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2018年10月23日

野良の魂 母と子の絆

野良の魂 母と子の絆 愛猫クロスケの死後3カ月経ち、廃屋から恋ネコ・ブルー
アイの遺体を収容して、荼毘に付した6月の出来事です。

この前段は 天国で永遠 に  あります。


蒼い瞳のブルーアイは、生涯10数匹の子を産んで育てた。

餌をもらうと子供たちに食べさせ、自分は子供の余りもの
を食べる と言う姿を、何回も見かけた。


人間も見習いたい子育ての姿だと、近所の奥さん方にも評判のネコだった。

だが、ある時から野良猫増加を防ぐ為に、町内では野良猫に餌をやらない事に決した。

餌をもらえなくなった野良猫たちは、餌を求めて次第に姿を消していった。

だが、生まれたばかりの子供4匹を抱えての移動は、ブルーアイには出来なかった。


*左は妊娠中に通りかかった姿。右は産後、食べ物もなく、痩せて表情も険しいブルーアイ。

どこかからゴミ袋をくわえて来て、中にある焼き鳥の袋に付いた、たれを子供たちに
舐めさせるブルーアイの姿を見た。だが、毎回ゴミ袋に食べ物がある訳ではない。

栄養不足で、二匹の赤ちゃんネコは死んでしまい、ブルーアイと残る二匹の赤ちゃんも、
やせ細って、死を待つばかりであった。

懸命に子供を育てようとするブルーアイの姿に打たれた私は、自己責任でこの親子に
餌を食べさせようと決めた。 2016年の秋頃だったか。

毎日、最低限の餌を親子に与えた。親子は段々元気を取り戻して行った。

そして年末、今度はクロスケが庭先で倒れていた。目からは涙が流れていた。
粒状ペッフードを与えても食べようとしない。熱があるようだった。


* イメージです。

風邪と思われたので、ゼリー餌に風邪薬を少し混ぜて与えると食べた。
やがて自力で、這うように帰って行った。

翌日も餌をもらいに来たクロスケ。少し元気になり、歩いていた。
もう一度風邪薬を餌に混ぜて与えると、午後には大分元気になった。


*元気になったクロスケ  

その後、元気になったクロスケとブルーアイは、親交を深めていくのであった。
*クロスケは、下のクロネコ(現在のチビ助)の父親ではない。


*クロスケと一緒に餌をもらいに来るようになったブルーアイ。表情も穏やかになり、
ふっくらとしてきた頃。中々の美人である。

2017年の夏に、また具合が悪くなったクロスケは、我が家に入ってきて横になっていた。
最初は訳が分からず、ただ寝ているだけかと思った。全く尿が出ないと気付いたのは
、翌日夕方だった。獣医に相談に行った。すぐに連れて来て、との事だった。


*階段で二日間じっとしていたクロスケ。その時の実際の写真。
 ネコが家の中にいる初体験であった。大事に至らなくて良かった。

医者に担ぎ込もうと無理に捕まえた瞬間、大量の尿が出て窮地を脱した。
よだれが流れ始めて、死の一歩手前までいっていた。

心配したブルーアイが、外でクロスケを呼ぶ声も聞こえていた。

尿が出て30分程すると、楽になったクロスケは、私に向かってニャーニャーと大声で
啼いた。その嬉しそうな声を、今も忘れない。

自力では治らないと思ったクロスケが、風邪を治した私を頼ったのかも知れない。

その後、腎臓に溜まった砂を溶かす薬を、飲ませて再発もなかった。


クロスケが、家で寝るようになったのは、それからである。
一方のブルーアイは、人間に頼る事はなかった。

子供が生まれて育て半年強経つと、母親は子供を突き放すが、残った一匹のメスネコ
には、半年を過ぎても面倒を見ていた。

躾が守れないとブルーアイは、娘の頭をポカポカと叩いていたのを思い出す。



ブルーアイは今年1月に、クロスケは3月10日に死んでしまった。
心に穴が開いた。 


そして6月に、廃屋で眠っていたブルーアイを荼毘に付している間、部屋にいると葬儀社
の写真の方が、小さなクロネコが来て車から離れない と言ってきた。



出て見たが、何もいない。そして、荼毘が終わって遺骨を取り出そうとした時、開いたドア
から、小さなクロネコが飛び出して来た。
 


*車の煙突から出る微かな煙は、天に登る魂のようだ。

それは、ブルーアイが、可愛がっていた最後の子(娘)であった。



きっと、煙突から出る
 煙から、お母さんの匂いがしたのだろう。

胸が、キュンとなった一瞬であった。

この娘には、避妊手術を受けてもらい2匹の子猫は、地域ネコとして生きる事になった。


ブルーアイ最後の子供・白黒・オセロ兄妹。クロは避妊手術を受けた証の桜耳になった。
大分、大きくなりました。ブルーアイも喜んでいる事だろう。



クロスケもブルーアイも、天国から二匹を見守ってくれているだろう。

ブルーアイが子育ての合間、線路端の草むらで休んでいる姿を何度も見た。
あのひと時が、ブルーアイ唯一の、安らぎの時間だったのだろう。


クロスケ・ブルーアイ 楽しい思い出を、本当にありがとう。


同じ骨壺に眠る、我が心に生きる二匹のネコである。



更地となった廃屋跡。子供の白猫-上写真-が、呆然とした様子で、かつてのねぐらを
見ていた姿が、目に焼き付いている。
ブログ一覧 | ペット 癒される小動物たち | 日記
Posted at 2022/12/03 09:21:05

