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2013年01月25日 イイね!

走らない・曲がらない・止まらない

走らない・曲がらない・止まらない今日も懲りずにクルマ・バイクバカ。自分もそうなのだけど、恐らくはみんカラユーザーの殆どもクルマやバイクの話で「あの機種はイイ」とか「この機種に乗ってみたい」といった話題で盛り上がると思うのだが、最近そうしたバカの間で特に話題になったのが、笹子トンネルの天井崩落事故から間一髪で奇跡の生還を果たしたSUBARUインプレッサWRX STiだったのではないか。
http://ichigen-san.iza.ne.jp/blog/entry/2945145

インプのあの加速力と運動性能だから生還できたと絶賛の声しきりだったが、SUBARUの広報は「たまたまウチの車だっただけです」と冷静。しかし、もし他の車だったら、同じ状況で生還できたかは確かに微妙なところだ。それだけインプWRXの運動性能は、クルマバカの間では認められていることには違いない。

自分は貧乏クルマバカだが、金は無くとも運動性能に優れたスポーティなモデルが欲しい。できれば速ければ速いほど嬉しい。それは単にクルマを操ることが好きだからだ。だから、世のスーパーカーと比較して比較的安価なSUBARUのモデルは常に気になる存在(先日の86/BRZ試乗レポ参照)。しかし、クルマを操ることが好きな人間だけではなく、一般ドライバーの日常の危機回避でもクルマの運動性能は大切だと、笹子トンネル事故は教えてくれたのではないか。

最近の新機種は、どうにもエコ性能や快適性ばかりが売りで、運動性は二の次というクルマが多い気がしてならない。先の分かるサーキットとは違い、日常の公道での運転でも、大小問わず危機はたくさん起きる。例えば人や動物が飛び出してきたとか、悪意をもって煽られたとか、コーナーを曲がっている時にブラインドだったコーナーの先がさらに曲がりこんでいたとか、いくらでもあるだろう。それを回避するのは、やはりクルマの基本的な運動性能だ。それは「ハンドルを切っただけ安全に曲がるステア性能」「とっさの急ブレーキでもパニックにならない安定性」「いざという時にダッシュできる加速力」といったところだろうか。自分が乗っているポルシェは、そうした基本性能が驚くほどよくできている。速いクルマだが、同時にメッチャ安全なクルマでもある。これは実際に所有するまでは分からなかったことだ。

燃費最優先、居住性最優先のクルマはどうにも個人的に信じられなく、実際に試乗しても「これほど遅くてもいいのか?これほどカーブで安定していなくてもいいのか?」と思うモデルもあったりする。それをジャーナリスト諸氏が絶賛していたりすると、ジャーナリストといえどもメーカーの提灯をしないと食っていけないのかなとガッカリしてしまう。もちろん、低燃費技術は素晴らしいのだけど。

昨今の国産車は、万一ぶつかってしまった時の安全性は非常に高い。しかし先述のスバルは、殆どの車種に高いスポーツ性能を与えている数少ない国産メーカーだ。それは惜しくも絶版になってしまったサンバー(軽トラの名車)にも当てはまる。とはいえ、実際にはスバル車は自分で買ったことはないのだけど。まさかの場面や危険な場面で、スポーツ性能で危機回避能力を高めることは、クルマとして大切なことだと思う。所詮クルマは、数十リッターのガソリンを積んで時速100キロで走る1トン以上の鉄のカタマリ。それが危なくないはずがない。

最近の自動車専門誌の記事を読んでいて疑問に思ったので、なんだか偉そうなことをウダウダ書いてしまったが、最近までプラスチック(FRP)でできたロータス・ヨーロッパに乗っていた人間の書くことではないかな(苦笑)。でもロータスの名誉のために書いておくと、FRPは万一ぶつかった時に粉々に粉砕されて衝撃を吸収するので、実は意外に安全なのです。念のため…。

※あくまで個人的な意見です。
Posted at 2013/01/25 12:46:58 | コメント(1) | トラックバック(0) | よろず | クルマ
2013年01月19日 イイね!

TOYOTA 86試乗 “これは充分アリ!”

