満タン方とOBDⅡ燃費計の差

マイクラに乗って4年余り。
ずっと疑問に思っていた事が有ります。

それは、満タン方とOBDⅡ燃費計との差。

マイクラは欧州車なので、OBDⅡ燃費計の表示単位はL/100km。
日本人にはなじみの薄い表記ですが、欧州では一般的な様です。
5.2L/100kmって事は、19.23km/Lって事になります。


毎度給油時にはOBDⅡの値も控えているのですが、これまでのdataをまとめると下記の様になります。
OBDⅡ値の方が約7%高い値となっています。


これはOBDⅡ値での燃料消費量が少ないか、走行距離が多いの何れかという事になるのですが、
　　・燃料消費量が少ないって事は、気化している？？？
　　・走行距離はOBDⅡのトリップ値を使っている筈だから、差異は無いはずなのに？？？
という事で、長らく謎になっていました。

ところが、ようやくこの謎が解けました。（たぶん・・・）

きっかけの一つは前回ブログに記載した通勤時の走行距離。
DIREZZAでの出勤時走行距離が12.3kmとなっています。
 

あらためてマイクラのトリップで測ると、13.6kmでした。
トリップ値の方が約10%も多い。


もう一つのきっかけは、走行時のOBDⅡ値の速度。
両者の値をプロットした結果がこちら。
OBDⅡ値に対してメータ表示は約15%増しとなっています。



尚、スピードメータ表示値については道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第148条で下記の様に規定されていて、車検時にはスピードメータ表示が40km/hに於いて、V2が規格を満足できているかが確認されます。
　　　10（V1−6）／11≦V2≦（100／94）V1
　　　V1：スピードメーターの表示速度
　　　V2：速度計試験器を用いて計測した速度
上のグラフで緑破線で示したのが、V2の範囲になります。
これだけずれていても、許容範囲内なんですね。

さらにOBDⅡ値とGPS速度の相関を取ってみると、両者は概ね一致。
という事は、OBDⅡ値は実速度とほぼ正しく、メータ表示は実速度15%増しと言えるかと思います。
 

以上事から、我がマイクラの実状としては下記の様になります。
　・スピードメータの速度表示値及びトリップ値は、
　　実速度の10～15%増しになっている
　　対してOBDⅡ値速度は、ほぼ実速度
　・満タン方での燃費計算では、トリップ値を用いて計算するので、
　　燃費値は実値よりも良化する
　　対してOBDⅡ値燃費は、OBDⅡ値走行距離を用いて計算するので、　
　　満タン方よりも実値に近い(と思われる)

スピードメータ表示が実速度よりも速い事が、満タン方燃費計算で有利になっているんですね。
これもエコからでマイクラが有利な理由のひとつかも。
更にハンディ上乗せでしょうか？→事務局長殿