2023シーズンのMotoGPが始まり2戦を消化しました。
スプリントレースが導入されて、観る方は楽しみが増えました。
ただ、土曜日のMotoGP予選からMoto3の予選まで1時間くらい間があったり、お楽しみのスプリントレースが遅い時間だったりと、まだペースが掴めず、だいたいMotoGPの予選が終わると寝ちゃいます。
それはさておき、今年は面白いシーズンになりそうな予感。
初戦のポルトガルでバニャイアが2レースとも制しましたが、昨シーズン後半に見せた強い走りでしたね。彼のヘルメットには目のモチーフがありますが、まさに後ろに目が付いてんじゃないの?って感じで、タイヤを温存させたいレース中盤では、後続選手がコーナーでインに飛び込めない微妙な距離感を保ちます。
強いなーと思う反面、これを続けられたらシーズンがつまらなくなるなぁ、と思ったら、次戦のアルゼンチンの雨のレースで、これまた昨年見た感じのコロンと転倒。
レース後のコメントで「ミスをなくさねば」と反省しきりでしたが、私に言わせればそれも含めてバニャイアの魅力、そのままでいてくれよと思いました。
その雨のレースを制したのがべェツエッキ。昨年ポールと表彰台を取って速さを見せていましたが、まさかこんなに早く優勝するとはね。今後も楽しみな選手。G+の解説で青木宣篤さんがフレームの曲げ方がうまくバニャイアの走り方と違うというようなコメントをされていました、それがどんな感じなのか観察する楽しみができました。
そのべツエッキのチームメイトのマリーニは、速さを見せていますが、後輩に先に行かれちゃってちょっとあせってるのかな?なんかかみ合っていない感じ。
あせるな、チャンスは必ずある!
個人的にうれしいのは弟マルケスの活躍。本人によると、LCRホンダの時はパーツも来ないしライダーの話も聞いてくれない、でも今はサテライトなのにジジが話を聞きに来るんだよ、とオフからモチベーションダダアガリだったようで、Ducatiとの相性もよさそうで早々表彰台にも乗ったし、どん底から這い上がってくる様ってのは見ていてうれしくなる。
今のDucatiは誰が乗っても速く走れるなんてコメントをよく目にするけど、素人が状況だけ見ていえるほど乗り換えって簡単じゃないと思っているので、弟マルケスのポテンシャルは高いということだと思う。思い起こせばMotoGP一年目にも表彰台に乗ってるしね。
Ducatiといえば、8台出走していてデータ量が多くてずるいみたいなコメントも見るけど、昨年からの弟マルケスや弟エスパルガロのコメント通りに、ホンダは兄マルケス以外の意見を聞いていないのだったら台数は関係ないじゃんって思ってます。
スズキは2台体制で2020年にチャンピオンとってるし。
兄マルケスが無双だった頃は、そのころくそバイクと言われていたアプリリアやKTMに乗ってもチャンピオンになれると本気で思っていました。
最近の不調を見るたび、ひょっとしたら2020年の怪我をきっかけに、超ウルトラエキセントリックマーヴェラススーパーライダーからスーパーライダーになってしまったのかも、、、と思うも、ポルトガルでポールを取ったのはスゴイと思ったし、あのスピードでレースディスタンスを走るのは半分のスプリントでも難しそうと思ったのに、少ないチャンスをちゃんと生かして表彰台。やっぱり超ウルトラエキセントリックマーヴェラススーパーなすごい人。
日曜のレースではクラッシュの原因を作っちゃたのは、ハードタイヤではバイクがいうこと聞いてくれないんだね。
そのホンダといえば、撤退してしまったスズキからリンス、ミルが移籍してきましたが、、、、苦戦してますね。
リンスは弟マルケスと入れ替わりにLCRホンダ入りしましたが、弟マルケスの言っていたことが身に染みて「わかるわぁ」と言っているかも。
LCRのチームメイト中上くんは、弟マルケスの言うことが誰よりよくわかっているけど「俺、ホンダの悪口は言えないんだよね」って感じか?
ミルに関しては、昨年までの弟エスパルガロやその前のロレンソのように兄マルケスのチームメイトのポジションが呪われたシートに見えてしまう。
早期復活を願う!
ミルといえば、兄マルケスが不在だったからチャンピオンになれた、とかグダグダ言う輩が多いが私はそうは思わない。勝負は結果が全て。兄マルケスはファビオの速さのためにミスを犯した。そしてミルはそのファビオに勝った。
そう、ファビオだよファビオ。走りにキレが感じられない。
イチオシだから頑張ってほしい。
個人的にはヘルメットメーカーを”アレ”にしたのは大きな過ちだと思っている。
ファビオのチームメイトのモルビデリがアルゼンチンで久々にいい走りを見せました。モルビデリも好きなライダーなのでうれしい。
KTM勢では、やはりブラッドビンダーかな。
ある日突然覚醒してトップを突っ走る謎がとにかく面白い。
ジャックミラーも乗り換えがうまくいってるようで何よりです。
アプリリアは兄エスパルガロもヴィニャーレスも調子がよさそう。
ヴィニャーレスは1戦目でわずかに届かず2位。
ヤマハ時代にエンジンぶち回し事件で非難の目にさらされてましたが、私はそういうの抜きでレースを見ているのでヴィニャーレスの復活もうれしいです。
そういう闇を言い始めたら、応援していたロッシも兄マルケスを蹴ったしね。
残念ながらケガをしてしまった、バスティアニーニ、オリベイラも早い復活を願います。この両選手も走りが熱いので好きなんですよね。あと見た目も。(笑)
熱いで言ったらマルティンも。
速いんだけどよく転ぶ。憎めないキャラ。
さて
まだ2戦が終わっただけなのでストーブリーグの話は早すぎなのですが、このままホンダのバイクがイマイチのままだったら、兄マルケスは移籍を模索するのかな? 仮に移籍ができたとして、兄マルケスだとワークス以外はなさそうと考えるとDucatiワークスはなさそう。兄マルケスがいなくてもチャンピオン取れるとわかったし、オールイタリアンの方がイイよね。KTMならミラーを追い出して、アプリリアなら兄エスパルガロを追い出して、って可能性はあるか?
そのへんファビオは案外ワークスにこだわらないかもしれない。同郷のザルコを追い出してプラマックとか、、、
もっとも2023シーズンで契約が満了するのはヤマハのモルビデリくらいだったはずなのでかなり無い話でしょうね。
ヤマハがサテライトとしてVR46チームにラブコールしてるとかなんとかいう話もあるけど、べツエッキやマリーニの好調を考えると無いな、ナイナイ。
今年からGASGAS(KTM)に鞍替えしたRNFチームの昨年までのヤマハサテライトの立ち位置はホンダLCRのように飼い殺しみたいだったようなので、VR46チームはヤマハサテライトになりたかったけどいろいろあってなれなかった?のは今現在を見るとめでたしめでたしということか。
早くアメリカズが観たい。