福島に行ってきました。
今回の目的地は,国道289号線の途絶区間。
人しか歩けない道に国道の標識があるという。
国道の写真を撮ろうと目覚め,いろいろとネットで調べていると登山道に国道の標識があるという。
記事を読んでみると,2003年の時点でもうすぐ新しい道路が出来るらしいとのこと。
「もう遅いかも」,という想いと「もしかしたら」という想いを抱きながら福島を目指した。
「人しか通れない国道」なら,
青森の階段国道が有名だがこちらは完全に観光地化していて,今後も安泰だろう。
どうせ福島に行くのなら,前に行って写真を撮れなかった滝桜もにも行こう。
そろそろ桜前線も福島に到達したんじゃないか?
仕事の状況を見て,金曜日は休めると判断し,木曜の夜に慌ただしく出かけたため,下調べは不十分過ぎるが,ともかく行ってしまえ。
修理なったカメラを再び修理に出すというアクシデントもあり,川崎を発進したのが21時。
しかし福島,意外に近い。
いや,先週の京都といい,先々週の天橋立(ここも京都)といい,長距離走りすぎのため福島が近く感じた。
東北とはいえ,車内泊でのダウンのシュラフはややもてあます。
モバイルPCで滝桜の位置を調べ,カーナビにセットする。
カーナビ,こういう情報に弱いなぁ。
名所旧跡も『○○家住居跡』とかしかないし。
船引三春ICで降りる直前の阿武隈高原PAで三春ソーメンを食べた。
ソーメンと言いながら平麺で,きしめんの小ぶりのような麺だ。
ソーメンにしては太いので,「冷たい」メニューよりは温かい汁の方が合うと思う。
磐越自動車道を走っていると,電光掲示板が『滝桜』『つぼみ』という点滅を繰り返していた。
マジ?
不安を感じつつ到着。
本来,駐車場が500円だが,協力金とかでもう500円支払った。
どうやら,雪の重みかなんかで桜の枝が折れ,その修復費用を集めようとしているらしい。
しかし。
どうやら途中で桜前線を追い抜いてしまったらしい。
高速脇には,満開を迎えた桜が咲いていたのに,滝桜は写真のように蕾のままだった。
それでも人が沢山いて,ガイドが「枝振りを鑑賞してください」と言っていた。
確かに満開だと枝振りは見えないか,ってヲイ!
樹齢1000年を越えているとかで,老いた枝を支える丸太がダリの絵を連想させる。
しかし花が咲いていないせいか,前に見たときに比べるとものすごく貧弱な印象がする。
さて,次に向かうのは登山道国道。
あまり期待はしていない。
準備不足のため,場所がどこにあるかはっきりしない。
出かける前に慌てて印刷したもので,甲子(かし)温泉の近くであることを確認し,甲子温泉を目指す。
途中眠くて,東北道の阿武隈PAに寄る。この阿武隈PAは磐越道の阿武隈高原SAから100kmくらい離れている。
春眠暁を覚えずというが,一度起きた後も眠くなるのがこの季節。
車の中で爆睡。後席のプライバシーガラス越しの日差しが心地よい。
国道289号に入り甲子温泉を目指す。
トンネルを抜けたとたん,警備員に停止を命じられた。
これ以上行けないという。
登山道国道の写真を撮りたい旨訊ねると,「ああ,それは観といた方が良い」と,「内緒だよ」と言ってロープを張ったパイロンをどけてくれた。
しかし大黒屋旅館に行くんだ,と言えばOKなんじゃないかな。
坂を下り,大黒屋旅館に着いた。
ここは冬季休業ということで,どうやら開業準備をしているらしい。
登山道国道の場所を訊ねると,親切に教えてくれた。
大黒屋旅館からすぐそばだ。
もしかしたらもう無いかも知れなく,場所もよく分からなかったのに,あっけなく辿り着くことが出来た。
凄まじい所だった。
旅館の人も,雪に注意しろと言ってくれたが,道に積もった雪の地面に接した部分が溶けていて,雪庇状態になっている。
雪を踏むと踏み抜いてしまうのだ。
すぐ脇の眼下に渓谷が流れている。落ちたら痛そう。
頑張ってもう少し先に進み,滝の写真を撮り引き返した。
これは帰路。
警備員のおじさんに礼を言うと,しばし歓談した。
トンネル工事が長引いているそうだ。
掘ると大量の水が湧き出し,それも硫黄ヤラが混じり,分離してからでないと捨てられないため,分離する設備を3カ所設置したとか。
Posted at 2006/04/14 23:15:26 | |
トラックバック(0) |
旅行 | 日記