ペイズリー模様を久しぶりに見た。
かつては一世を風靡したのに,最近トンとご無沙汰だった。
流行っていたころから,あまり良いデザインだとは思っていなかった。
なんか,ゾウリムシみたいに見える…
ルイ・ヴィトンのデザインもあまり良いとは感じない。
色合いといい,柄といい,洗練されているようには思えないのだが,どうして人気があるんだろう。
ヴィトンを見ると茨城県を連想してしまう,何故かな。
ブランド品は嫌いじゃない。
見栄を張るのも人間として重要な行為だし,モノがいいのは保証されているから。
ブランド品を盲目的に信奉するのもかっこ悪いけど,理由も無く毛嫌いするのもかっこ悪い。
ブランド品だから好きになったり,嫌いになったりするのでは無く,そのデザインが好きか嫌いかを論じるべきだと思う。
だから言おう,私はヴィトンは好きじゃない。
プラダは好きだな。黒を基調としているのが良い。
自分で持つとなるとフランス・イタリアのお洒落系より,イギリスやドイツのモノを選ぶ。
最新のファッションよりも伝統を重んじたい。あるいは質実剛健さかな。
「機能的な物が最も美しい」と思う。
機能的なギミックを沢山盛り込んで欲しいものだ。
バッグ探しは私にとって,一生のテーマとなりつつある。
「これだ!」というものにいまだかつて出会えていない。
ポルシェ・デザインあたりが,良いバッグを出さないといけないメーカーだと思うんだが。
ブランドによってポリシーが異なる,と感じるときがある。
随分前だが,バーバリーのトレンチコートを愛用していた。
やっぱトレンチはバーバリーでしょう。
トレンチコートのベルトは,結ばないとバックルやD環の重さで抜け落ちることがある。
ベルトループにベルトを結んだり,背中でベルトを止めたりしてる人がいるけど,いまいちスマートに見えない。
ベルトがずれないように,専用のループを新たに設けて,ベルト自身につけたループをかましているものがある。
なかなか考えるじゃないか,と思った。これこそ機能的だ。
で,バーバリーもそんなコートを作っているかと,店に行ってみた。
が,バーバリーではそれは採用していないのだと。
「ベルトは締めるものです。垂らしたまま歩くのは間違いです」と店員の弁。
「いや,ほんの少しの距離なら,ベルトは締めない」と主張したが,店員に言ってもしょうがない。
ドアツードアが昔と今では距離が違う。
乗り物を使うとさらに違う。コートをコートとして使う距離は短い。
真冬でも,電車の中ではコートは邪魔だ。
脱ぐと余計邪魔になるから,着たままにしているが,ベンチレーションのために前は開けておきたい。
会社から駅まで,あるいは寄り道の店まで,僅かな距離ならコートの前をはだけて歩きたい。
となると当然ベルトは締めない。
(しかしデパートや地下街は,コートを着てると汗をかく位暖房が効いている。なんとかならんもんか)
伝統に拘るのいいが,現実に則したものづくりをして欲しいものだ。
スタイルは伝統を重んじたいが,機能は最新であって欲しい。
最近トレンチコートを見ないのは,前を締める手間が嫌われているからじゃないかと思う。
自分でも最近は,ボタン+ベルトはやめ,ファスナー+スナップのものを選ぶ。
シルエットは好きなんだけどなぁ,トレンチ。
お爺さんになったら,黒皮革のトレンチに白いマフラーをたなびかせたい,と思っている。
ダンヒルの札入れ,小銭入れを愛用していた。
ポケットの多いものが機能的だと思う。
札入れは大事に使っているから,10年以上使っている。まだまだ保ちそうだ。
小銭入れはその内容物から,あまり長くは保たない。
札を出して硬貨を受け取る,という買いものの仕方が多いからだろう,硬貨でパンパンになることもある。
しかしここでブランド品の良さを感じる。
安物は革より先に糸が解けるが,作りの良いものは糸より先に革がへたって千切れる。
これは造りの良さが材質を上回っている証拠だろう。
そんなこんなで,使っていた小銭入れが痛んで使える状態ではなくなった。
ダンヒルのショップで同じものを求めようといたら,もう作っていないと言われた。
そんなにころころ変える必要はないだろう。新作を出すのはいいけど,それまでのものも作り続けてくれよ。
同じものを作り続けるのも,ヨーロッパ文化の良い所だと思っていたんだが。
バーバリーとダンヒル,同じイギリスでもポリシーが違うと思った。
願わくば,基本ラインは同じで,新しい工夫を加えたものを作り続けて欲しいものだ。
Posted at 2006/04/10 21:03:45 | |
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