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この記事へのコメント

2018年10月23日 17:43
こんばんは♪

クロスケとブルーアイの魂は、永遠に先輩に

感謝し、先輩を見守っていますよ。(^^♪

コメントへの返答
2018年10月23日 19:33
こんばんわ。

追記しようとしたら突然のダウン。

先程、復旧しました。写真追加で追記しました。

天国で再会を果たしたいものです。
2018年10月23日 18:45
こんばんは(^^)
CatDogさんの優しさが伝わる、心温まるブログですね。
ブルーアイの子供たちを必死に育てる姿に、心が打たれました。
コメントへの返答
2018年10月23日 19:37
こんばんわ。

必至に子供を守ろうとする姿に心打たれました。虐待など酷い仕打ちをする人間の親たちに見せたい姿でした。

もう、クロスケにもブルーアイにも、会えないと思うと寂しさが湧きます。
2018年10月23日 20:38
こんばんは

クロスケとブルーアイ色々な想いが込み上げてくるお話です。
人と野良との関わり考え方は人それぞれにあると思います。
ただ弱っていく命を目の前にして
できることをしてあげたい私もそう思います。

私は昔から生き物が好きでしがワンコを飼ったのは
ジョグが初めてでジョグが我が家にやってきてから
それが虫であっても小さな命に対してすごく敏感になりました。

ブルーアイの子供達、元気に生き抜いてほしいですね。

コメントへの返答
2018年10月23日 21:29
こんばんわ。

Cat Dog と名乗っていますが、本当は、ネコ嫌いだったのです。ある事があってネコに興味を持つようになりました。

琴になるか、下駄になるかは桐の運との江戸時代の言葉があります。琴はペット、下駄は野良で、まさに天と地の差があります。

野良猫はクロスケもブルーアイも5-6年しか生きられませんでした。短い命を精一杯生きました。人間の1日はネコの一週間。野良だと一カ月分くらいもあります。
私も例えゴキブリでも、潰すのには、ためらいが出るようになりました。

白猫は日中、昆虫を取って食べています。二匹とも元気に生きて欲しいです。
2018年10月23日 22:21
こんばんは(^^)

厳密には飼い猫ではないのかも知れませんが、2人並んでCat Dogさんに感謝しながら大切な子たちを見守っていると思います。

まだまだ先ですが、きっと会えますよ。私も我が家にいた2頭の犬が虹の橋の袂で待っていてくれると思っています(^^)
コメントへの返答
2018年10月24日 6:47
こんばんわ。

生きているうちに沿わせたかったのですが、ブルーアイの度々の捕獲に失敗しました。今は、一緒の場所にいます。自己満足ですが・・。

再会の日を楽しみに今後を生きて行きたいと思います。ネコ・犬は太古から人間の友達ですね。
2018年10月25日 22:48
CatDogさん、こんばんは(^_^)/

オセロ兄妹ちゃん達が地域猫になれて良かったですにゃ(=^ェ^=)
コメントへの返答
2018年10月26日 6:59
おはようございますニャー。

避妊手術に際して、二割程度の補助金を受けました。ブルーアイの遺言を果たせて良かったと思います。

また、骨壺にクロスケと一緒に出来た事も。
2020年1月22日 12:36
私は動物と暮らした経験があまりないのですが、楽しい事や寂しい事が起こるんですね。
文面からCat Dogさんの愛が感じられます。
コメントへの返答
2020年1月22日 12:48
クロスケは家財には決して爪を立てず、嬉しい時、悲しい事があると私のそばに来て、嬉しそうにあるいは悲しそうに啼きました。トイレは大小を使い分けていました。
2回言えば殆どの事は理解していました。

テレパシーで心が繋がっているようでした。かつてないような癒された日々でした。その分、落ち込みも大きかったですが・・。
2022年12月3日 7:16
おはようございます。涙しました。
コメントへの返答
2022年12月3日 8:35
おはようございます。

こちらも読んで頂きありがとうございました。
シロネコはいなくなってしまいましたが、黒の方は元気です。今のチビ助です。
ネコとの触れ合いは楽しくもあり、楽しかった故の悲しみもあります。
2023年5月4日 1:19
はじめまして。
古いブログに今さらのコメント すみません。

読んでて涙しました。
胸が熱くなりました。
きっと彼女らは感謝してると思いますよ!

我々に伝わる言葉を持たない彼女らですが、その思いは伝わると感じる時がありますから・・・
私も最近 不思議な体験をしましたから(笑)
コメントへの返答
2023年5月4日 6:10
こんにちは。

読んでいただきありがとうございます。昨年末に再UPしたものです。

二匹の骨壺は、今も部屋に置いています。
シロネコはいなくなりましたが、クロネコは我が家の一員で立派な成ネコになりました。母親も喜んでいると思います、


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