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Nackyのブログ一覧

2013年05月20日 イイね!

房総ドライブ・B級グルメ列伝【内陸篇】

房総ドライブ・B級グルメ列伝【内陸篇】思いのほかこの房総B級グルメシリーズ(というほど大袈裟なもんでもないですが)が好評?なので、すっかり調子ぶっこいて続編といきますか〜!

※タイトル写真は秘境のラーメン屋・アリランラーメン八平

前々回【内房篇】、前回【外房篇】と書いてみたが、思い付いたまま書いてるだけなので、実は両方とも全然紹介し切れてまへん。どこを書いて、どこを書き忘れているか、精査するのも面倒^^;なので、今回は【房総の内陸篇】ってことで。房総の内陸といっても、千葉市や市原市から、南房のほうまで何処を内陸というのかなんて決まりは無いので、何となく海沿いじゃないってユルい決まりだけで勘弁してくだされ。そういう意味では、前々回で紹介した久留里の焼そば専門店「志保沢」や、牛久にある神のホルモン焼き「玉屋」も“内陸”と言えるだろう。ああ、なんというテキトーな企画。ちなみに、全国一平均標高が低い千葉県には、山らしい山はありません。しかし丘陵地帯に広がる里山の風景は素晴らしく、内陸部のワインディングを繋げば、ほとんど信号と交通量の無い快適なルートとなります。(← wataさん、勝手にリンクさせて頂きました)

【村のピザ屋・カンパーニャ】
「これが国道!?」と思うような国道410号から少し入ったド田舎にある、石窯ピッツァの「カンパーニャ」。数年前にバイク仲間に連れられて初めて行った時に、生地と具材の美味しさ、里山のロケーションにハマってしまいました。昨今はテレビやメディアで紹介されまくっているので、特に週末の昼時にはこんな田舎が大騒ぎで凄い行列となる。ちゃんとした小麦粉をちゃんとした石窯と薪で焼いたピッツァは、生地がまるで七輪で焼いた餅のような香りとモチモチ感があるのだが、まさにそんな味。具材は地産地消に拘った新鮮な野菜や畜産物。千倉の「Indy'sピザ」、浜金谷の「ピッツァGonzo」と並んで、房総の田舎で食べられる3大ピッツァということにしとこう(あくまで個人的な感想)。しかし、ここはB級とは呼べないA級店かも。
ちなみに内陸部ではないけど、千葉みなとのNetzトヨタAREA86内にある「ヴィーコロ」も、相当美味いっす。

【お婆ちゃんの味・アリランラーメン八平】
これぞB級グルメの真骨頂。“秘境のラーメン屋”“最もたどり着きにくい名ラーメン店”等々、割りと大げさな紹介をされることが多い有名店「アリランラーメン八平」ですが、長生郡の外れにある立地は、確かにウルトラ行き難い。最寄の駅からでも14km、さらにその最寄駅がローカル私鉄としても有名な小湊鐵道の無人駅ときたもんだ。田舎道を繋ぎ苦労して店にたどり着くと、年季の入った店舗で年季の入ったお姐さん(つまり婆さん)が、小柄な身体に似合わないでっかい中華鍋でラーメンを作っている。店の周りにはマジで何もなく、ひたすら里山と田園風景。そんなド田舎の古い建物から漂う強烈なニンニクと醤油の香り。これがどんなジャンルにも属さない、独創的過ぎるラーメン。どんなラーメンでどんな味なのかは、実際に行ってみることを強くオススメします。ドライブやツーリングで「アリランラーメンに行こっか」ってイベントも充分以上に成り立つので、ぜひ来訪を!


【くみあげ生ゆば・ゆば喜】
市原〜大多喜〜勝浦を駆け抜ける国道297号の大多喜付近にある、生ゆばと豆腐製造即売の店「ゆば喜」。 「なぜ大多喜で湯葉なのだ?」なんてそんな細かいことは気にしてらんない。作り立ての湯葉ってマジ美味いんです。色々な種類の大豆を使っているのだが、個人的にはほんのり緑のヤツと灰色のヤツが好きだ。できたてホカホカの豆腐(激ウマ!)もその場で食べられるので、御宿や勝浦方面に海水浴や釣りにでも行く際に、ちょっと寄って出来立て豆腐を食べてくってのもナイスっス。

