画面は、このようになります。また、スマートウォッチが軽く振動をして、通知があった事を教えてくれますが、ここでもApple Watchの方は画面表示は相変わらずスリープ状態のままでチラッと見ただけでは、何の通知が来たのか全く分かりません。
Apple Watchも腕を傾けると実際に通知された内容が表示されますが、これは先に書いたように運転中には、あまりお薦め出来る動作ではありません。そういう事から各種通知についても、Android Watchの方が適しています。もちろん、ステアリングから手を離して見る場合には両者に違いは無いのですが、この場合でも後述する操作感の悪さもあり、Android Watchの方が優れています。
Apple Watchについては通知内容を一度表示させておいてから、そのまま暫くすると再度待受状態に戻りますが、時間を確認する為に再度腕を傾けると
のようになります。Android Watchの方は時刻の文字盤の下に最後にあった通知が少し見えていますが、Apple Watchの方は、先程まで開いていたメールの内容が表示され時計として一番必要な時間が分からないのです。Apple Watchのメール文内にあるのはメール受信時刻です。Android Watchの方は通知を上にスライドさせるか、腕を一度降る事で、Apple Watchはメッセージをタップすると
のように本文を見る事が出来るのです。腕を傾けるだけでの操作でメッセージを見る事が出来るAndroid Watchは、片手でメッセージを見る事も出来ると言う事で、この場合でもAndroid Watchの方が優れています。さらに、Apple Watchの方はメールの一部しか見る事が出来ません。但し、これはGmailアプリの実装の問題でキャリアメールであれば一応全文が表示されます。そういう意味では、あまり違いはないのですが問題はさらにここからです。
表示されているメール本文を非表示する際には、Android Watchの方は見ているメール本文を横にフリックするだけですが、Apple Watchではスクロールさせて一番下にある「了解」をタップしなければならないのです。1通だけのメール非表示操作でもApple Watchの方がタッチ数が多いのですが、複数メールの時には、実質的にApple Watchは操作不可能です。これはキャリアメールの場合も同じ問題があります。さらに、この事はLINEなどのSNSの場合も同様ですので、参照した通知を非表示にする操作でもAndroid Watchの方が優れています。
この部分は明らかにApple Watchのインターフェイスの作り込みがドライバーなどを想定していない事を表していると思います。
次にニュースなどの情報へのアクセスではどちらが優れているかを比較したいと思います。Yahooニュースへのアクセスを例にあげたいと思います。
Android Watchでは、スマートウォッチの6方向にアプリを起動する為のエリアを設ける事が出来るようで、左側のAndroid Watchの左上部をフリックする事で、素早くYahooニュースへアクセス出来ます。一方、Apple Watchの方は「デジタルクラウン」と呼ばれる右上のボタンを押してホーム画面を表示させて、そこからYahooニュースを選択するか、初期設定でYahooニュースをグランスを登録しておいて、そこから選択する事が出来ます。
Android Watchでは、1操作でここまで表示されますが、Apple Watchは上記のようにホーム画面を表示させるか、グランスを表示させるしか出来ません。ホーム画面から選択する場合には、Yahooニュースを表示させてタップする必要があり、さらに2ステップが必要です。グランスから選択する場合には、グランスからYahooニュースのグランスを選択する必要があり、この場合には偶々前回にグランスからYahooニュースを表示させていた場合にはAndroid Watch同様に1ステップで起動出来ますが、そうでは無い場合には横に何度も画面送りをする必要があります。
さらに、Android Watchでは一覧をざっと見てから詳細が知りたいニュースを選択すると言う事が出来ますが、Apple Watchは詳細画面を横に送るしか出来ません。この操作はドライバーでなくても、一般ユーザーでもAndroid Watchの方が優れていると感じると思います。これはYahooニュースアプリの作り込みの問題のようにも見えますが、Apple Watchではいずれのアプリでもこのような操作になる事から、Apple Watch既定の処理インターフェイスと思われます。