基本的に旧いクルマが好きなのだけど、仕事柄いろいろな車に乗る機会も多く、新車の中にも気になっていながらもまだ乗っていないモデルがある。このトヨタ86(スバルBRZ)もそんな1台。Newハチロク(とBRZ)は、トヨタが当初掲げたコンセプト通りの車に仕上がっているらしいことと、987ケイマンの運動性を指標に開発されていること、ボクサーE/Gの重心の低さとFR駆動ということもあり、是非乗ってみたかったのだ。そこで仕事の合間を縫ってネッツ店で試乗させていただいた。このネッツ店は86に非常に力を入れており、「AREA 86」が併設されている。駐車場にはオーナーが乗りつけた86が並び、なかなかの壮観だ。
http://dealer.autoc-one.jp/toyota/dealer-report-1073564/

さすが間口の広いトヨタディーラー、初見でも快く即座に試乗ができる。まずはフルチューンに近い6MTのGTに試乗。早速乗り込むと、これだけオプション満載でチューンされているにも関わらず、全く無味無臭のコクピット(もちろん良い意味)。ウッドやレザーやオイルはもちろん樹脂のニオイさえ無く、シートとステアリング位置をアジャストすると、おそらく誰にでもピタリとポジションが決まる。無味無臭なのは、ドライバーがクセのあるマシンに合わせるのではなく、アナタ色にクルマを染め上げてという粋なはからいともとれる。

ちなみにリアシートはポルシェ911より狭く、前座席とのスペースがほぼゼロで脚の置き場が無いため荷物置き場的な使用が限界かな。

スタートボタンを押しエンジンを始動させブリッピングすると、チューンされた排気系はかなり威勢が良く心地良いエキゾーストノート。対して拍子抜けするほど軽いクラッチペダルとシフトノブを操り全開加速をくれると、現行ロードスターより多少劣るかと思われる加速感。絶対的なパワー感は無いが、このスバル製ボクサーエンジンは現行トヨタ車のどの4気筒エンジンよりも確実にキモチいい。交差点ひとつを曲がるだけでも、確かに重心の低さとハンドリングのクイックさは感じる。過重をかけてコーナーを抜けると、FRならではのコントロール性の良さも光る。プロペラシャフトの剛性も非常に高い。電子デバイスが介入するまでは飛ばさなかったが、是非ワインディングかサーキットを全開で走ってみたいと思わせる素性の良さ。チューンされ締め上げられた前後サスも好みのダンパーの効き具合だったが、このままだと街中はちとキツいかな。


少々いただけないのがトヨタ車によくあるオーバーサーボのブレーキフィールとパワステが効き過ぎのステアフィール。特にブレーキはハードブレーキング時のコントロール性が掴み難いので、限界に達する前にABSが介入してしまいそうになる。クラッチペダルとシフトノブも軽いので全体的に手応えが薄く、メカニカルな感触が伝わってこない。それでも実はインフォメーションは充分にある方なのだけど。操作系全てが軽いために車重も実際以上に軽い感触を受けるが、慣性マスは車重並みにはたらいているので油断は禁物。ステアリングホイールも膝上の居住性を考慮した偏心タイプなのか、タイトに切り返すとセンター同心円から上下するのも気になった。

続いてATのG(フルノーマル)に試乗。ハデなオレンジメタリックが夕陽に映えてなかなかカッコいい。走り出してすぐに感じるのが、トルコンATの出来の良さ。自分は完全マニュアル派なのだが、このATは素晴らしい!通常のプラネタリーギアを用いたトルコンなのに、デュアルクラッチ2ペダルMTを思わせるフィール。マニュアルモードに入れてシフトアップ/ダウンしても、敢えて残したと思われる僅かなショックとブリッピングを伴って素早く変速する。ノーマル16インチのグリップとハンドリングも良く、ステアリングインフォメーションも適切なので、車の挙動が掴みやすい。びっくりするようなパワーは無いが、腕に自信があればサーキットや峠をかなりのペースで走れる(ブレーキがもてば)だろう。ATでもクルマを操るフィールを結構楽しめる。


パッケージングと開発コンセプトから想像していたように、現代ハチロクはかなり素晴らしいクルマだった。ポルシェと違いトヨタもスバルもスポーツモデルだけを造っているメーカーではないので、この性能なら総合的に見て充分以上に買いだろう。確かに内装の「高いオモチャ感」のある質感と、そこここに見えるコストダウンの形跡はあるのだが、この価格で出してきた両社の英断に敬意。モノづくりニッポン万歳!果たして86(BRZ)は「全然アリ」なモデルだった。もっと若者に売れてほしい。
※あくまで個人的な感想です。
Posted at 2013/01/19 22:05:35 | コメント(2) | トラックバック(0) | よろず | クルマ

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