【イタリアン・ジェノバ】
内房の保田から外房の鴨川に抜ける県道34号・通称長狭街道を走っていると、ド山の中に場違いなイタリアントリコロールの看板があり、そこを曲がって辿っていくと車1台がやっとなとんでもない山道となる。ぐねぐねガタガタと山を登り続けると「がんばれ!」「あと少し!」みたいな看板がいくつもあり、やっと山頂に辿り着くとそこには小さなレストラン「ジェノバ」が。しかも山頂なのになぜか意味不明な船もあってB級感が満載。まるで人んち感覚なので「おじゃましま〜す」と入っていくと、人の良さそうな壮年夫婦がイタリアンを手作りしている。自家製生ハムや自家製野菜のピクルスはしっかり美味い。料理は、全体的に気配りが行き届いた素朴な家庭の味の延長なのだが、確実に美味しい。映画“グランブルー”のモデルになったジャック・マイヨール直伝のパスタもある(彼は房総が大好きで生前しょちゅう来てたのだ)。バイクで行くのもまた楽しいので、ツーリングのネタにもオススメです。

【うなぎ・八幡屋】
茂原街道沿いにあるこの「八幡屋」は、なんだかいつ行っても混んでますね。開店直後とか、午後4時とか、ヘンな時間に行っても。それだけ地元に愛されている証しか。地元だけでなく、県外ナンバーのバイクやクルマも多い。ウンチクが記されたうなぎは確実に美味い。焼き方は関東風の蒸してから蒲焼きにする方法。千葉では成田にもうなぎの名店が多いけど、自宅から比較的気軽に行けるって点ではこっちかな。昨今のシラスウナギの記録的な不漁の影響が心配です。

【手打ち蕎麦・宇左ヱ門】
市原の市街地から房総の丘陵地帯を通って牛久に抜ける“うぐいすライン”沿いの田舎にある蕎麦屋「宇左ヱ門」。店の正面にある、どう見てもかわいくないリスのイラストがB級な佇まい。どうにも年をとるとツーリングやドライブでの楽しみは、脂っこいものや味の濃い料理よりもさっぱりとした蕎麦を求めがちになるものだけど、そんなオッサン個人の価値観に於いて、この店の美味しさは全面的に保証できる。喉越しの良い十割蕎麦、さわやかな柚子切り蕎麦、更級に田舎蕎麦と、どれを頼んでも間違い無い。初めて行こうとする人にはチト見つけにくい立地ですが、外房方面からの帰りに渋滞回避の抜け道としてうぐいすラインを通る際には是非。あの辺だと八幡高校近くの蕎麦屋「」も美味いです。

【手打ち蕎麦・幸七】
上記に続き、オッサンのツーリングの友・蕎麦屋のオススメは、御宿から山に分け入ったところにある、古民家を改築した「幸七」。かなり辺鄙な立地にあり、こんな田舎に人がわんさか集まって満員の客が蕎麦をすすっている光景はちょっと異様だけど、それだけ集客力のある美味しさ。雰囲気も良いし、女将さんの笑顔も良いし、わざわざ行く価値ありますね。そういった意味では、B級ではなくA級なんでしょうけど。この他に房総内陸の蕎麦屋といえば、養老渓谷の「ゆい」、鴨川有料道路近くの金山ダムにある、やはり雰囲気サイコーの「打墨庵(うっつみあん)加瀬」、茂原街道沿いの「きたこま」もオススメ!

【とんかつ・有家】
まず、大多喜の町並みが良いんです。「房総の小江戸」と呼ばれるだけあって、旧い町並みの景観を留める努力をしているので、散策も楽しい。鉄道ファンには、いすみ鉄道の大多喜駅で旧国鉄の古いディーゼルカーが現役で走っている姿も拝めるのも楽しい。そんな旧い町並みの中心部にあるトンカツ屋「有家」は、店主が精肉店出身なだけあり、肉自体がしっかり美味い。しかもB級グルメ系にはお約束の店内テレビと、無造作に積み上げられた大量の古雑誌がイカしている。リンゴやらアーモンドやらが入ったB級感漂う変わり種トンカツも美味いけど、ここのウリは3種あるオリジナルの手作りソース。3種とも絶品の香ばしさなので、これを少しずつかけて食べるとサイコーです。

