
かなり明け過ぎております(?)が、おめでとうございます。本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
さてさて、ひっさびさのブログネタは、悲しいかな“故障系”になります。年末年始からポルシェ911(タイプ997)に結構深刻なメカニカルトラブルが続発し、まともに乗れない日々が続いておりましたが、お陰さまで今では何とか復活しておりますので、そのトラブル内容と経過及び修理ご報告になります。
事の発端は、シートの電動背もたれ機構が動かなくなったことから始まりました。スイッチを操作してもウンともスンとも言わなくなってしまい、走る場所やシチュエーションによって背もたれの角度を細かく調整している自分にとっては、角度を動かせないと地味に不便です。
スイッチの接触不良かモーター自体の故障を疑いましたが、結果的にはヒューズでした。しかも30Aという最も大きなアンペア数のヒューズが焼き切れる形で飛んでいたので、車両火災やECUパンクの危険性もあり、相当ゾっとしました(-_-;;;
これで修理完了と思ったら、今度はセルが回らず、バッテリーの突然死が発覚。1年前に交換したばかりなのに(泣)。前回交換したMOLLに問題があったのか、ちょっと信用を失ったので同じサイズのパナソニックを取り寄せて交換しました。ヒューズ切れはバッテリーが弱った際にオルタネータが充電しようとして、レギュレータが誤作動した可能性もあります。しかし若干イヤな予感が・・・
正月休みの最終日、今度は出先でエンジンが突然ハンチングを起こし、アイドリングが不調に。これはエアマスセンサー(エアフロセンサー)の故障だろうと判断し、取り急ぎ負荷をかけないように自宅に向かいますが、道中エンジンチェックランプとPSM故障、エアバッグ異常を知らせるアラートが次々に点灯Σ(゚口゚;
路肩に停めエンジンルームを確認すると、ひどいガラガラ音とまるで不完全燃焼のような異臭で、これはただ事ではなさそう(滝汗)。何とか自宅までは戻れたものの、1気筒が死んでいる状態でこれは深刻なエンジントラブルかもしれません。ポルシェ997.1はインターミディエイトシャフトやシリンダーのスラップ(傷)という、万一発生すると重症化する持病を抱えているため、かなりビビリが入ります。
ポルシェDラーに電話して症状を相談すると、エンジンブローでリビルドエンジンに載せ替えの場合は260諭吉オーバー!【絶】||||(ili′Д`)||||【望】もちろんそんな金は払えないので一瞬手放すことを考えますが、とりあえずはエアマスセンサーを取り寄せ、交換作業のためバッテリーのマイナス端子を外して電装系をフリーにします。
自宅マンションのガレージが真っ暗なので、特に車体後ろ側の細かい作業は困難を極めますが、LEDライトで照らしながら何とかエアマスセンサーを新品に交換し、再びバッテリーを接続してECUをリセットしてみるものの、症状は改善されません。既にここまででバッテリー代やエアマスセンサー代などで結構な出費を強いられています。
完全に自走不可能状態なので、ここでDIY修復を諦め遂に積車を手配(泣)。今回はポルシェのコミュニティで知り合った「
カレストスポーツ」さんにお願いすることにしました。念のためリアテールライトユニットを純正に戻し、ローダーに積み込んでしばしのサヨナラです。しかし低床車用リフト仕様の最新ローダーがカッコいい。
カレストスポーツさんでテスターに繋いでエラーチェックしてみると、1番&2番シリンダーのカムシャフトに何と「カムシャフト逸脱」のエラーが!?バルブヒットはしていないようなので、カムシャフトを制御する箇所のどこかが壊れたのではとの診断で、カレストさんで左右バンクのソレノイドを入れ換えてみたところ見事にビンゴ。
結果的には、バリオカム(可変バルタイ&バルブリフト機構)をコントロールするソレノイドのアクチュエータの動作不良による故障でした。カレストスポーツでこの故障に気付いたのはさすがです。もしDラーに運び入れていたら、エラーを確認した時点でエンジンを降ろされていたかもしれません。修理はエンジンを降ろさずにヘッド周りに手を入れ、新品パーツへの交換作業になります(下が新品)。
真ん中が交換したアクチュエータ。右側の黒い樹脂パーツはダイレクトイグニッションコイルの頭です。DIコイルはまだまだ大丈夫そうでした。モロに雨水をかぶる場所にあるのに、意外に耐久性がありますね。
もう1箇所、フロントタイヤのサイドウォール内部が破断していることが発覚。ひと月ほど前からフロントのかすかな異音に気付いており、フロントのハブベアリングかと思っていたのですが、まさか一番わかりやすいはずのタイヤだったとは(-_-;
今回初めてお世話になった埼玉の
カレストスポーツさんです。純正のテスターを所有していることも大きいですが、診断力の確かさとオーナーに無駄なお金をかけさせないような努力、そして解りやすい説明と、素晴らしいショップでした。今後の主治医に決定です!
フロントタイヤも交換し、完調を取り戻しました。今回はヒューズ代、バッテリー代、エアマスセンサー代、アクチュエータ修理代、そしてタイヤ代とまあまあな出費を伴いましたが、カレストさんでの修理代自体は安過ぎるぐらいです。
今までは何かあるとDIYで切り抜けていましたが、自分ではどうにもならない重大トラブルが起こってしまった場合に、どこにお願いするかというツテが無かったので、今後の主治医を見つけられたことが大きな収穫でした。ポルシェらしからぬ設計ミスとも思われる持病を抱えた997初期型ですが、ショートホイールベースによるRR感満載の乗り味とコンパクトなデザインは非常に気に入っているので、今後もガンガン乗っていきます!
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ポルシェ911 | クルマ
Posted at
2018/01/30 13:53:00