
みん友の皆さんはどんなGWを過ごされたでしょうか。自分はといえば、受注産業クリエイター職のサダメで仕事から離れられませんでしたが、ロケハンを利用してポルシェ997であてのないロングツーリングにも行くことができたので、それなりに連休を満喫できたかなと思います(そのレポートは後日アップします)。
仕事ついでに気になっているバイクに乗れたので、今回はそのレポートになります。昨今のバイク事情といえば、ちょっと前は「乗りたいバイクが無い」ってなぐらいに没個性的で日和見的なモデルが多く、つい絶版車や旧車に目がいきがちでしたが、ここ数年は超ハイパワーなスーパースポーツからアドベンチャータイプ、ヘリテイジモデルやアメリカンクルーザーからミドルスポーツまで、国産車も輸入車も魅力的なモデルが多く、非常に盛り上がっています。
バイクもいつかは電動化されてしまうかもですが、今は各メーカーの技術とセンスがフルに活かされ、ライダーを楽しませようとする競争が激化しており、いつの間にか「アガリのバイク」という概念も無くなっているので、旧車ばかりに捉われていると非常にもったいない気がします。
まずは、長距離移動&ワインディングにチョイスしたYAMAHA MT-09 Tracer。世界的に流行している
アドベンチャータイプで、このジャンルの王者はBMW R1200GSですが、他のメーカーも負けておらず、900cc並列3気筒エンジンを搭載するこのMT-09 Tracerも素晴らしいバイクです。
ベースモデルのMT-09には発売当時に試乗してますが、
そこでも個人的に絶賛してますね。走り出した瞬間に感じるパッケージングの良さと楽しさは群を抜いていて、世界中で大ヒットしているのも頷けます。今回乗ったこのTracerも高速道路から街中、曲がりくねったワインディングまでどこでも楽しくて速いマシン。

※写真はYAMAHAオフィシャルサイトから借用
この個性的なスタイリングは好き嫌いが分かれるかも。自分はぶっちゃけ特にカッコいいとは思いませんwが、全てのパーツが実に機能的にできています。

カマキリの複眼を思わせるフロントマスク
アドベンチャーモデル全般の特徴として、オフロードを意識しているのでシートが高く、このMT-09 Tracerも845mmと低くはありません。シート高は2段階調整式で、自分はオフロード出身なので高い方が好みなため、高い方の860mmに上げてみました。身長175cmで写真の足着きになりますので、小柄なライダーはグラッときたら恐怖を覚えるかもしれません。ちなみに車重は210kgと900ccのビッグバイクとしては軽量です。

ライディングポジションは非常に楽です
今回はタンデムで往復700km以上を走破しました。高速道路から山中のワインディング、渋滞する街中と様々なシチュエーションを長距離走りましたが、非常に快適でしかも速い。特にワインディングでのハンドリングはめっちゃキモチ良く、デカいのに俊敏にスパスパ旋回します。リアシートのパッセンジャー(女性)も「バイクってこんなに寝かせてもすごく安定してるんですね!」「すっごく楽しい!」を連呼してました。最近のYAMAHAはパッケージングとバランスが本当に良いですね。

マルチファンクションディスプレイでエンジン出力モードや様々な設定が可能
信州と奥秩父のワインディングを快走!タンデムでも安定していて非常に速く楽しく走れます。同じアドベンチャータイプでも、競合のBMWやDucati、KTMが倍以上の価格を付けている中、MT-09 Tracerのこの価格は非常に安いと思います。このバイクがあれば、ロングツーリングから日常の移動まで、バイクライフが楽しくなることは間違いないかと。これで前後サスがフルアジャスタブルであれば今すぐにでも欲しい1台。

峠道は青空と新緑のコントラスト
GW中盤には自分のバイクでオフィスまで。たかが250ccのモタードですが、ナカナカどうして飽きが来ないバイク。フレームとサスのクオリティが素晴らしく車体の限界が非常に高いので、まだまだ乗りこなせていない気がします。