【イタリアン・キャンティ】
この素朴過ぎるイタリアン「キャンティ」は、広く紹介してみんなに行ってもらわないと、今にも潰れてしまうんじゃないかと心配になるほど、いつも誰もお客さんが居ないのだ。場所は「生命の森リゾート・長柄ふる里むら」からの坂を下りるか、茂原街道から誉田方面に曲がって坂を上るかどっちかの、つまり山の中。「ふる里むら」にはアスリートがトレーニングに訪れる施設があり、どうやらそうした有名アスリート達が店に来るらしく、選手達のサインが壁に書かれている。立地はウルトラ寂しく、前述の通りいつ行っても閑古鳥なので、思わず「やってるのか?」とドン引いてしまうが、入ってみると意外にも居心地は悪くない。料理は今どきの凝りに凝った都会のイタリアンと比較すると平均点だとは思うが、確実にゆっくりできるのと、自分にとっては若い頃からの思い出が詰まっている(?)ので、銚子電鉄のごとく是非ネバーギブアップで残ってもらいたいですね。

【窯焼きパン・酪】
千葉県民であれば、メジャーな観光地の養老渓谷は1回ぐらいは行ったことがあると思いますが、バイクで林道を走ることが趣味の自分にとっては、おそらくフツーの千葉県民の一生分ぐらいは養老渓谷に行っている計算。ところが、ぶっちゃけ養老渓谷界隈は寂しい。なんだか一句詠みたくなってしまうほどなのだ。プラレールのような養老渓谷駅から徒歩で5分ぐらい、細い脇道を入ったところにある「」 は、最近多い田舎の拘りパン屋。実は売り切れ御免なので、人気のあるパンはソッコー売り切れてしまう。パンが売り切れでも焼き菓子系も充分過ぎるほど美味しいです。また、隣に「麻生亭」というレストランが併設されており、まるで人んチで上等な食事をご馳走になるような良い雰囲気。

しつこいようですが、上記は全て個人の味覚と感覚で結構ランダムにチョイスしているので、そこんとこ宜しくです。自慢できるほど食べ歩いているワケでもなく、偶然立ち寄ったお店とか、佇まいが妙に気になった店をチョイスしてるので、「なんでこの店が入ってないんだ!」 みたいなクレームは受け付けません…悪しからず…。

・【内房編】はこちら
・【外房篇】はこちら
・【南房篇】はこちら
Posted at 2013/05/20 18:21:11 | コメント(3) | トラックバック(0) | ポルシェ・ケイマン | 日記
2013年05月07日 イイね!

フォーエバーGWメモリーズ

フォーエバーGWメモリーズ一年でも最も心躍るサワヤカな季節・最も良い季節。とうとうゴールデンウィークも終わってしまいましたが、皆さんは楽しい連休を過ごせたでしょうか。自分はといえば、連休最終日の昨夜は「GW打上げ」と称しておバカに飲んだくれてまして、連休明け初日からイキナリのヘヴィな二日酔いです。おそらく、人生の朝の半分以上は二日酔い状態で迎えているかと。嗚呼、バカは死ななきゃ治らない。嗚咽。

んでもって、肝心の連休はといえば、タイミング悪く3分の2は仕事だったものの、残り3分の1はサワヤカにクルマバカ・バイクバカしてました。ええ、御陰さまでスロットル全開くれ過ぎてバイクのタイヤはF/Rともセンターからサイドまでスリップサインで4000kmで完全にボーズですとも。まだサーキット一度も走ってないのに(泣


5月4日は昼間は仕事だったものの、翌日の子供の日は休めそうだったので、仕事が終わってからクルマで南房総・千倉に向かいました。昔からGWは世間一般に伴って自分もどこかに行かねばっつー強迫観念があるのですが、GWは何処に行っても混雑するんで、良い季節とはいえクルマでの外出は控えているのが毎年の常です。しかしまあ夜中に房総の田舎道は混まないだろうと判断し、夜間の移動。館山道で行けば南房総までアッという間なのに(渋滞が無ければ)、サワヤカなクルマバカはわざわざ国道465号や県道88号といった山道を通って真っ暗なワインディングをグネグネと南下。写真は途中ご不浄に立ち寄った大多喜道の駅。周囲はこの季節ならではのカエルの大合唱。暗がりの中、三脚ナシの手持ちで限界まで増感して撮っているので粒子が粗いです。


