そして、アルトゥーラの試乗に行ってきました。
フェラーリ、ランボ、ポルシェに対し、マクラーレンはまだマイナーなところがあるので、簡単に
アルトゥーラがどんな車なのか紹介します。
マクラーレン量産車初のハイブリッドカー。
マクラーレンなので、もちろんカーボンモノコックですが、ハイブリッドのアルトゥーラ用に新たに設計。
エンジンは、フェラーリ296GTBと同じ120°V6 3Lターボ。
フェラーリ296GTBと同じ、Vバンク内が排気で、Vバンク内に2個のターボが設置される。
エンジン単体で、585psと、3.8Lターボの私の570S 570PSを上回る。
リミット回転数は、8500rpmで、296GTBと同じ。これも570Sの8200rpmを上回る。
モーター単体出力が、95ps、225Nmと、トルクは2.2L NA並み。
トータル出力680ps、720Nm
車重 1,510kgで、ハイブリッドでありながら、私の570Sスパイダーより10kgしか重くない。
パワーでは296GTBの830ps、740Nmの方が勝っているが、重量はアルトゥーラの方が、75kg軽い。
ミッションは8速DCTで前進のみ。バックはモーター逆回転で行う。
サスペンションは、新開発のプロアクティブダンパーコントロール。
アクティブサスペンションといっていいのかどうかはわかりませんでしたが。
価格は、約3000万円と私の570S新車価格とほぼ同じなのがすごい。
296GTBは約3700万円。
と、ざっと説明しましたが、このアルトゥーラの試乗をさせていただきました。
マクラーレン東京に行く前後に、神宮前いちょう並木でスーパーカーを見たり、マクラーレン東京ディーラーで、アルトゥーラ以外のマシンもみましたが、それは次のブログとし、まずは簡単ですがインプレッションを。
まずは試乗車。
正式の型式が何かをNETで探しましたが見つけられませんでしたが、「16」が付くよう。
この個体は、「ま・・16」、左ハンドル。
実はアルトゥーラ試乗に際して、NETで情報を集めましたが、このカラーで、品川ナンバーの「16」の個体が、この他に2台あります。
「め・・16」右ハンドル。
「み・・16」左ハンドル。
試乗は上の2台のうちの1台と思っていたので、同じ色、同じ品川ナンバーの16で、ほかの個体だということに驚きました。
この3台が並んだら面白そう。
さて、いよいよアルトゥーラに乗り込みます。
ドアオープンや乗り込みやすさは、570Sと変わりません。
「D」「N」「R」「△」スイッチが、570Sよりは前になり、押しにくさが改善されましたが、相変わらずノールックで押すには慣れが必要です。
Eデフが新たに装着され、720S同様ドリフトアングルコントロールが付きました。
さて、エンジンスタートキーを押すと・・・・エンジンはかかりません。
Eモードスタートとなり、電気だけで走ります。
電動だけで発進し、路上に出て走り始めますが、何の違和感もありません。
ハイブリッドカーを運転するのは日本車を含めて初めてですが、軽くアクセルを踏むと、初代レクサスLS400同様、音もなく走り始めますが、全く違和感は感じません。
少し強めにアクセルを踏むと、ヒュイーンというモーター音がします。
試しに電動のみの状態でアクセル全開にしてみます。
2.2L NA並みの、225Nmは、電動のみの場合は制御でパワーを絞られてるのかなー?
そんなに強い加速ではなく、225Nm出てるような感じはしません。
モードを変更してスポーツにしてみます。
エンジンがかかり、エンジンメインでの走行となります。
570S同様、低速トルクが強く、都内の道は2000rpm以下で問題なく走行できます。
トラックモードにした状態で、2速1500rpmぐらいで全開にしてみます。
踏んだ瞬間から強いトルクが発生し、これは570Sより全然力強く、ここでハイブリッドの強みが発揮されています。
都内の道なので、3000rpm越えぐらい?までしか引っ張れませんでしたが。
ブレーキのタッチが570Sとは大きく違っていました。
570Sはギューっという、良く言うと真綿を絞める感じ。言い方を変えるとカッチリしてない感じで、私好みではなく、ポルシェに負けてるなという感じですが、アルトゥーラはカチッとした感じがあり、570Sより好ましいタッチでした。
ブレーキは、回生機能はなく、油圧ブレーキのみです。
ちなみに296GTBは、バイ・ワイヤー式で、踏力に合わせて摩擦ブレーキと回生ブレーキを統合制御してるそうです。
コーナーリングは都内の道なので、全くわかりません。
乗り心地は、これがまた246号を中心とした、都内の舗装された道なのでよくわかりませんでしたが、乗ってる間、ずっとフラットで、ギャップを乗り越えたと認識することはありませんでした。都内の道とはいえ、ギャップが全くないとは思えないのですが。
ここ1年以内で、現行BRZと、シビックtypeRを試乗しましたが、意識をしなくても、ギャップを超えた時、ギャップを乗り越えたと自然に意識し、その感触で、ボディ剛性や、乗り心地を含めたサスペンションの硬さや収束具合を感じましが、今回はギャップを超えたという感触はありませんでした。
もっと意識して乗ればよかったですが、アクティブサスペンションが、ギャップを感じないように制御をしていたのか?と感じてしまっています。
音は、Youtubeで聞いた296GTBには負けますが、570Sよりは、音量も大きく、音質も良く、Youtubeで聞いた488GTBより良い音してます。
高回転の音を聞いてみたくなりました。
もう一度乗って、もう少し曲がり角をもっと速い速度で曲がる、ギャップをもっと意識して乗る、7000rpm以上まで回すなど、確認したいこともありますが、これはちょっと欲しくなってしまいました。
営業の方に聞いて初めて知りましたが、マクラーレンのCEOが変わったそうです。
そして、新CEOは、「音にもこだわらなければいけない」と言っているそうです。
今後のマクラーレンは、音が良くなっていきそうと期待しています。