aero-centuryのブログ一覧

同僚から自転車を借りて走り
シャドー&ディープ㈱に戻った
途中に枯れ枝に化けていたカマキリと遭遇して


鎌を掲げて威嚇する姿に私は
カマキリたる者こうあるべき！と思ったりした


あのクラスの昆虫の中ではカマキリは強い部類に入るだろう
トンボやイナゴを抱きかかえて
ムシャムシャと食らいついている姿は……強者の姿をまざまざと見せつける


自転車から降りて倉庫へと入る


ビチ！


その瞬間 私は動きを止めた
……くっ…………今の


私の靴はもはや底がすり減り地面の様子が足裏の感覚でわかる程のボローニャっぷりである


ちょっと固いものを質量で押し潰した感覚……
足裏にもはっきりとわかる固いもの


う……ぐ あぁ足を上げたくない
このイヤな感じは……あぁ…………


でも休憩時間は刻一刻と流れていく
そろ～りと足を上げると
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ


緑色の存在が木っ端微塵に砕け散っていた
いやあああああああああああああああああああああああああああああああ！


と 取り敢えず靴を脱ぎ鼻に近づける


ぐぶぅふぐ！！
ぐあああああ！く くさひぃぃぃぃぃ


カメムシであった
カメムシは戦闘力ではカマキリの足元にも及ばないだろう


しかし カマキリと違いカメムシは害虫のひとつ
稲に取りつき稲の生育に異常をきたす農家の不倶戴天の仇敵である


彼の地アメリカでも 日本から密入国したカメムシが猛威をふるっていて あちらでも頭を悩ませている程


カメムシはとにかくその臭いが激烈でな……
実際にカメムシを見た事も触った事も


ましてや踏んだ事もない人にはわからないだろうが……
人には吸血したり噛みついたり直接的な打撃は与えては来ない


が！
その数の暴力の前では 人などちっぽけな存在になるのだ


カメムシが一匹いたら 必ず回りにたくさんいると思わねば生きていけぬ
都市部のコンクリートジャングルならあんまり感じないだろう


田舎町ならまだまだカメムシは我が物顔で闊歩している


潰したカメムシを間違っても素手で触れてはいけない
毒とかはないが その激烈なにおいがとれないのだよ


服になんかについたら一大事


私はアルコールスプレーを靴の裏に大量にふりかけ ティッシュで何度も拭いた


ようやくにおいはとれたが それでも完全じゃない
あとは時間が解決してくれるだろう


カメムシ……
その恐ろしさを体験したい人は
手にとって握ってみて欲しい
私が言った事がすぐにわかるはずだ


ただ……
そのあとの事は自己責任であるのは付け加えておく