翌日はノンビリと、千倉の小松寺までドライブに。苔むした厳かな古刹は、美しい新緑で迎えてくれました(タイトル写真も)。この小松寺近くを通る某道は、南房総でも屈指のワインディングロードなのですが、存在が広く知れ渡った昨今は猛スピードで突っ走るバイクやクルマが激増し、それに伴う事故が起きてしまうことが心配。もし何か起きてしまったら、この気持ちイイ道にもゼブラが敷かれてしまったり、最悪は通行規制とならないように願っています。


死ぬほど楽しみにしていたGWも、あっちゅう間に過ぎ去ってしまい、結局のところ仕事に翻弄されて特に出かけず、クリエイティブなこともできなかったので、“何かやり残した感”でいっぱいです。でも、GWの日常のどんな小さなコトだって大切な思い出。自分は思い出に縛られて生きている後ろ向きな人間で、特にトシくってきてからは、見苦しいほど過去の記憶に執着して生きています。自分の中で、いい思い出はどんどん美化されていき、切ない記憶はより物悲しく異常に感傷的に思い起こされます。だからこそ、走った道や通り過ぎた街、過ぎ去った季節を目に焼き付けておきたいのです。そんな切なくも情けない記憶と感情の移り変わりを歌った「Sometime」。アコースティックギターとウッドベースで、アーシーなアレンジに仕上げました。


さて、バイクのタイヤを早く交換して、来る夏も山道をバカなりにガンガン走りますか!
Posted at 2013/05/07 18:43:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | ポルシェ・ケイマン | 日記
2013年04月24日 イイね!

雨の中の噴水 〜山梨・静岡ツーリング

雨の中の噴水 〜山梨・静岡ツーリング老人ボケ防止の防備録です。どうもトシくうと物忘れが激しくて…昨日の晩飯も何食ったのか覚えてないし(弱々)

自分は三島由紀夫ミーハーなんですが、彼の著作の中でも一番好きなのが「雨の中の噴水」という短編小説です。純文学そのもののレトリックと文体の中に、三島らしい茶目っ気とシニカルなエンディングが大好きな作品です。
先週のウィークディは概ね良い天気で春らしい暖かさでしたが、週末の予報は「土日は真冬並みの寒さと風雨」ってことで、金曜の時点ではにわかに信じ難かったのだけど、土日は予報通りにちゃーんとクソ寒くなりやがって、しかも日曜は雨ザーザー。二輪車やアウトドアが好きな自分は雨の休日は廃人になってしまうので、これじゃアカンと悪天候の中をCaymanで繰り出しました。いつも週末は渋滞する中央道や東名も、こんな荒天ならきっと混まないんじゃないかと思い、山梨方面へGO!

…と、中央道はイキナリすんげー土砂降りですよ(タイトル写真)。アクアプレーニングが心配なので、今日のとこはノンビリ行きますか〜。先行車が巻き上げる水しぶきで視界は悪いし空は真っ暗だし寒いしで、この時点では「来なきゃよかったかなぁ…」と、かなりのテンションの低さ。ところが、談合坂を過ぎた辺りから少しずつ小降りになり、山の中腹にはこの季節らしい新緑が見えるようになってきました。予想通りつーか、観光に出かけるクルマはほとんど走っておらずガラガラ状態。こんなに空いてると逆にブキミ^^; しかし、当たり前のように雨漏りしない現代車って素晴らしい!かつて所有していた旧車はみんなダダ漏れだったもんで^^;;;


思い立ってのドライブなので行き先は未定のため、とりあえず勝沼ICで下りて、こんな寒い日には最高のほうとうを食べに『皆吉』に。その後は勝沼と甲府をウロウロし、ワインのシャトーを巡って戦利品の甲州ワインを買い込むものの、また雨が激しくなり気温もますます冷え込んできました。テンション上がらんなー。


家内のリクエストで『ワイングラス博物館』へ。ここの隣にある石窯のパン屋がメチャ美味いので、ここでも戦利品をゲット。


大菩薩峠のワインディングを通って帰ろうかと甲府盆地境の丘の上に駆け上がったところ、雲が少しずつ切れ初めて幻想的な景色になってきました。本来ならこの季節は新緑が萌えまくってる筈なのに、この寒さと霧と雲でまるで水墨画のよう。


この天気の中をR411から帰っても、ワインディングは楽しめないだろうと判断して、再び中央道の上り車線に乗り、河口湖を目指します。この時点でまだ12時。道路は全般に空いてるし時間はたっぷりあります。河口湖と忍野八海を経て山中湖に到着。空はまだ暗いものの、何とか雨は小降りになってきました。しっかしクッソ寒い!ホントに4月か!?


