迎用アルファードの多くは香港と中国本土両方
で走れるナンバープレートを取得しており、
右ハンドルでも問題なく走れる。
さて、この記事を書いている今日は2月24日。
中国でレクサス初のミニバン、レクサスLM 300h
が遂に発売となる日である。
新型肺炎の関係で販売スケジュールが延期
されるのかどうかは不明だが、2345万円という
超高価格のLMがアルファードを凌駕する人気を
獲得するのか?
とても興味深い。
【転載終了】
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アルファードに「ロイヤルラウンジSP」
という車があるんですが、日本円で1500万円
ですから、日本価格の倍なら、約3000万円に
なりますね。
中国の市場の大きさもあり、日本以上の収入
を得る国民が増えてきているからでしょうね。
日本は逆に、収入が減ってきているので、
車が売れなくなってきているのでしょう。
車に興味を持たない若者も増えきています
から。
※文中にも書き添えましたが、金額の計算は
私がしましたので、間違いは大目に見てやって
下さい。
Posted at 2020/02/29 20:58:18 | |
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