新車購入から3年で30,000km走っても飽きないWR250X
仕事の途中にふと築地まで。連休で場外市場はありえない人混み(マジでラッシュ並み)でしたが、場内の魚河岸はご覧の通りいつもの築地です。今年11月に豊洲に移転しますが、子供の頃から慣れ親しんでいた、この築地に当たり前のように存在していた市場が無くなるのは少し寂しい気もしますが、施設の老朽化を目の当たりにすると、縁起でもないけど大きな地震が来る前に移転する方がベターかなと。

この日はバイクだったので鮮魚の買い物はできず…
お次はスウェーデンの
Husquvarna 701 SuperMotoです。わずか135kgの車体に690cc・70馬力の単気筒エンジンを積むジャジャ馬モタードで、その爆発的なパンチ力は非常にアグレッシブ。正直、使い道が限定される過激バイクです。

スリム&ライトウェイトなモタード
今回乗ったバイクはシートの出荷が間に合わなかったらしく、ブラックの仮シートが装着されてましたが、本来はこんなスタイリッシュなシートです。ガソリンタンクはシート下で、給油口は一番後ろにあります。

※写真はHusqubarnaオフィシャルサイトから拝借
これがまたクッソ速い!フツーにスロットルを開けると爆発的なトルクでフロントから竿立ちします。こうした極端なバイクに乗り慣れていないライダーはすぐに疲れてしまうかも。
実はKTM 690SMCと共通の兄弟モデルで、
以前にKTM640SMを所有していたので、こうした暴力的なモタードは大好物です。単気筒特有の振動はそれなりにあるけど、振動で全身がかゆくはならないレベル(以前のKTMはものすごかった)。

強烈なパワーを発揮するOHC690ccシングルエンジン
この日も房総の内陸を400km近くも走り回りましたが、ワインディングではとにかくバカッ速い!同じモタードでも愛車のWRとはかなり違うハンドリングで、前後のWPサスが非常に粘るネットリとしたハンドリングに躾けられてますね。逆にクロモリパイプで組まれたフレームがしなやかにいなす設計思想のようです。コーナーの出口でフルスロットルをくれるとフロントアップするので非常に楽しく、粘るハンドリングと爆発的なトルクに慣れればガンガン振り回せます。
シート高は900mmと非常に高い上にサスが1Gではあまり沈まないので、自分の身長では両足の爪先が接地する程度です。これは仮シートですが、通常のシートでも同じかと。

オフヘル&ゴーグルとモトクロスブーツで武装したけど意外にカジュアルウェアでも似合いそう
このテのモタードは使い道が限定されるので、人によってはハマるけど殆どのライダーからは対象外になるでしょうね。ロングツーリングやタンデムには向かず、荷物も積めずに振動も多く足着き性は最悪。ワインディングとサーキットでのストレス解消用と割り切ればメチャ楽しいモデルで、個人的にも欲しいです。ただ、以前KTMに乗っていた時にマイナートラブルが続発したので、そのあたりが気になるのと120万オーバーは完成度と比較してちょっと高いかな。でも最高にカッコいいと思います!

サーキットでドリフトしながら思い切り走りたい(写真はHusqubarnaオフィシャルサイトから拝借)
この日立ち寄った房総内陸を走るローカル線の駅。GW最終日にしてやっと完全OFFの休日でした。連休中に仕事で2,000km以上走ったってのに、この最終日もまた400kmも走ってるっつー^^;
年甲斐もなく、この季節は妙に『となりのトトロ』が観たくなるので、VHSに録画してある汚い画質で畦道を走りまくるサツキとメイでも観てみますかね。

新緑に囲まれた久留里駅
1年でも最もいい季節、この5月を引き続き楽しみましょう!
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モーターサイクル | 日記
Posted at
2016/05/10 18:10:10