R138で御殿場に向かい、大好きな箱根に向かいます。かなり小降りになってきたので箱根峠から箱スカへ。ところが登るにつれ凄い濃霧。やっぱ他に誰も走ってねーなー。芦スカに入って再び雨が強くなり、濃霧で前が全く見えません。何度も箱根に来ていてこうした事態は容易に予想できたのに、それでも近くに来るとつい山に足を踏み入れちまうんですよね。

伊豆スカを亀石峠で折り返し、濡れたターンパイクを韋駄天のように駆け下ってオダアツ〜東名〜保土ヶ谷バイパスで横浜へ。ここまで一切渋滞知らずです。当たり前か。横浜で少し遊んだあとは湾岸線で千葉まで帰ります。ここにきてようやく雨も上がり雲が切れてきました。(写真は湾岸線・鶴見つばさ橋)


全くの渋滞知らずで16時過ぎには自宅に着いてしまったので、早速ゲットした戦利品で浅い時間から酒盛りです。本日の走行距離は480km、燃費は11.5km/Lとまあまあ良好でした。高低差もあるし風雨の抵抗もあった筈ですが、エンジンはあんま回してないしね。でも雨中ツーリングは道も混まないしたまにはいいかも。気がつくと西の空の雲の切れめから夕焼けが顔を出してました。何だかジェットコースターみたいに暑くなったり寒くなったりだけど、冷たい雨はもういい加減にして、春らしくなってほしいよホント。風薫る5月に期待!皆さんもどうか体調にお気を付けください。
Posted at 2013/04/24 18:28:53 | コメント(5) | トラックバック(0) | ポルシェ・ケイマン | 日記
2013年04月16日 イイね!

新緑のヘボーソー

新緑のヘボーソー「ヘボーソー」といっても、暴走するわけでもヘボな走りをするわけでもない。まあ、自分はヘボい人間なのだけど。知らない人以外は知ってるかと思うけど、「ヘボーソー」とは勝手に尊敬するサイクリストの兼堀君が作った造語で「平日に房総へ遊びにいくこと」なのだ。もっとも、自分が一方的に兼堀君のことを知っているだけで、向こうは僕のことなど一切知らないと思うけど。なぜ尊敬するのかといえば、兼堀君は自分と同じ生粋の天の邪鬼の香りがそこはかとなくするからなのだ。ゴメンね兼堀君。

1月から4月上旬まではメいっぱい忙しかったので、こんな天気が良くて仕事も一段落した日には代休をとってもよかんべと、某日の平日火曜にヘボーソーを敢行。この季節は悪魔のスギ花粉も去り、路面のグリップも安定しているのでツーリングにはもってこい。しかし、平日に遊んでいるとどこか落ち着かないという、なんとも小心者の自分。決してサボってるわけじゃないのに。いや、半分サボってるのか。

いつもの房総内陸のワインディングを繋ぐ決めルートではなく、今日は知らない道を中心に走ってみようと心に決め、まずは千葉市の自宅から下道を行き、市原市から“うぐいすライン”を経て養老渓谷へと向かう。養老渓谷界隈には無数の林道とタイトワインディングが眠っており、自分はそれらを走る為に月イチ以上のペースで通っているので、計算上ではフツーの千葉県民の一生分は養老渓谷に来ている。ついでに、箱根にもフツーの関東在住者の一生分ぐらいは行っているかもしれない。と、余計なことは置いといて、界隈の林道も今では舗装化が進み、オフロードやダートは貴重な存在になってしまった。自分はモタードでもオフをガルルと走りたいヘンタイなので、何となくもの足りない。写真は近年舗装されてしまった大福山林道支線。ココに2ヵ月前に来ていたら鼻と目がタイヘンなことになりそうな鬱蒼とした杉林だが、今の季節は新緑が綾瀬はるかの笑顔のように眩しい。


林道を抜けて尾根を抜ける走ったことのないワインディングを突き進むと、“平沢ダム”に到着。ここは初めて来た。比較的新しいダム湖らしく、湖面から立ち木が顔を出している。平日のダムは静まり返り、何やら少々ブキミな雰囲気。ハンチングをオシャレに被ったオッサンが一人寂しく釣り糸を垂れていた。