このようなApple Watchでの制限が影響しているのか、手元にあるAndroidスマホとiPhone上で動作するYahooニュースアプリでは、
このように全く同じニュースの一覧になっているのですが、それぞれ同期しているスマートウォッチ側は一致していないのです。
母艦であるスマートウォッチとの同期タイミングの仕様が異なる為でしょうが、これも一般ユーザーでも戸惑う内容と思います。
後、私はApple Watchの42mmタイプと大きい方を利用しています。文字サイズもデフォルトにしていますが、かなり小さくドライブ用の度がきつめのコンタクトをしている時には、小さい文字が辛いです。Android Watchも上記が標準の文字サイズですが、かなり大きいので実際の利用では小さいサイズの文字で設定していますが、それでもApple Watchよりは見やすいです。ディスプレイの大きさはAndroid Watchは、個々で異なるのですが、Apple Watch程画面が小さいのは無いと思います。私が主としてドライブ時に使う通常の時計とAndroid Watch、Apple Watchを並べて見ましたが、やはり小さすぎですね
Apple Watchの小さい方のサイズは、さらに小さい為にもっと差が大きくなると思います。ちなみにですが、Android WatchではAndroid Wareの最新バージョンから、トリプルタップで、どのような画面でも拡大表示が可能となって、より見やすくなっています。
さらにAndroid Watchのアドバンテージとしては、特にGoogleアプリとの親和性が高く(Android WareがGoogle社の開発ですので当たり前ですが・・・)着信したメールにスマートウォッチから音声で返信する事が出来たり、メモに記録した内容を、その時間だけでなく、その場所に来た時に通知してくれたりします。この機能はAndroidスマートフォンからあった機能ですが、スマートフォンでは、実際にその場所に来ても通知に気が付かずかない事がほとんどですが、スマートウォッチでは振動をするので必ず分かります。この機能で、例えば私は、「○○家電量販店に着た時には△△商品を見る」とか、「○○公園の近くに来たら、△△にも行ってみる」と入れておく事で、あまり急ぎではないものの、忘れてしまいそうな事をメモに入れて通知させています。
この機能をうまく使えば、ドライブ中にある地点に来ると通知する事が可能ですので、例えば、ある特定の場所の近くに来たら、以前から寄ってみたかった場所を通知すると言う事も出来ますので、ドライバーにとっては有り難い機能だと思います。
さて、ここまでのレビューではAndroid Watchの圧倒的全勝ですが、Apple Watchの良いところを何点かあげておきたいと思います。
1.時計としての物理的な作り込みが非常に丁寧です。
特に、私が購入したリンクブレスレットのベルトも単体の値段が6万円程するもので、このベルトは1つ1つ職人が9時間かけて研磨しているとの事で本当に驚きです。まぁ、全体で13万円を超える品ですので、当たり前なのですが・・・。(笑)
2.文字盤を選択する際のアニメーションが美しいです。
まぁ、本当にここまでこだわるのかと思ってしまいます。Android Watchはユーザーが一から文字盤を作成出来ますが、Apple Watchは今のところそういう機能が無いのですが、このアニメーションを見た瞬間に「文字盤をユーザーが一から作成する事が出来ない」理由が分かった気がしました。
3.音楽の操作などAndroid Watchより操作が優れているものもあります。
具体的にはiPhone同様にアプリ毎に操作方法が統一されている事です。今回の個々の使いにくさの問題は、この統一仕様に問題がある為だと思います。
しかし、スティーブ・ジョブズ氏 亡きアップル社は営業と言う意味では大成功していますが、ものづくりとしては中途半端が見られるようになってきたと思います。いくら美しいインターフェースだからといって、アプリを起動するインターフェイスは正直使いにくいです。ある一定以上の年齢の方はストレスに感じると思いますね
それは、以下を見れば一目瞭然と思いますが、どうでしょうか?
ここまでの記事は、Apple Watch使用歴3日間でのものですので、もしかしたら、私が分かっていないだけの部分があるかもしれませんが、その点はご容赦願います。今後も何かあれば続報を書きたいと思います。
取り敢えず、私の中ではiPhone6とApple Watchの組み合わせは、スポーツジム専用になりそうです。(苦笑)