2016年11月28日
かつて…
日本の車は丸かったり四角のヘッドライトだった
ある時…
四角の中に丸いレンズが装着された車が現れた
日産スカイライン…
私の記憶に鮮烈に残ったプロジェクターライトだった
すでに32が走っていたが
強く意識したのは31型
シルビアやセフィーロなどにも次々と採用
インパクトは凄かった
見る角度によっては光が虹色に見えたり
何よりその配光特性
通常のガラスによる配光とは違う
シャープな光線は憧れたものだった
レンズが小さいからライト部分も小さくなった
しかし…世の中抑圧され過ぎた
せめて車ぐらいは威張っていたい
迫力あるツラが欲しい
それを察知したのか
世の中の車たちはことごとく目玉がデカく
またガラスによる配光ではなく
キラキラ輝くリフレクターによる直接配光が主流に
メーカーの目論見は見事当たり
高額な車が飛ぶように売れた
みんな厳つい顔だ
だが歴史とは残酷である
デカ目玉の時代も終焉を迎える
そうLEDである
LEDは低電力…世の通説である
だが ヘッドライトはそうはいかなかった
むしろコストはかなり高く
また消費電力もキセノンバルブなどよりも食ったのだ…
レクサスLSに至っては光源が8つもあったからな…そりゃそうか…
初めこそ そのコストの高さや消費電力の高さから採用車種は限られたが
段々と採用車種は増えた
そのレンズはキセノンバルブよりさらに小型化…
大きなリフレクターが不要であるから
ライトも薄くなった
ましてやよりシャープに見せるためか
今までメタル調だったライト部分が
ブラックアウトに
最近のベンツが特に拡大採用している
だが…
これがなかなか目付きが悪い
まるで睨まれているみたい
前のデカ目玉は 道を極めた人が
カッと目を見開き
『何見てんだオラァ?!!』
と威嚇しているとするならば
ベンツ版は
サングラスの中から覗き込みながら
『何見とんじゃワレ!?』
と凄まれているみたい
正面に停車中のメルセデスをみて
ふと思った…
Posted at 2016/11/28 07:03:50 | |
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