ダム湖の奥に進むと、細いダート脇にヤギ助がお出迎え。人が住んでいる気配が無いのに繋がれたヤギがいることが不思議で、さらに奥に進むと山奥の秘境にひっそりと佇む「竹仙郷」なる炉端焼屋が。気になってあとで調べてみたところ、どうやら結構な評判のようで。


通ったことのない県道や広域農道を繋ぎ外房の上総興津に出て、そこから竜宮城のように美しい“守谷海岸”(←記事の一番下)に出た。白い砂浜でコンビニで買ったパンをむさぼり食っていたら、錆びてギィギィうるさい自転車に乗って現れた、真っ黒に日焼けしたヨボヨボのジジィ、いや地元の年老いた現役漁師さんに話しかけられ、1時間ほど貴重な昔話に花が咲いた。今では穏やかなこの守谷海岸は、戦時中は火薬工場があり弾薬庫を狙った米軍機が飛来し爆撃や機銃掃射を繰り返していたそうだ。


外房の海岸線から再び内陸部に戻り、県道を繋いで里山を抜けて上総中野を目指す。いすみ鉄道と小湊鉄道のそれぞれ終点でもあり中継点でもあるこの駅は、里山にポツンとあるメルヘンチックな駅舎がまるでプラレールのようだ。運が良ければいすみ鉄道の旧国鉄キハ52・キハ28や、小湊鉄道のキハ200が里山の駅に並ぶラブリーな姿が見られる。血中鉄分の多い人には超オススメ!


そこからタイトな舗装林道を繋ぎ、初見のワインディングをステップから火花を飛ばしつつフルバンクで駆け抜ける。リヤタイヤの右サイドがかなり擦り減っており、右コーナーでパワーをかけるとズルッとくるが、フロントの安定感に支えられかなりのペースで走ることができる。大きな丘陵をふたつみっつ超えると、小湊鉄道を跨ぐ小道に出た。周囲に集落も何もなく、こんなド田舎を走っているのかと驚いてしまうが、ムチャクチャいい風情だ。


ところで、平日にも関わらずワインディングや林道では結構な数のライダーや趣味車とすれ違った。土日には行列する店も平日なら空いてるし、ヘボーソーするのもなかなかイイものだ。養老渓谷から君津市や市原市の山間の林道をグネグネと抜け、曲がったことのない交差点を曲がり行ったことのない道を走り続けていると、いつの間にか牛久近くに出た。田植えの準備が整ったばかりの稲田が広がる中、小学生達が下校する風景に癒される。


牛久からはおとなしく国道297を行き、市原IC近くに差しかかったところ、遠くから小湊鉄道のキハ200がタンコロで走ってくる姿が見えたので、急いでバイクを路肩に停めシャッターを切った。ちょっと遠かったが、里山を駆けるキハ200に出会えて満足。


市原ICから高速に乗り、一気に幕張の自宅へ。無事に帰還してトリップメーターを確認すると、今日だけで330kmも走っていた。土日は交通量が多いので途中で引き返してしまうことが多いけど、平日は思う存分走ることができて超腹いっぱい。こうしてヘボーソーツーリングは終了した。
自分のバイク遍歴を振り返ると単気筒やツインが大半を占めており(実はマルチは買ったことがない)、排気量もどんどん小さくなってきている。リッターマシンの爆発的なパワーは魅力だが、乗り出す時の気合いや維持費には覚悟が必要だ。ビッグバイクに乗っていた頃は、高速や箱根をぬぅわkm/hでカッ飛んでいたけど、小排気量マシンはそんな気にもならないから安全とも言える。今乗っているYAMAHA WR250Xは軽量なので気軽に乗り出せるが、レスポンスと高回転域を重視したエンジン特性、航続距離が200kmにも満たない少ないタンク容量、体重移動を前提とした細く固いシート、サーキットやワインディングを攻める為の固いサスという装備の為に、ツーリングユースは全く快適ではない。街乗りはまあいいとしても高速道路は苦痛ですらある。土産なんか買うなと言わんばかりに荷物の積載性はゼロ。それ故いつもブン回してストイックにハイペースで走ってしまう。ノンビリ走ろうと思えば走れなくもないのだけど、それではちっとも面白くないバイクだ。しかし、タイトなワインディングでは無敵とも思えるハンドリングや、4スト250cc単気筒にしてはまあパワーもあり、フルアジャスタブルの前後サスと高剛性フレームは素晴らしく、リッターバイクと一緒に走ってもそこそこついていける。従来の市販トレール車に比べて質感も高く、クラスレス感覚だ。その分「250だから遅くても許して」という言い訳がきかない気もするが、ツルシでもサーキットを走れるポテンシャルの全てをまだまだ出し切れていない。精進してライテクを磨かないと。その前に擦り減ったリアタイヤを何とかしないとアカン(汗

※番外
後日通った国道297号沿いにある中古車屋に置いてあったALPINE V6 Turbo。大好きなクルマなのだが、この個体はもうすぐ土に還りそうな状態でちょっと可哀想。
Posted at 2013/04/16 22:50:16 | コメント(4) | トラックバック(0) | モーターサイクル | 日記
2013年04月11日 イイね!

房総ドライブ・B級グルメ列伝【外房篇】

房総ドライブ・B級グルメ列伝【外房篇】先週、表題の【内房篇】を書いて、こんなの参考にする人はいないだろうな〜と思っていたところ、「もっと他に無いのか」「外房篇や南房篇も頼む」というリクエストメッセージを続々と頂きまして。っていっても2人だけですが(笑)。今回は外房方面で、取り急ぎサワリだけでも。
本来こうした投稿はブログではなく「おすすめスポット」として載せるべきなのですが、複数店舗あるので前回同様ブログとして投稿させて頂きます。
※タイトル写真は外房の夷隅川河口

【勝浦式担々麺】
勝浦界隈にウジャウジャあるラーメン屋/中華料理屋/定食屋/またまたオシャレなカフェにも、大体置いてあるのがこの「勝浦式担々麺」なるジャンクな麺。それは一般に想像するような、ゴマだれと麻油がきいた麺ではない。そう思ってオーダーすると、確実に驚くこと受け合い。真っ赤な見た目は、自家製ラー油が表面を覆い尽くしているため。まずこの毒々しい見た目で超驚くが、一口すするとあまりの辛味にムセこんで二度驚き、じっくり味わうと、そのうま味に三度驚く。そして完食の暁には、妙な達成感と汗で全身が覆われる。さらに翌日には、出口でも再び辛味が堪能できる。「江ざわ」が元祖らしいが、今は長狭街道の鴨川寄りに移転してしまった。僕が好きなのはグダグダに煮込んだ麺と甘辛タマネギがきいてB級感が漂う「はらだ」。ここは例によってオンボロ掘建て小屋系。サーフポイントにあるオシャレなカフェ「ラグタイム」の勝浦担々麺も美味い!


【とんかつ/ステーキ・岡本】
テニスで有名な九十九里の白子海岸、南白亀川(←読める?)の河口近くにあるイケてるレストラン「岡本」。 ここはとにかくゆっくりできるのが良い。使っている肉や素材にも拘りのウンチクが記してあり、安心してオーダーできる。自家製の漬け物や野菜を何種類も使ったサラダ(食べ放題!)と、それにかける自家製ドレッシング、肝心のトンカツやステーキと、どれをとってもかなり美味しい。正直、ちょっと寂しい場所にあるのだが、いつも人でいっぱい。B級ってよりはA級に近いのかも。

【ぐうらーめん】
内房の竹岡式ラーメン、外房の勝浦担々麺、山奥の久留里焼きそばと並ぶ房総ご当地麺の代表としてファンが多い、東金の「ぐうらーめん」。真っ黒な見た目とタマネギがデフォで浮かぶ雰囲気は竹岡式ラーメンに近いのだが、竹岡式と違って動物系のダシと生姜がきいたパンチある一杯。真っ黒な見た目に比例して実は結構しょっぱいのだが、間違い無くオリジナリティ溢れる味わいだ。いつ行ってもとんでもなく混んでいるので、変な時間を狙っていかないと行列に並ぶことになる。都心のオシャレなラーメン屋には間違い無くあり得ないようなB級テイストなのだが、一度食べてみて損はないと思う。

【イタリアン・ポポラーレ】
正直なところ、個人的には茂原や大網界隈は観光で行く土地では無いので、美味い店やご当地B級グルメ店をわざわざ探す機会も無い。国道128号沿いの本納付近にあるこの「ポポラーレ」も、実は特別に美味しいワケでもないしB級感覚で面白いワケでもない。しかし、昨今のようにイタリアンが大衆化する前から、この田舎の地にある男気と、何だか一生懸命な感じがとてもいいのだ。お客さんはほとんどが地元の家族連れ。地元客中心とはいえ、この辺は大きな街も何も無い。しかし店内は結構居心地が良い。「本格ナポリピッツァ」つーても、イマイチ本格じゃない(笑)。でも料理は全て素朴で美味しいし、安いのだ。

【和風アジアン(?)まきのきてい】
九十九里の長生村にある実母の実家の近く、白子町の田舎の田んぼの中に建つレストラン「まきのきてい」。自分が子供の頃から親や親戚に連れられて行った記憶があったので、最近再発見した時にはまだあったのか!?と感動してしまった。こんな田舎でも潰れずに長い間やってるってことは、地元に愛されてる証拠かも。昔は畳敷きで料理も蕎麦や天丼といった和食のみだった気がするが、今はモダンなアジアン調に改装されオシャレで落ち着く雰囲気。メニューは和洋中何でもござれのファミレス感で特徴は無いようだが、充分に美味しい。店名のようにマキの巨木がそびえる庭園が素晴らしく、夏の夜はカブトムシやクワガタが飛んできそう。

【割烹・舟勝】
御宿ビーチの北端にある岩和田漁港から坂を登った住宅街にひっそりと建つ、割烹と小料理の店「舟勝」。外房には当然のように良い地魚料理店が多いのだが、ここは素材といい料理の腕前といい更には後述するB級感といい、個人的に大好きな店だ。地魚のネタはとにかく美味い。酒は冷蔵庫に冷えているボトルを客自ら勝手に持っていって飲むというテキトー感。大将の母親とおぼしきお婆ちゃんが頑張ってホール係として働いているのだが、この婆ちゃんがとにかく耳が遠く、「お母さん、日本酒おかわり」「ん?トイレはあっちだよ」といった腰が抜けそうになるとんちんかんな受け答えがニコニコしながら返ってくるところがたまらない。店の灯りがフツーの蛍光灯なのも鮮魚料理には残念。しかし一度食べに行けばわかると思うけど、何度でもリピートしたくなる魅力とB級感が満載だ。

【農家を味わう店・ポラーノ広場】
東金駅と八街駅のちょうど中間あたり、千葉東金道路の東金JCTそばの国道409号沿いにある、農家を味わう店「ポラーノ広場」。宮沢賢治の短編小説名からとられた店名のように、イーハトーブでメルヘンな素朴な佇まい。実はココ、自分の妹分のミュージシャン“ありっぱ”が経営するお店。“ありっぱ”は千葉では少し名前が通っている姉妹デュオで、優れたオリジナル曲を次々にリリースしている。地元で産まれ育った彼女達が作る天然酵母パンや料理は絶品!裏の畑で収穫された野菜も美味しい。無垢な彼女たちの笑顔と手作り料理の優しい味が、ささくれだったオッサンのハートにグサグサと刺さる。リクエストすれば目の前でキュートな曲も歌ってくれちゃったり、とにかくサービス満点。

■切ない恋の終わり・ありっぱ&Nacky『時のしずく』ライブ


【おらが丼】
外房とはいえ南房に近い地域の安房鴨川のご当地グルメ「おらが丼」は、鴨川界隈を走っているとやたらにのぼりが目に付くので知っている人もいるかと。町おこし的使命を背負ったご当地グルメなのだが、まだメジャーになりきれていないのとイマイチ盛り上がりに欠けている感じが、そこはかとないB級感を演出している。おらが丼を出す各飲食店で素材や味が違うので、色々な店で食べ比べるのも楽しい。地元の新鮮な海の幸・山の幸に必ず出会える。

おっと、また時間が無くなってしまった。外房篇も半分も書けてないな。リクエストがあれば(あるのか?^^;;)南房篇と併せて、また書くかもしれません。それではごきげんよう。

※追記
・【内房編】はこちら
・【内陸編】はこちら
・【南房篇】はこちら
Posted at 2013/04/11 18:26:24 | コメント(3) | トラックバック(0) | よろず | グルメ/料理

プロフィール

「こうして見ると全く駅には見えない(上総川間駅)」
何シテル?   08/26 18:13
バイク、クルマ、音楽、スポーツ、酒、料理、雑学を愛する昭和の不良高校生のようなおっさんで、現在の愛車はスズキ ジムニー シエラとヤマハWR250Xです。機械いじ...
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スズキ ジムニーシエラ スズキ ジムニーシエラ
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